2022年7月27日
正しく洗濯をするために知っておきたい“洗濯表示”について解説!
衣類には、最適なお手入れ方法が示された「洗濯表示」があります。かつては日本独自の洗濯表示が使用されていましたが、平成28年(2016年)に衣類の輸出入の活発化を背景に、国際規格に変更されました。
大切な衣類を適切に取り扱うための洗濯や乾燥の方法、アイロンのかけ方、クリーニングの方法などを、記号によって分かりやすく示したものです。
衣類を長持ちさせるためには、洗濯表示の意味について理解しておかなければなりません。ここでは、それぞれの洗濯表示について解説します。
目次
洗濯表示の基本
まずは洗濯表示の基本について解説します。
洗濯表示の見方
基本となる記号と、基本の記号と組み合わせて用いられる付加記号についてご紹介します。
<基本の記号>
洗濯処理記号
家庭用洗濯機での処理を示します。
漂白処理記号
漂白をするときの処理を示します。
乾燥処理記号
乾燥をするときの処理を示します。
アイロン仕上げ処理記号
アイロンをかけるときの処理を示します。
商業クリーニング処理記号
クリーニングをするときの処理を示します。
<付加記号>
洗濯作用(機械力)の強さを示す付加記号は以下の通りとなります。
処理温度を表す付加記号は以下の通りとなります。
処理・操作の禁止を表す付加記号
基本記号にこの記号が重ね書きされた場合は、基本記号が表す処理・操作ができないことを表します。
洗濯表示は上限を示している
洗濯表示は、基本的に洗い方や乾燥時の温度上限を示しています。そのため、洗濯表示と同じか、表示より弱い作用で洗濯する必要があります。表示より強い(高い)作用で洗濯すると衣類が傷んでしまう可能性があるため、気をつけましょう。
洗濯表示の見方「洗い方」
洗濯処理記号で注意するのは、桶の中に書かれた数字と、桶の下の横棒の数です。
まず、洗濯桶の中の数字を確認しましょう。数字は洗う際の「液温の上限」を表しています。例えば上の表示の場合、30℃以下のお湯で洗えます。液温が表示温度より高くなると、衣類が傷んだり色落ちしたりする可能性があります。
次に、洗濯処理記号の下に横棒がないか確認しましょう。横棒が一本あった場合は、洗濯機で弱く処理することが推奨されています。上の表示例のように二本あった場合は、非常に弱い処理が勧められていることになります。
つまり上記の表示の場合は、「液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理ができる」ということを表しています。
過去の表示では「洗濯機洗い」「手洗い」を表す記号は、それぞれ別の記号で表示されていました。しかし、新しい表示ではどちらも洗濯桶の記号で表されています。液温は40℃を限度とし、手洗いができるものに関しては下図のように、洗濯桶に手が入った記号で表示されます。
下図のように、洗濯処理記号の上にバツの付加記号がついている場合は、家庭で洗濯はできません。他の基本記号の表示を確認し、クリーニング店に依頼するなど、適切に処理しましょう。
洗濯表示の見方「漂白」
漂白処理記号の3つのパターンについて見てみましょう。漂白に関する洗濯表示は三角形が用いられています。
洗濯表示の見方「乾燥」
乾燥の表示は大きく「タンブル乾燥」「自然乾燥」の二つに分かれます。それぞれの記号の見方について解説します。
タンブル乾燥
タンブル乾燥とは、乾燥機やドラム式洗濯乾燥機など、機械(回転ドラム)の中で洗濯物を回転させつつ、温風をあてて乾燥させる方法のこと。下記の表示を確認し、タンブル乾燥が可能かどうか、また可能な場合の上限温度は何℃か確認しましょう。
自然乾燥
自然乾燥では「吊り干し」「平干し」の二種類の干し方があります。さらに日陰に干した方がよいか、ぬれたまま干したほうがよいかなどの表示があります。「ぬれたまま干す」とは、洗濯機による脱水や手によるねじり絞りをしないで、そのまま干すことを指しています。
<吊り干し>
<平干し>
洗濯表示の見方「アイロン仕上げ」
アイロンの記号が書かれている場合は、アイロン仕上げが可能です。
アイロンの中に書かれているドットは底面温度の高さの上限を表しています。数が多いほど、温度は高くなります。
洗濯表示の見方「クリーニング」
クリーニングの表示は大きく分けて「ドライクリーニング」と「ウエットクリーニング」と呼ばれる二つの表示に分かれます。
ドライクリーニング
円の中に書かれているアルファベットは、使用する有機溶剤の種類を表すものです。
ウエットクリーニング
ウエットクリーニングとは、専門家が特殊な技術を使って行う水洗いのことです。有機溶剤は使用しません。旧来の選択表示にウエットクリーニングはありませんでしたが、新しく追加されました。
洗濯表示の表示例をチェック!
下図の洗濯表示がある衣類はどのように処理すればよいでしょうか。今回ご紹介した内容をもとに考えてみましょう。
<表示例>
<意味>
①家庭用洗濯機で洗濯可能。液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理ができる。
②酸素系漂白剤の使用のみ可能。塩素系漂白剤は使用禁止。
③タンブル乾燥機での乾燥は禁止。
④自然乾燥で、日陰に吊り干しを推奨。
⑤底面温度150 ℃を上限として、アイロン仕上げができる。
⑥パークロロエチレンおよび石油系溶剤による弱いドライクリーニングが可能。
⑦非常に弱い操作のウエットクリーニングができる。
付記用語もチェック
付記用語は、記号で表せない取り扱い情報を文章で表示したものです。必要に応じて、並んだ記号の横に文章で表示されます。
主な付記用語に「洗濯ネット使用」「アイロンのあて布使用」などがあります。「洗濯ネット使用」と書かれていた場合は、洗濯用ネットに入れてから洗濯します。「あて布使用」と書かれていた場合は、薄手の布で覆い、その上からアイロンをかけましょう。
洗濯表示通りに洗濯して、大切な衣類を長く使おう!
大切な衣類を長く使うためには、それぞれの衣類に書かれた洗濯表示を確認し、その表示に沿った処理が欠かせません。洗濯表示を正しく理解して、適切な処理ができるようにしておきましょう。
しかし、洗濯表示が確認できたとしても、衣類ごとに処理の方法は違ってくるため、表示通りに処理するのは手間がかかってしまいます。ついつい洗濯物がたまってしまい、洗濯に時間が取れない場合におすすめなのが、ダスキンの宅配クリーニング「ハナコロモ」です。
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