2024年10月31日

防災グッズで本当に必要なものは?備蓄品・非常持ち出し品を紹介

災害に備えるためには、日頃から防災グッズを準備しておくことが大切です。しかし、防災グッズは種類が多いため、災害に遭ったことのない方にとっては、どれが本当に必要なものなのかがわかりにくいかもしれません。

本記事では、防災グッズで本当に必要なものやいらなかったもの、備蓄品の管理方法、普段からの心がけについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

防災グッズで本当に必要なもの(備蓄品・非常持ち出し品)

まずは、災害に備えて準備しておきたい防災グッズを紹介します。何が本当に必要なものなのか、具体的な種類を見ていきましょう。

飲料水

生きていくのに欠かせない水は、一人当たり3Lを1日分として、3日分を目安に備蓄しておきましょう。水は飲み水としてだけでなく、洗い物や体を拭く際にも使えるため、いくらあっても困りません。貯蔵庫などがある場合は、日頃から多めに用意しておくのもおすすめです。

水を飲料水として備蓄する際には定期的にストックを見直し、賞味期限が近いものを新品に交換することも大切です。賞味期限が切れても開封していなければ生活用水として使用することもできます。計画的にストックを見直しましょう。

なお、非常持ち出し袋のなかに水を多く入れてしまうと重くなり、避難時の移動に苦労します。非常持ち出し袋には、500mlペットボトル4本程度を入れておくとよいでしょう。

食料品

災害時には電気やガス、水道などのライフラインが止まることも考えられます。そのため、食料品は、調理がいらないレトルトご飯や缶詰・乾パン・ビスケット・板チョコといったお菓子などを、一人当たり3日分を目安に備蓄しておくようにしましょう。乳児がいる場合は、必要に応じて粉ミルクや紙パックのミルクを用意しておくと安心です。

なお、パンやおにぎりなどは避難所で配給されるケースも多いため、非常持ち出し袋にはほかの栄養分が摂れて手軽に食べられるものを入れるようにしておくとよいでしょう。

救急用品・衛生用品・生理用品

災害時にけがをした場合に備えて、ばんそうこうや消毒液・ガーゼ・包帯などの救急用品を備蓄しておきましょう。また、トイレットペーパー・ティッシュペーパー・マスク・除菌ジェル・歯磨きシート・ウェットシートなどの衛生用品も可能な限り備蓄しておくと安心です。

そのほか、女性の場合は1~2日分の生理用品(ナプキン・おりものシートなど)やクレンジングシート、乳児がいればオムツやおしり拭き、消臭袋などを併せて用意しておきましょう。高齢者がいる場合は、必要に応じて入れ歯洗浄シートやオムツなども準備します。

非常用バッテリー

災害時には、情報収集や情報交換を行う際など、スマートフォンを利用する場面が多くなります。停電していても電力を確保できるように、スマートフォンを充電するためのモバイルバッテリーを用意しておきましょう。

加えて、小型家電を使用できるだけの大容量バッテリーがあるとより安心です。

懐中電灯・LEDランタン

足もとなどを照らせる懐中電灯を用意しておくと、停電時の夜間でも安全に移動ができます。また、LEDランタンは周囲を照らせるため、懐中電灯とともに備えておくと家の中で過ごす際にも便利です。併せて電池も備蓄しておくようにしましょう。

カセットコンロ

ガスが止まっているときには、カセットコンロがあると便利です。特に在宅避難の場合には、冷蔵庫に残った食材をカセットコンロで調理することもできます。

ただし、カセットコンロに使用するガスボンベには使用期限があります。備蓄の際には期限にも気を付けるようにしてください。

小銭を中心とした現金

停電が発生すると、店舗の決済システムが使えなくなるため、買い物時に現金のみでの支払いになる可能性が高く、ATMも利用できなくなることが考えられます。復旧までの間も買い物ができるように、千円札や小銭を中心に2万円ほどを手もとに置いておくと安心です。非常持ち出し袋に入れておくのもよいでしょう。

常備薬・お薬手帳

持病がある方は、お薬手帳や常備薬をすぐ持ち出せるようにしておくことも重要です。持病がなくても、風邪薬・胃腸薬・鎮痛剤など、自分や家族の体調に対応できる薬を準備しておくようにしましょう。

携帯ラジオ

情報を得たいときには携帯ラジオがあると便利です。携帯ラジオを選ぶ際は、FM放送だけでなくAM放送も聴けるものを選びましょう。電池が切れてしまったときのために、手回し式の充電機能がついているものを選ぶのも一案です。

簡易トイレ

災害時には上下水道が止まってしまい、トイレが使えなくなることがあるので、簡易トイレを「最低3日分×家族の人数分」は用意しておきましょう。1日のトイレの回数には個人差がありますが、5~8回とされています。

また、使用した簡易トイレは、ゴミの回収が再開されるまで手もとで保管しておく必要があるため、消臭効果の高い凝固剤や、汚物を入れる用の丈夫なゴミ袋も併せて準備しておくと安心です。

なお、非常時には、以下の方法で簡易トイレを作ることもできます。

【手順】
1. トイレの便座を上げ、ゴミ袋を便器の開口部を覆うようにセットする
2. トイレの便座を下げ、もう一枚のゴミ袋を、便座を覆うようにセットする
3. 2のゴミ袋にちぎった新聞紙を入れる
4. 用を足し終えたらゴミ袋の開口部を結び、所定の場所に捨てる

防災グッズでいらなかったもの

防災グッズのなかには、「必要なかった」と感じた方が多いものもあります。ここでは、いらなかったものとして挙げられることの多い防災グッズを紹介します。

コンパス

コンパス(方位磁石)は方角を示すだけで、避難経路を教えてくれるわけではありません。スマートフォンが使えなくなったときにも避難できるよう備えるなら、コンパスより地図のほうが便利です。防災グッズとして、コンパスをあえて買い足す必要性は低いでしょう。

ロープ

ロープは2階から荷物を下ろしたり、建物から降りたりする際に使えますが、素人には扱いが難しいものです。最近の非常持ち出しセットには入っていない場合が多いですし、あえて買い足す必要もないでしょう。

ろうそく

ろうそくは火をつけて照明として使えますが、周囲に燃え移るリスクもあります。そのため、災害時にはLEDランタンを灯りとして使用するとよいでしょう。最近のLEDランタンは、電池不要のものやコンパクトなタイプなどさまざまな種類があり、災害時の灯りとして便利です。

備蓄品の管理について

備蓄品はパントリーや倉庫・車庫など、普段からストック品を置いている場所に収納しましょう。

消費期限のある食料品や古くなると使いにくくなる生活用品は、「ローリングストック」という方法で管理するのがおすすめです。これは、期限の早いものから順に使い、使った分を買い足しながら一定量を備蓄する方法です。

この方法なら、普段の買い物のついでに新しいものに入れ替えられるため、見直しの手間をかけることなく備蓄品を管理できます。そのほか、災害時に入れないところがあっても備蓄品を取り出せるよう、収納場所を複数に分けておくことも大切です。

避難時の動線確保について

部屋の中や廊下・階段・玄関などに物がたくさん置いてあると、避難時の動線を確保しにくかったり、つまずいたり踏んだりしてけがをするおそれがあります。

万が一に備えるには、家具の配置を見直したり、不要品をこまめに捨てたりして、普段から家の中を整理整頓しておくことも大切です。

まとめ

防災グッズで本当に必要なものとしては、まず飲料水や食料品が挙げられます。飲料水は一人当たり3L×3日分、食料品は調理の必要がない保存食を一人当たり3日分は備蓄しておくようにしましょう。そのほか、救急用品・衛生用品・生理用品・非常用バッテリー・懐中電灯・LEDランタン・現金なども準備しておくと安心です。

逆に防災グッズでいらなかったものとしては、コンパスやロープ・ろうそくが挙げられます。これらはあえて買い足す必要はありません。

備蓄品は、パントリーや倉庫など普段から食料品などをストックしている場所がある場合は、そこに収納するとよいでしょう。消費期限のあるものは、期限の早いものから順に使い、使った分を買い足して一定量を維持する「ローリングストック」と呼ばれる方法で管理するのがおすすめです。

なお、災害時に物が散乱して避難ルートを確保できないということにならないよう、普段から家の中を整理整頓しておくことも大切です。

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