2022年7月12日

共働き世帯は家事分担に対して不満がある?分担を成功させるためのコツを紹介

共働き世帯の悩みとしてよく挙がるのが、家事の分担です。夫婦のどちらか一方にのみ家事の負担が集中するケースも少なくありません。それぞれ担当を決めたはずなのに、仕事の変化からいつの間にか一方の負担が大きくなっていることもあるでしょう。家事分担を成功させるためにはどうすればよいでしょうか。

この記事では、調査で判明した共働き世帯の家事分担の実情をもとに、家事をうまく分担するコツをご紹介します。

目次

共働き世帯における家事の実態

共働き世帯の家事の分担状況について、実態を見てみましょう。

共働き世帯の家事分担比率は?

ダスキンが共働き世帯の20~50代の男女を対象に実施した調査(2022年2月)によると、最も多かった共働き世帯の家事分担比率は「夫1割:妻9割」でした。加えて、夫と妻で回答に差があることもわかっています。

夫側の多くが、家事分担比率を「夫5割:妻5割(20.4%)」「夫3割:妻7割(19.6%)」と回答していました。一方、妻側では「夫1割:妻9割(27.2%)」「夫2割:妻8割(18.4%)」との回答が多くを占めています。

約半数の妻は家事分担に対して不満を感じている

同じ調査で「配偶者との家事分担に対しての不満はありますか」と質問したところ、夫の場合、不満があると回答した人は全体の2割弱(17.6%)でした。それに対し、妻は全体の約半数(49.2%)が不満があると答えています。

結婚前後で家事分担比率を決めた人はどれくらい?

結婚前・直後に家事の分担を決めたかどうかも質問したところ、「決めた」と答えた人は全体の約2割(21%)程度でした。決して大きな数字とはいえませんが、「決めた分担通りになっている」と答えた人は約8割(81.9%)にのぼりました。

家事分担に対して不満を感じないためにも、あらかじめ分担を決めておくことが重要だといえそうです。

共働き世帯の家事分担がうまくいかない理由

以上の調査結果をもとに考えると、共働き世帯の家事分担がうまくいかない理由として、「家事分担比率」において夫婦間で認識の差が生じていることが理由の一つとして挙げられるでしょう。

夫は自分が3~5割の家事を担っていると考える一方で、妻は夫の家事の割合を1~2割程度と考えており、大きな認識のずれが生じています。調査結果から、夫は家事を「十分やっている」と自認している一方で、妻は「もっとやって欲しい」と思っているという実情が浮かび上がります。

認識のずれを生む原因の一つとして、コミュニケーションの不足が挙げられるでしょう。お互いに「どの家事をやってほしいか」について認識を合わせるために、家事分担について十分に話し合うことが大切です。

共働き世帯が家事分担を成功させるためのポイント

共働き世帯が家事分担を成功させるためのポイントについて解説します。

普段の家事を見える化する

家事分担を成功させるためには、まず普段の家事全てを見える化することが大切です。掃除や洗濯、日用品の買い足し、日々の細かな片付けなど、家事をリストにしてみましょう。

リストができたら、それぞれの家事にかかる時間や頻度、労力についても夫婦間で話し合って共有しましょう。夫婦のどちらか一方でも家事の全体量を把握していないと、自分がいま家事全体の何割を担えているのか正確に把握できません。結果、家事の分担について夫婦間で認識のずれが発生してしまいます。

家事に関わる作業の総量を夫婦で確認・共有した上で、それぞれの担当を決めましょう。

家事分担について定期的に話し合う

家事分担について一度話し合って決めた後も、定期的に話し合い、分担について振り返りましょう。実際に家事に取り組んでみることで、初めて課題が浮かび上がってくることもあります。

どちらかの負担が大きすぎる場合は、再度調整する必要があるでしょう。また、子どもの成長や引っ越し、リモートワークによる在宅時間の増加など、ライフスタイルの変化に伴って必要な家事の種類や量も変化します。家庭内で何かしら変化が生じたタイミングで、改めて話し合う必要があるでしょう。

お互いの得手不得手にあった家事を担当する

限られた時間の中でいかに効率的に家事を行うかが重要になります。得意な人が得意な家事を行えば、不得意な人が行うより、効率的で正確な作業を行うことができるでしょう。お互いの得手不得手を考慮した上で家事分担することで、効率性を上げられます。

家事をお願いするときは感謝をする

家事は夫婦がお互いに主体的に関わって行っていくものです。どちらかが担当するとしても、「やって当たり前のもの」ではありません。家事をお願いする場合は、常に相手に感謝の気持ちを伝えましょう。感謝されることで、家事を続けていくモチベーションも高まります。

相手の家事のやり方に口出ししない

家事の分担で気を付けたいのは、相手の家事のやり方に口を出さないことです。相手の家事のやり方が気になってしまうことはあるかもしれませんが、一度分担した以上は、危険を伴わない限り相手のやり方に任せましょう。

口を挟んだり文句を言ったりしてしまうと、相手はやる気を失ってしまいます。相手が家事をやりたくなくなってしまうと、分担もうまくいきません。

どうしても相手の家事のやり方が気になる場合は、家事が終わったあとに丁寧に説明するなど、相手の気持ちに配慮することが大切です。

積極的に家事負担を減らすことも◎

共働き世帯の場合、お互い仕事があるため家事に割ける時間は限られています。時には家事の負担を減らした方がよい場合もあるでしょう。家事負担を減らす6つの方法についてご紹介します。

ネットスーパーを活用する

家事の中でも、買い物は時間がかかるもの。買うものを事前に考え、スーパーまで移動し、スーパー内で商品を選定するなど、時間と労力を使います。

買い物の時間と労力を減らすために、ネットで商品を注文すると家まで届けてくれるネットスーパーを活用するのも一つの手です。ネットスーパーを活用すれば、作業はネットで注文するのみ。重たい荷物を運ぶ必要がなくなるなど、家事の負担を大幅に軽減できます。

料理は休日に作り置きする

毎日仕事が終わった後、疲れた状態で献立を考えたり料理を作ったりするのは大変です。体力的にも余裕のある休日に料理を作り置きしておくことで、日々の負担を減らせます。一週間分の料理を作っておき、冷蔵・冷凍しておきましょう。

家電を使って家事を自動化する

食器洗浄機や洗濯乾燥機、お掃除ロボットなど、家事を人間の代わりに担ってくれる家電はたくさんあります。電気調理鍋や電気圧力鍋など、料理の工程を減らしてくれる家電もあります。家電を活用することで、家事のボリュームは格段に少なくなるでしょう。

家事代行サービスを活用する

お互い働きながら家事をしていると、手がまわらない部分も出てくるでしょう。優先順位の高いものから家事をしていると、どうしても後回しにした作業がたまってしまうこともあります。そんなときは、家事代行サービスの利用がおすすめです。

家事代行サービスでは洗濯・買い物・調理など広範囲の家事を代行してくれます。時間単位で依頼できるなどプランはさまざま。ライフスタイルにあわせて依頼しましょう。

外食・フードデリバリーサービスを活用する

忙しくて料理を作れない場合は、外食やフードデリバリーサービスを活用するのも、家事の負担を少なくするための手段の一つです。日頃がんばって家事をしているご褒美としての利用もよいでしょう。

やらない・やめられる家事もある

家事を見直してみると、意外とやめられる家事があるかもしれません。また、なくすことで家事の時短になることもあります。例えば、お風呂の洗面器やシンクの三角コーナーをなくすと掃除の必要がなくなります。服はたたまず、ハンガーに掛けて収納すると“洗濯をたたむ”家事の負担を軽減できます。

お互いを尊重しつつ適切な家事分担を

家事を分担する際に大切なのは、お互いに話し合い、感謝の気持ちを忘れずに生活することです。しかし、働きながら限られた時間の中で日々家事を行うのは、大変かと思いますし、家族とゆっくり過ごす時間も必要でしょう。そこでおすすめなのが、家事代行サービスです。

ダスキンが提供している「家事おてつだいサービス」では、調理・食器洗い・掃除・洗濯・花の水やり・買い物など、さまざまな家事の代行が可能です。時間単位(2時間~)で頼めるため、自分たちのライフスタイルに合わせた依頼が可能となります。

また、「育休復帰応援♡プラン(家事おてつだいサービス・おかたづけサービス)」もご用意しています。任せたい家事を自由に組み合わせて利用することが可能です。育休からの復帰後を想定して、おうちの中を整理してお片付けを代行してもらうこともできます。

代行サービスを活用しながら、夫婦で協力し合って家事に取り組みましょう。

  • 家事おてつだいサービス

    体力的に家事が負担だと感じている方、自分の時間を作って何か新しいことを始めたい方など、お客様一人ひとりのご要望に合わせて家事をおてつだいする便利なサービスです。お掃除から洗濯・買い物・花の水やりまで、1回2時間、ご希望の家事を組み合わせてご利用いただけます。延長はご要望に応じてお受けします。

  • 育休復帰応援プラン

    育休復帰後の仕事と家事・子育ての両立に不安がいっぱい。そんな方に復帰前におすすめのサービスと復帰後におすすめのサービスをご紹介いたします。1人で背追い込んで頑張りすぎてしまう方の、スムーズな育休復帰をサポートします。

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