この記事の目次
カビってどうして生えるの?
カビはどんな部屋にも漂っており、下記の3つの条件を満たすことで繁殖します。
・20〜30℃の温度
・80%以上の湿度
・カビの栄養となる汚れ(食品の食べ残しやホコリなど)
・酸素
・時間
特に梅雨の時期は暖かく湿度も高いため、カビが繁殖しやすくなります。
家の中のカビが生えやすい場所はココ!
家の中でカビが生えやすい場所の特徴は、風通しが悪く、湿度が高い場所です。具体的には以下のような場所にカビが生えやすいです。
・水まわり(トイレ、浴室、台所など)
・収納(押し入れ、クローゼットなど)
・大きな家具(タンス、冷蔵庫、食器棚など)の裏側
・エアコン内部
・寝具(布団、マットレスなど)の下
・畳
特に、台所や浴室などの水まわりには食べ物のカスや皮脂汚れなど、カビの栄養源となるものがたくさんあるため、カビが繁殖しやすくなります。また、寝具の下は寝汗や結露がつき、さらに体温で温められるためカビが繁殖しやすいです。
カビが多い部屋にいるのは良くない
カビの胞子はどの部屋にも漂っているもの。
しかしカビの種類によっては大量の胞子を吸い込むと呼吸器系のアレルギー反応を引き起こす場合があります。を引き起こす恐れがあります。
部屋にカビを生やさないために行うこと
カビが生えないよう普段からできる予防策をご紹介します。
1:こまめに掃除をする
カビはホコリや食べ物のカスなどを栄養源にして繁殖するため、こまめに掃除をして栄養源となる汚れを取り除くことでカビ予防になります。
食べ物のカス、ホコリ、繊維クズなどは徹底的に取り除きましょう。また、こびりついた落ちにくい汚れは拭き掃除でしっかり落としましょう。
2:換気をする
換気をあまりしないでいると室内の温度や湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
毎日こまめに窓を開けたり換気扇を回したりすることで、カビの発生予防につながります。また、室内だけでなくクローゼットや押し入れなどの収納スペースの換気も大切です。定期的に扉を開け、風通しをよくしましょう。
3:湿度を下げる
カビには様々な種類がありますが、湿度が60%以下になるとほとんどのカビは活動できなくなります。
除湿器やエアコンの除湿機能を使うと部屋全体を除湿することができます。また、収納部分、玄関などは除湿剤を置いたり、すのこを敷いたりするとよいでしょう。
4:風通しが良くなるレイアウトにする
いくら換気を行っても、室内の家具の配置によっては風通しが悪く、湿度があまり下がらないことがあります。そのため、室内は風通しが良いレイアウトにしましょう。風通しが良くなれば室内の湿度は下がりやすくなり、カビ予防につながります。
例えば、収納スペースは余裕を持たせてモノを入れるようにしましょう。収納スペースに隙間なくモノを入れてしまうと空気の逃げ場がなく、風通しが悪くなってしまい、結果湿度の高い空間ができてしまいます。
また、湿気が空気中に滞留しやすくなってしまうので、観葉植物は壁際に置かないようにしましょう。
生えてしまったカビの掃除方法
ここからは、カビが生えてしまった場合の掃除方法を場所ごとに説明します。
1:浴室のタイル
<掃除用具>
・ジーンズ地
・ブラシ
・メラミンフォームのスポンジ
・ゴム手袋
・浴室用靴
・ゴーグル
・マスク
・浴室用洗剤(中性タイプ)
・クリームクレンザー
・カビ取り剤
<掃除前の準備>
・ドアや窓を開けたり、換気扇を回したりして換気してください
・ゴーグルやマスク、ゴム手袋をつけてから掃除を行いましょう
・浴室の掃除の際は、浴室用靴も着用しましょう
<掃除方法>
1.まずは浴室全体に水をかけて濡らします。水で湿らせたブラシに浴室用洗剤をスプレーし、全体をこすります。目地の部分の汚れが取れない場合は、水で湿らせたメラミンフォームのスポンジで、こすります。または、水で湿らせたジーンズ地などにクリームクレンザーをつけ、こすります。
2.シャワーなどで水をかけながら、汚れや洗剤分を洗い流します。カビが生えている場合は、カビ取り剤をスプレーします。または、塩素系漂白剤をハケなどにつけ、カビの部分に塗ります。 顔や手足などにつかないよう、注意して行ってください。
3.そのまま5~10分ほど放置し、カビの色が消えるのを待ちます。色がなかなか消えない部分は、水で湿らせたジーンズ地などにクリームクレンザーをつけ、こすります。シャワーなどで水をかけながら、汚れやカビ取り剤などを洗い流し、よく乾燥させます。
※「まぜるな危険」と表示されている「塩素系のもの」と「酸性タイプのもの」が混ざると、有毒塩素ガスが発生して、とても危険ですので、同時使用はしないでください。
2:流し台下部
<掃除用具>
・カビ取り剤
・綿棒、カット綿
・ゴム手袋
・ぞうきん
<掃除前の準備>
・掃除前には窓を開けたり換気扇を回したりして必ず換気しましょう
・洗剤を使う際はゴム手袋をつけましょう。手袋の端は折り返しておいて、液がたれないようにします
<掃除方法>
カビ取り剤をカット綿や綿棒につけ、カビの部分に塗ります。そのまま10分ほど放置したら、水に浸し固く絞ったぞうきんで残った汚れやカビ取り剤を拭き取りましょう。よく乾燥させたらお掃除完了です。
3:畳
畳に緑や白のカビが生えたら、下記の掃除方法を試してみてください。
※新しいものは色落ちする部分があるので、目立たないところで一度試してから実施してください。
<掃除用具>
・消毒用アルコール(エタノール70~80%濃度のものをスプレー型の容器と小分け容器にそれぞれ入れておく)
・ブラシ
・ぞうきん
・ゴム手袋
・マスク
<掃除前の準備>
・窓を開けたり換気扇を回したりして必ず換気しましょう
・洗剤を使う際はゴム手袋をつけましょう。手袋の端は折り返して、液がたれないようにします
・マスクをつけてから掃除を行ってください
<掃除方法>
まず、スプレーで消毒用アルコールをカビ全体に吹きつけ、15分ほど放置してください。
消毒用アルコールが入った小分け容器にブラシを浸し、畳の目に沿ってカビをかき出しましょう。カビをかき出せたら、小分け容器に入れた消毒用アルコールの中でブラシを洗います。畳についたカビが取れるまで繰り返してください。
カビをかき出せたらもう一度消毒用アルコールを吹きつけながら畳の目に沿って乾いたぞうきんで拭きます。よく乾燥させたらお掃除完了です。
場所に合わせた適切なお掃除でカビを除去しよう!
カビは温度・湿度・汚れ・酸素・時間の5条件が揃うとすぐ発生してしまうため、条件が揃わないように普段からこまめに掃除や換気を行う事が大切です。
しかし、カビが生えやすい場所は収納スペースや水まわり、エアコンの内部と、多岐にわたります。「全ての場所にカビが生えないように目を届かせるのは難しい」「こびりついて落とせなくなったカビがある」などお悩みの方は、プロにクリーニングを依頼してみるのがおすすめです。
ダスキンではエアコン内部を分解し高圧洗浄を行い、防カビ処理も行う「エアコンクリーニング」や、洗濯機内の目に見えないところにある黒カビや汚れをしっかり洗浄・除菌する「全自動洗濯機除菌クリーニング」、普段の掃除では落とすことのできなくなった浴室のガンコな汚れもしっかり落とす「浴室クリーニング」もご用意しております。カビ防止コート処理もあるため、クリーニング後もカビができにくい環境をつくれます。様々なサービスをご用意しておりますのでカビでお悩みの方、カビが心配な方は、ぜひご利用ください。