洗剤と洗浄剤
たとえば、キッチンの頑固な油汚れなら、洗浄力の強いアルカリ性洗剤で
落とす。ガスレンジのこげつきはクレンザーで。
トイレの黄ばみには酸性タイプの洗浄剤を使う。という具合に、汚れの種類や状態によって、使う洗剤や用具が変わってきます。
住まいの洗剤をちょっと挙げるだけでも、台所用、住居用、浴室用、トイレ用…といろいろ。さらに場所別だけじゃなく、油汚れ用、カビ用など汚れの種類に合わせて細かく分類されています。でも、これをみんな揃えなくちゃいけない、ということはありません。
なぜなら、ついてすぐの汚れの場合、たいていは洗剤なしでも、水やお湯で落とすことができるからです。つまり、汚れたらすぐおそうじを実行していれば、強力な洗剤はほとんど必要ないってこと。それに、1日中家にいる時と、外に出ている時では、住まいの汚れ方も違ってくるはず。だから、おそうじの回数や家の汚れ具合に応じて、最低限必要なものからムダなく揃えていくようにしましょう。
アルカリ性の洗剤は、しつこい油汚れに効果を発揮。一方、酸性の洗剤は、尿石や石けんカスなどの汚れに強いのが特徴。だから、トイレ用洗剤の場合、普段のおそうじには中性を、頑固な汚れには強力な酸性を、というように落としたい汚れに合わせて使い分けましょう。
ラクしてキレイにしたいといっても、いきなり洗浄力の強い洗剤を使うのは問題。強い洗剤は効果が高い分だけ、リスクも大きいからです。特に、酸性やアルカリ性の洗剤は注意が必要。汚れは落とせても、材質を傷めてしまったり、手荒れの原因になったりします。まずマイルドな中性洗剤で試して、それでダメなら、もう少し強力なものを使う。というように、汚れの落ち具合と材質への影響をチェックしながら、順々に試してみて。