2024年5月22日

洗濯機を簡単にキレイにするお掃除方法|お掃除の頻度や日々の使い方のコツも紹介

洗濯機は大切な家族の衣類を洗うため、毎日のように活躍します。一見キレイに見える洗濯機ですが、実はさまざまな汚れがたまりやすく、定期的なお掃除が欠かせません。

この記事では、簡単にできる洗濯機のお掃除方法と適切なお掃除の頻度、お掃除の負担を軽くする洗濯機の使い方のコツを紹介します。

目次

洗濯機は定期的なお掃除が必要

洗濯機にはホコリやカビなどの汚れが蓄積しやすく、定期的なお掃除が必要です。お掃除をおろそかにしてしまうと、洗濯機内にたまった汚れやカビ、雑菌などが繁殖し、衣類に付着します。

また、フィルターの詰まりなどによって洗濯機の性能が十分に発揮できなかったり、故障の原因になったりすることもあります。

洗濯機に付着する汚れの種類

洗濯機が汚れるおもな原因は、以下のような種類が挙げられます。

・ 衣類の汚れ
洗濯前の衣類は、目につきやすい泥汚れや食べこぼしだけでなく、しみ込んだ汗や皮脂の汚れ、衣類から発生する毛玉や抜け落ちた繊維くずなど、さまざまな汚れがついています。また、ポケットから取り出し忘れたまま洗濯してしまったティッシュやレシートなどの紙ゴミも含まれます。

・ 水垢
洗濯に使用する水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分は、水分が乾いたあとも残り、蓄積すると水垢になります。長く放置すると取り除くのが困難なほど固いガンコな汚れとなるため、注意が必要です。

・ 石鹸カス
石鹸カスは、水道水に含まれる金属イオンと石鹸成分が反応して発生する汚れです。洗剤投入口に残った液体洗剤や柔軟剤、溶け残った粉末洗剤などが固い石鹸カスになります。

・ ホコリ
洗濯機の内部は溝や段差が多く、ホコリがたまりやすい構造をしています。また、洗濯機と壁の隙間や、洗濯機を設置している洗濯パンとの隙間もホコリが蓄積しやすい場所です。

・ カビ
カビは、洗濯機内のさまざまな汚れをエサとして発生します。また、洗濯機内は高湿度になりやすく、カビの発生・繁殖がしやすい環境でもあります。
洗濯機内にカビが発生すると、イヤなニオイにもつながります。一見キレイなようでも悪臭がしたら、洗濯槽の裏側など見えない部分にカビが発生しているかもしれません。

意識してお掃除しないと、これらの汚れはどんどん蓄積してしまいます。次に紹介するお掃除方法を参考に、定期的に洗濯機をお掃除する習慣を身につけましょう。

意外とカンタン?洗濯機のお掃除方法と頻度

洗濯機のお掃除に難しいテクニックなどは必要なく、日常的なお手入れは誰でも簡単にできます。ここでは、洗濯機のパーツや場所ごとに、お掃除の頻度と具体的なお掃除方法を紹介します。

なお、紹介する方法はあくまで一般的な方法です。お使いの洗濯機の取り扱い説明書にも必ず目を通しましょう。

乾燥フィルター(乾燥機能がある洗濯機の場合)

乾燥機能がついた洗濯機には、取り外しできる乾燥フィルターがあります。

1. 洗濯機本体から乾燥フィルターを取り外す
2. ホコリなどのゴミを除く(必要に応じて水洗いする)
3. 水洗いした場合、フィルターをよく乾燥させる
4. 乾燥フィルターを外した内側(本体側)の汚れを拭き取る
5. 乾燥フィルターを洗濯機に戻す

乾燥フィルターのお掃除は、洗濯物を効率良く乾燥させるためにも取扱説明書に記載されている頻度を目安に行いましょう。

糸くずフィルター

糸くずフィルターは、洗濯中に出た細かなゴミをキャッチするモノで、「ゴミ取りネット」などと呼ばれるパーツも同じ役割をしています。

縦型洗濯機の場合、洗濯槽の内部についており、ドラム式洗濯機の場合では洗濯機の下部に取りつけられていることが多いです。ただし、お使いの機種によっても糸くずフィルターの場所は異なりますので、お使いの機種を確認してみましょう。

1. 洗濯機本体から糸くずフィルターを取り外す
2. たまったゴミを除く
3. パーツの角や凹凸がある部分など、細かな汚れを歯ブラシでこすり洗いする
4. 洗濯機本体側の汚れを拭き取る
5. 糸くずフィルターを洗濯機に戻す

ドラム式洗濯機の場合、糸くずフィルターを取り外す際に水滴が垂れることもあるのでバケツなどで受け止めるようにしましょう。

洗濯槽

洗濯槽は、専用の漂白剤を使って簡単にお掃除できます。洗濯槽の漂白剤には塩素系と酸素系といった2つのタイプがあり、洗濯機の機種によっては酸素系漂白剤が使用不可な場合もあります。

塩素系漂白剤は殺菌効果が高く、カビに対して効果を発揮します。ただし、すすぎ残しがあると洗濯した衣類が色落ちしてしまったり、酸性製品と混ぜてしまうと有毒ガスが発生してしまうこともあるので注意が必要です。

酸素系漂白剤は発泡力で汚れやカビを剥がし落とします。ただし、塩素系漂白剤と比較すると殺菌効果は劣り、剝がれ落ちた汚れを取り除かないといけないというデメリットもありますが、刺激が少ないことが特長です。

それぞれの漂白剤の特徴を事前によく確認したうえで使い分けるようにしましょう。


塩素系漂白剤を使用した洗濯槽のお掃除方法

1. お掃除前にドアや窓を開けたり、換気扇を回すなどして換気する
2. お掃除前に洗濯槽内の糸くずフィルターをキレイにする
3. 洗濯槽に漂白剤を入れる
4. 最も高い水量まで水をためる
5. 「槽洗浄コース」もしくは「標準コース」で運転する
6. 運転が終了したら、洗濯機のフタを開けて乾燥させる


酸素系漂白剤を使用した洗濯槽のお掃除方法

1. お掃除前にドアや窓を開けたり、換気扇を回すなどして換気する
2. お掃除前に洗濯槽内の糸くずフィルターをキレイにする
3. 最も高い水量まで水(できれば40~50度のお湯)をためる
4. 洗濯槽に酸素系漂白剤を入れる
5. 洗濯機を15分ほど運転し数時間放置する
6. 再度15分ほど運転し排水する
7. 排水後、ホースなどで洗濯槽内の汚れや酸素系漂白剤を洗い流す
汚れが残っている場合は、スポンジで洗うほか、高水位まで水をため標準コースで運転する
8. 乾いたタオルで洗濯槽内の水を拭き取り、洗濯機のフタを開けて中を乾燥させる

洗濯槽のお掃除は、多くの洗濯槽用漂白剤に「月1回」と記載があるとおり、定期的に実施するのがおすすめです。

洗剤投入口

洗剤投入口には、残った洗濯洗剤や柔軟剤が固くなった汚れが付着しています。

1. 洗剤投入口のパーツを外す
2. 汚れをふやかして落としやすくするため、パーツ全体をお湯(40~50度)ですすぐ
3. 歯ブラシなどを使って、角や凹凸のある細かい部分までよくこすり洗いする
4. 洗濯機本体側の汚れを拭き取る
5. パーツを洗濯機本体に戻す

洗剤投入口をお掃除は洗濯槽と同時に行うようにすると習慣がつき、忘れにくくなるのでおすすめです。

洗濯機の外側やホースのジャバラ面

洗濯機の外側やホースのジャバラ面にはホコリや髪の毛がたまりやすい場所になります。飛び散った洗剤などでヌルヌルした汚れもあります。

1. 化学モップや掃除機で洗濯機の隙間やホース部分のホコリを吸い取る
2. 水に浸し固く絞ったタオルで洗濯機の外側を拭く
汚れが落ちない場合はタオルに住居用の洗剤をスプレーし拭き取る
3. ホースのジャバラ面を水に浸し固く絞ったタオルでジャバラ面をはさむようにして拭く
汚れが落ちない場合は水で湿らせたブラシに住居用の洗剤をスプレーして凸凹の部分をこすり、水に浸しゆるく絞ったタオルで拭きます。その後、水に浸し固く絞ったタオルで、汚れや洗剤を拭き取る
4. 乾いたタオルで洗濯機の外側やホースのジャバラ面についた水を拭き取り乾燥させる

洗濯機の外側やホースのジャバラ面も、洗濯槽や洗剤投入口と同じタイミングでお掃除するとよいでしょう。

お掃除の負担が軽くなる洗濯機の使い方

洗濯機の正しい使い方を意識できれば、汚れやカビ、雑菌などの繁殖を最低限に抑え、毎回のお掃除も楽になります。ここでは、洗濯機お掃除の負担を軽くするための、日々の使い方のコツを紹介します。

洗濯前の衣類を洗濯機にためない

先述したとおり、洗濯前の衣類に付着している汚れや汗などは、カビが発生する原因となります。そのため、洗濯前の衣類を洗濯機の中にためておくのはおすすめできません。

仮に毎日洗濯機をまわしているとしても、衣類を脱いでから実際に洗濯機をまわすまでに半日以上かかるケースもあります。洗濯前の衣類の置き場には専用の脱衣カゴを準備し、洗濯機の中に入れないようにしましょう。

運転時以外は洗濯機のフタを開けておく

カビの発生を防ぐためには、洗濯機内の風通しを良くすることも大切です。運転しているとき以外は常にフタを開け、乾燥させておくようにしましょう。

なお、洗濯機のフタを開けているときは、小さな子供やペットが誤って洗濯機内に入らないように注意してください。脱衣所に柵を設置して洗濯機に近づけないようにする、洗濯機をまわす前に中を覗き込んで確認するなどの工夫が必要です。

汚れがひどい衣類は「予洗い」する

泥のついた運動着や襟袖の黄ばみが目立つワイシャツなど、汚れのひどい衣類は洗濯機で洗う前の「予洗い」がおすすめです。洗濯の仕上がりが変わるだけでなく、汚れや雑菌を減らして、洗濯機内の環境を保つことにもつながります。

予洗いにはつけ置き洗いやこすり洗いなどがあり、汚れの種類によって使い分けましょう。

洗濯洗剤・柔軟剤の使用量を守る

洗濯洗剤および柔軟剤は、洗濯物の量に応じた適量が決まっています。多く使用するほど汚れが落ちるわけではないため、決められた使用量を守りましょう。

溶けきれなかった洗剤は、石鹸カスやカビとなって洗濯機内に残ります。キレイにする目的で使っているはずの洗剤がもとで洗濯機の汚れとなり、お掃除を大変にしてしまうこともあるため、注意しましょう。

すすぎ回数を守る

洗剤の溶け残りによる汚れを防ぐには、すすぎの回数も重要です。

ポイントは、洗剤ごとに異なる適切なすすぎ回数を守ることです。節水・節電などの観点からすすぎを1回に設定している場合でも、すすぎ1回に対応した洗剤であれば問題ありません。

洗剤を買い替えるときなどは、推奨されるすすぎ回数を確認してみてください。

洗濯後の衣類はなるべく早く取り出す

洗い終わった衣類を洗濯機内に放置すると、カビなどの雑菌が繁殖しやすくなります。すぐに干したり乾燥機に入れたりできない場合でも、なるべく早く取り出しておきましょう。

洗濯機内はもちろん、せっかく洗った衣類を清潔に保つためにも重要なポイントです。

定期的にお掃除する

お掃除の間隔が開きすぎると、汚れやカビが多くたまり、毎回のお掃除が大変になります。

一度大変な思いをすると、次のお掃除までの間隔がさらに開くといった悪循環に陥ります。このようなケースを防ぐためにも、洗濯機の定期的なお掃除は大切です。一定のペースでお掃除を継続できれば、1回当たりの負担は少なくなり、気楽に取り組めるようになるでしょう。

ただし、個人でお掃除できる範囲にはどうしても限度があります。この記事で紹介したお掃除方法を定期的に行ってもニオイが改善しないなどの場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。手が届きにくい洗濯槽の外側などもキレイにしてもらえるため、満足度も高いでしょう。

まとめ

衣類をキレイにするはずの洗濯機には、実はさまざまな種類の汚れが付着しています。適切な頻度でお掃除し、洗濯機内を清潔に保ちましょう。また、毎回のお掃除の負担を軽くするために、日々の使い方を意識するのも大切です。

ダスキンでは、洗濯機の微細な汚れや細菌も取り除く※「全自動洗濯機除菌クリーニング」サービスを提供しています。

日常的なお掃除では手が届かない洗濯槽の外側のこびりついた汚れを取り除き、塩素系洗浄剤で微細な汚れや細菌を隅々まで処理します。※洗濯槽を分解せずに行うため、作業時間が短いのも特徴です。

※すべての菌を除菌するわけではありません。
※ダスキン調べ

「定期的に洗濯機をお掃除しているけどスッキリしない、洗濯機のフタを開けたときにカビ臭がする」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。

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    洗濯槽は取り外さず、洗浄水にしっかりと浸け置きすることで、微細な汚れや細菌もすっきりキレイに。

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