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何故混ぜてはダメなのか。“まぜるな危険”を理解しよう

洗剤には「まぜるな危険」と注意喚起の表示があります。取り扱いに注意が必要なことは分かりますが、実際に混ぜてはいけないもの、どんな危険が起きるのかを知らないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、「まぜるな危険」と表示されている洗剤を混ぜてはいけない理由と危険性について解説します。

“まぜるな危険”とは

洗剤は原則、2種類以上を混ぜて使用したり、前後に続けて使用したりしてはなりません。例えば、酸性とアルカリ性の洗剤の同時使用は中和が起こるため、効果がなくなってしまいます。

洗剤に「まぜるな危険」と表記されている理由は、塩素タイプと酸性タイプの洗剤が混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生するためです。まぜるな危険の表示がある洗剤を使う際は、それぞれが混ざらないよう注意する必要があります。

塩素ガスの危険性

塩素ガスが発生すると人体に大きな悪影響をもたらすおそれがあります。ここでは塩素ガスの危険性について確認しましょう。

1:痛み

塩素ガスには独特の刺激臭があります。そのため吸ったり触れたりすると、目や鼻、喉に強い刺激を感じます。呼吸器や目、口腔内の組織が破壊されてしまう場合もあります。また、高い濃度の塩素ガスを大量に吸うと、塩素ガス中毒に陥ってしまう可能性があります。

“まぜるな危険”が表示されている製品の例

「まぜるな危険」と表示されている製品は、大きく塩素系のものと酸性のものに分かれます。それぞれどんな製品があるのか見てみましょう。

1:塩素系

塩素系漂白剤など塩素系の洗剤には、シミや汚れ、カビの色素を分解する作用があります。一般に、酸素を与える「酸化型」と、逆に酸素を奪う「還元型」に分かれます。どちらも漂白力が強く、主にカビ汚れなどに使用されます。
塩素系の主な製品には、浴槽のカビ取り剤、台所用の漂白剤、排水口クリーナーなどがあります。

2:酸性

酸性製品は、尿石やこびりついた石けんカス、水アカを落とす際に効果を発揮します。一方で、手肌や材質に与えるダメージも大きいのが特徴です。特に天然石タイルや金属に使う際は、ダメージも大きくなります。
酸性系の製品には、トイレ用黄ばみ落とし洗剤、キッチン用洗剤などがあります。

混ぜてはいけない組み合わせの例

ここからは混ぜてはいけない組み合わせの例を紹介します。

●カビ取り剤×トイレ用洗剤
トイレ掃除の際に、カビ取り剤とトイレ用洗剤を使うことがあるかもしれません。しかし、カビ取り剤は塩素系洗剤、トイレ用洗剤は酸性であるケースが多いです。この二つが混ざると塩素ガスが発生してしまうため、大変危険です。

二つの洗剤を同じ場所で使用したい場合は、必ず一方の洗剤を使った後にしっかり水洗いしてから次の洗剤を使いましょう。もしくは、洗剤使用後に水洗いしたのち一日おいてから、もう一方の洗剤を使用してください。

●排水口クリーナー×酢
シンク掃除にお酢を使い、同時に排水口掃除に排水口クリーナーを使ってしまうと、排水口に流れたお酢と排水口クリーナーが混ざり、塩素ガスが発生します。排水口クリーナーは塩素系洗剤、酢は酸性のためです。酢のほかにクエン酸、酢酸などの場合も同様の反応を示すため、注意が必要です。

●台所用漂白剤×レモン
三角コーナーなどに酸性の性質をもつレモンの皮や果肉が残ったまま台所の漂白剤を使うと、塩素と酸性が混ざり、塩素ガスが発生する可能性があります。塩素系洗剤を使う際は、レモンなどの酸性の果物を取り除いてから使いましょう。

塩素ガスを発生させないために守るべきこと

洗剤の使用前と使用後にいくつかのことを守ることで、危険な塩素ガスの発生を防ぐことができます。

1:製品のラベルを使用前にチェック

洗剤裏面のラベルには、「家庭用品品質表示法」に基づいた表示があります。おそうじしたい汚れに適しているか、その素材に使用可能か、判断することが大切です。

項目には、洗剤を有効に使うために守るべき使用量を記した「使用量の目安」や、「使用上の注意」「用途」などがあります。また、酸性・アルカリ性・中性などの洗剤の液性についても書かれています。これらの表記をチェックすることで、塩素ガス発生の要因になる成分の有無や、塩素ガス発生要因が含まれている場合の注意点が分かります。

2:換気をして製品を使用する

カビ取り用洗剤などを密室(浴室など)で使用すると、カビ取り用洗剤のアルカリ剤と空気中の炭酸ガスが反応し、塩素ガスが発生するおそれがあります。「まぜるな危険」と表示された洗剤を使用する際は、必ず事前に十分な換気を行いましょう。

3:塩素系・酸性製品を同時に使わない

塩素系洗剤(または漂白剤)と酸性製品は同時に使わないようにしましょう。酸性製品は洗剤だけでなく、お酢やクエン酸も含まれます。

4:塩素系・酸性製品の使用後は水でよく洗い流す

塩素系・酸性製品を使った後は、よく水で洗い流しましょう。成分が残ったままだと、別の洗剤を使った際に成分が反応し、塩素ガスが発生することがあります。

また、酸性の洗剤がついた衣類に漂白剤をかけて洗濯機にかけてしまうと、洗濯機の中で酸性成分と塩素系洗剤が混ざり、塩素ガスが発生してしまうおそれがあります。もし酸性の洗剤が服についた場合は、一度水で洗い流すようにしてから漂白剤をかけるようにしましょう。

万が一、塩素ガスが発生してしまったら

「まぜるな危険」と書かれた洗剤を使用している際に刺激臭が発生したら、塩素ガスが発生した可能性があります。すぐに換気が必要なため、窓を開けたり換気扇を回したりしてガスを屋外へ逃しましょう。

塩素ガスの発生源が液体で、水で流せる場合は、すぐに洗い流すことが大切です。塩素は水に溶けやすいため、ガスの発生拡大を最小限に抑えられます。換気を行ったら、刺激臭が消えるまで塩素ガスが発生した場所には近寄らないようにしましょう。少しでも塩素ガスを吸い込んでしまったと感じた場合は、早めに病院に行きましょう。

「まぜるな危険」を正しく理解した上で洗剤を使用しよう

生活上身近な洗剤ですが、「まぜるな危険」と表示のある洗剤の使い方を誤ると、危険な塩素ガスを発生させてしまうことがあります。必ずラベルに書かれた使用方法や注意書きを読んでから使用しましょう。

また、洗剤を直接混ぜて使用しなくても、前の洗剤が残っている状態で別の洗剤を使用することで結果的に混ざってしまうケースもあります。洗剤を使用する際はさまざまなケースを想定し、安全な使用を心がけましょう。

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