この記事の目次
玄関が汚れる原因はコレ!
1:汚れる原因
玄関の汚れの主たる原因は、靴裏やペットの足裏に付着したり、風雨によって運ばれてきたりする砂や土です。靴裏が濡れると砂や土は付着しやすくなりますので、雨の日や雨上がりは特にご注意ください。
花粉やPM2.5、排気ガスも汚れの一因です。交通量の多い道路が近い場合は巻き上げられる粉塵、西日本にお住まいの方にとっては春先の黄砂も気になるところ。いずれも目にみえない微粒子であるため、ドア開閉時に屋内への侵入を許したり、汚れの蓄積が分かりづらかったりするのが難点です。
人やペットの出入りを考えれば、髪の毛や体毛が落ちていることもあります。さらに、雨が続いたり風通しが悪かったり、湿った状態が長時間続くと、タイル目地へのカビの発生も懸念されます。
2:汚れを放置することで起こること
雨の日に泥の状態で運ばれてきた土は、乾燥すると固くこびりついてしまうため、「いざおそうじ」というときに落とすのが大変です。土や砂の蓄積はタイル部分の風合いや色合いの雰囲気を壊してしまいます。同時に、人の出入りや風によってたたき部分やさらに家の奥に入り込んでしまったり、ダニなどの虫を呼び寄せてしまう可能性があります。
おそうじ前に玄関タイルなどの素材を確認
おそうじ前に、タイルの素材確認は必須です。最も大切な確認事項は「天然石」と「人工素材」のどちらが使われているかという点。大理石やライムストーン、御影石といった天然石によるタイルの表面はとてもデリケートです。「細孔」という目にみえないほどの極めて小さな穴があり、ここに水や汚れが入り込んでしまうとシミになってしまいます。ブラシの固さによっては、表面に傷をつけてしまう可能性もあります。天然石ごとに注意点も異なっており、いずれのタイルにしても丁寧な作業が求められます。
一方で、人工素材によるタイルのほとんどは、水を流したり、ブラシでこすったり、おそうじ方法に特別な制約はありません。
塩化ビニール製のクッションフロアは、キズや継ぎ目からの水の染み込みに注意が必要であるものの、お手入れ自体はとても簡単です。
ラクラクできる玄関のおそうじ
玄関の汚れは、人の出入りによって運ばれてくる砂や土が大半です。特に、廊下を経由し、リビングやキッチンへと空間が直結しているたたきは、理想は毎日、最低でも週に1度はおそうじをしておきたいところ。継続が大事ですので、まずはラクにできるおそうじから取り組んでみましょう。
1:たたきのおそうじ方法
<おそうじ道具>
・用具
ホウキとちりとり(または掃除機)
<おそうじ手順>
まずはドアを開け、通気をよくします。
ホウキで砂、土ボコリを集め、ちりとりで取るか、掃除機で吸い取ります。
<注意点・アドバイス>
ホウキで汚れを集める前に、濡らして細かくちぎった新聞紙、あるいは茶殻をたたき全体にまくと、ホコリが舞い上がりにくくなります。
2:靴箱のおそうじ方法
<おそうじ道具>
掃除機(または化学モップ)・ブラシ
<おそうじ手順>
ドアを開けて通気をよくし、靴など中のものを取り出して、掃除機や化学モップで砂や土ボコリを取ります。
靴は靴箱にしまう前に泥汚れをブラシで取っておきましょう。
<注意点・アドバイス>
- 泥がついたまま靴を靴箱に入れてしまうと、泥が乾燥した際に土や砂ボコリとなります。玄関に入る前に、なるべく泥汚れを落としてください。雨の日や、雨上がりは特に注意が必要です。
- 靴箱は湿気がこもりやすいため、カビの発生を防ぐためにも週1回は通気をよくしてください。
隅々までおそうじしたい人必見!玄関のしっかりおそうじ
人の出入りとその都度ドアの開け閉めが行われる玄関は、汚れと隣り合わせ。こまめにおそうじを続けていても、タイルの目地、靴箱の奥や隅など汚れの蓄積は避けられません。また、雨の日が続くと泥汚れが増えるだけでなく、おそうじもままなりませんよね。きれいな玄関を維持するために、定期的なしっかりおそうじも心がけましょう!
1:たたき(タイル)のしっかりおそうじ方法
<おそうじ道具>
・用具
ホウキとちりとり(または掃除機)・ブラシ(またはタワシ)・ぞうきん・ゴム手袋
・薬剤
住まいの洗剤
<おそうじ手順>
まずはドアを開け、通気をよくします。ホウキで砂、土ボコリを集め、ちりとりで取るか、掃除機で吸い取ります。
続いて、ホースで水をかけながらブラシ、またはタワシで汚れをこすり取ってください。汚れが取れない場合は、ゴム手袋を装着し、ブラシかタワシに住まいの洗剤をつけて、汚れをこすり取ります。
その後に再び水をかけて、汚れとともに洗剤分を洗い流し、よく乾燥させたらおそうじ完了です。
なお、水が流せない環境の場合は、集めた砂や土ボコリを取った後に、水に浸してゆるくしぼったぞうきんで全体を濡らしてください。
続いて、ブラシ、またはタワシでこすりながら、水に浸し固く絞ったぞうきんで汚れを拭き取りましょう。この時、ぞうきんは常にきれいなもの、きれいな面を使うようにしましょう。
汚れが取れない場合は、ゴム手袋を装着し、ブラシかタワシに洗剤をつけてこすりながら、水に浸し固く絞ったぞうきんで汚れを拭き取ります。その後、もう一度水に浸し固く絞ったぞうきんで汚れや洗剤分を拭き取ります。
最後によく乾燥させてください。
<注意点・アドバイス>
- ゴム手袋を装着する際には、洗剤使用時に液だれが起こらないよう、端の部分を少し外側に折り返しておきましょう。後述のおそうじでもゴム手袋を使うことになりますが、常に「端を外側に折り返す」と心がけてください。
- 凹凸や目地の部分に残った汚れは、ブラシ、またはタワシで円を描くようにしてこすり取ります。
- 靴墨をうっかりこぼして染み込んでいる場合、古布にベンジンをつけてとります。たたきの素材によっては色落ちする可能性がありますので、目立たない所で変化がないか確認してから作業を行ってください。
2:靴箱のしっかりおそうじ方法
<おそうじ道具>
・用具
掃除機(または化学モップ)・ぞうきん・ゴム手袋
・薬剤
住まいの洗剤
<おそうじ手順>
掃除をする前にドアを開けて通気をよくし、靴など中のものを取り出してください。
まず、掃除機や化学モップで砂や土ボコリを取ります。
続いて、水に浸し固く絞ったぞうきんで拭いていきます。この時、ぞうきんは常にきれいなもの、きれいな面を使うようにしてください。
汚れが取れない場合はゴム手袋を装着し、水に浸し固く絞ったぞうきんに住まいの洗剤をつけて拭きます。その後、再び水に浸し固く絞った洗剤がついてないぞうきんで、汚れと洗剤分を拭き取ります。
乾いたぞうきんでもう一度全体を拭いて水気を取ったら、最後によく乾燥させておそうじ完了です。
<注意点・アドバイス>
- おそうじに取りかかる前に、靴箱の目立たない場所で水拭きをしたり、洗剤をつけたぞうきんで拭いたりして、色落ちの有無を確かめてください。色落ちがなければ紹介した手順で作業を進めてください。もし、色落ちする素材の場合、靴箱の外側のおそうじについてはホコリを取るだけに止めておきましょう。
- 水で固く絞ったぞうきんを複数枚使用する際は、用意したぞうきんを全て水に浸した後に洗濯機の脱水にかけると準備がラクです。
玄関に行ったついでに、おそうじしましょう(ついでおそうじ)
一日の中で何度も使う玄関や玄関まわりも「ついでおそうじ」を心がければ、いざ念入りおそうじというときの手間や負担が軽くなるはず。不意の来客があっても、汚れを気にする心配がなくなります。
※上記「ついでおそうじ」は、株式会社ダスキンの登録商標です。(登録第5744384号)
1:たたきのついでおそうじ
<おそうじするタイミング>
・玄関を開け閉めするついで
・モップを交換するついで
<おそうじ道具>
ホウキとちりとり(または交換前の化学モップ)
<おそうじ手順>
ホウキ、または、交換前の化学モップを使って砂や土ボコリを集めます。
集めたホコリをちりとりで取っておそうじ完了です。
<注意点・アドバイス>
- 玄関のドアの前にマットを敷くと、家の中に入ってくる土砂やホコリが減り、おそうじの手間を省くことができます。ポーチ側とたたき側両方に敷くのが効果的ですが、1枚だけを敷くならば、外のポーチ側のほうがホコリ取りにより効果的です。
2:靴箱のついでおそうじ
<おそうじするタイミング>
・靴を出し入れするついで
・玄関まで行ったついで
<おそうじ道具>
化学モップ(または帯電式のハタキ)
<おそうじ手順>
化学モップ、または帯電式のハタキで、靴箱や装飾品などのホコリを取ります。
靴を戻す時に汚れを落とします。
<注意点・アドバイス>
水拭きができない素材の場合、帯電式のハタキを使用します。
3:階段のついでおそうじ
<おそうじするタイミング>
・階段を上り下りするついで
<おそうじ道具>
化学モップ(または粘着ローラー)・ちりとり(または掃除機)
<おそうじ手順>
フローリングの階段なら化学モップ、カーペット敷きの階段なら粘着ローラーで、ホコリやゴミを取ります。
ちりとりや掃除機で、集めたホコリ・ゴミを取って完了です。
<注意点・アドバイス>
- 基本的に階段の上から進めてください。最上段から後ろ向きに下りながら、一段ずつおそうじしていきます。柄の長いモップをかけながら下りるのが不安という人は、ハンディモップか、ハンディタイプの粘着ローラーがおすすめ。片手で持てるため、もう一方の手で階段の手すりを掴んだ状態でおそうじを進められます。
4:玄関ドアのついでおそうじ
<おそうじするタイミング>
・玄関を開け閉めするついで
<おそうじ道具>
化学モップ・ぞうきん(またはマイクロファイバーのクロス)
<おそうじ手順>
化学モップで玄関ドアのホコリを取り、軽い汚れがある場合は水に浸し固く絞ったぞうきんで拭きます。
<注意点・アドバイス>
- ドアの内側よりも外側のほうが汚れていますので、ドアの両側をおそうじする際は「内側→外側」の順で拭きましょう。
- インターホンや表札も汚れやすい部分ですので、時々汚れをチェックして、ドアのおそうじの「ついで」に拭いておきましょう。
たたき・靴箱の汚れを予防するには?
清潔な玄関を維持するために、念入りおそうじ、ふだんのおそうじ、ついでおそうじを紹介しましたが、最後にもう一つ、毎日の暮らしの中で「汚れの予防」を心がけるのも大切です。
汚れの一番の原因である砂や土ボコリは、まず玄関前のポーチで落とせば、たたきの汚れを軽減できます。また、靴を脱いで揃えたり靴箱に入れたりする際に落とせば、靴箱内部の汚れを軽減させることができます。
一連の動作を格段にラクにしてくれるのが玄関マット。ダスキンでは3タイプの「家庭用玄関マット」をご用意しています。ダスキン独自の2種類のパイルを使用。高いブラッシング効果で靴底の泥汚れをしっかりかき取ります。かき取った土砂や水をマットの中にためこみ、表面はいつもキレイなままです。
パイルのすき間と、吸着剤によって、取った汚れを離しません。また、4週間ごとに定期交換するので、お客様自身で洗う手間がかからず、いつも良い状態でお使いいただけます
詳しくはこちら
玄関はカビの発生にも気を付けたいです。特に靴箱は、湿気がこもりやすいためカビの発生がより心配です。カビの予防のために、週に一度は半日ほど扉を開けたままにして風を通しましょう。臭いを取る活性炭や靴箱用の消臭剤、湿気を取る乾燥剤などの活用も効果的です。また雨の日は、家に入る前に衣服や持ち物、靴についた水滴をしっかり落とすのもポイントです。