住まいの汚れ
特殊汚れは、時間の経過とともに落ちにくくなった汚れをいいます。
材質に付着(固着)していることが多いため、
一般の住まいの洗剤では簡単に落ちにくいのが特徴です。
換気扇などに付着した油が長時間、光や熱の影響で空気酸化して、樹脂のようになったもの。油がついてから3~6ヵ月過ぎると、一般の洗剤では落ちにくくなります。
ガスレンジの周囲にふきこぼれた煮汁や油が、熱によってこびりつき、炭化したもの。そのままにして加熱を繰り返すと、いっそう落とすのが大変に。鍋のこげつきも同じです。
石けんの成分である脂肪酸ナトリウムと、水に含まれるカルシウムイオンとが反応してできる、脂肪酸カルシウムが主体。放置してこびりついてしまうと、なかなか取れません。
水道水に含まれるケイ酸や無機質成分が、他の汚れと混じり合って付着したもの。放っておくと、水がたまる周辺に白っぽいものがこびりついたり、黄ばみ、黒ずみなどができてしまいます。
カビの発生には、酸素と適度な温度・湿度、栄養源が必要。浴室は高温多湿で、栄養源になる湯アカがあるため、特に繁殖しやすい場所です。
金属の材質には、湿気や腐食性ガスによってサビが発生します。水栓金具や給水管などのメッキ製品でも、サビができることがあるので要注意。
人の排泄物が微生物によって分解されてできる成分と、水に含まれる成分が結びついて、ガンコな汚れとなって便器にこびりつきます。これは簡単には取れない汚れです。