2025年10月2日

整理整頓のコツを押さえれば部屋の片付けがはかどる!進め方や失敗を防ぐポイントを紹介

部屋を片付けようと整理整頓に挑戦してみるものの、うまくいかず、途中で挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。

整理整頓は、やることが面倒でハードルの高い作業に感じますが、5つのステップを押さえておけば、決して難しいものではありません。

本記事では、実践的な整理整頓のコツを詳しく紹介します。部屋の片付けが苦手でなかなか続かない人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

整理整頓を進めるための5ステップ

いきなり整理整頓を始めるのではなく、以下のステップを意識して進めていくと、効率よく作業ができます。

戸棚を例に挙げて、以下でそれぞれのステップについて詳しく解説します。

①戸棚内のモノをすべて取り出す

片付ける場所を決めたら、まずは中身をすべて取り出します。

戸棚を片付けるうえで注意したいのは、取り出したモノを置くスペースを事前に確保しておくことです。取り出したモノを平置きにすると、思った以上に場所を取るため、広めにスペースを取っておきましょう。

収納スペースがひとつひとつ区切られているところに入れてあったモノは、それぞれにまとめておきます。

②戸棚内をサッとお掃除する

モノを取り出したら、空になったスペースをお掃除します。ホコリを取り除き、汚れ具合によっては軽く拭くなどしてお掃除するとよいでしょう。

水拭きする場合は、あとから乾拭きするか時間を置いて十分乾かし、湿気が残らないよう工夫が大切です。

③必要・不要・考え中に分ける

整理整頓でおそらく最も難しい作業は、持ち物の取捨選択かもしれません。

ここで意識したいのは、「使えるかどうか」(気持ち)ではなく「使うかどうか」(用途)を基準にする姿勢です。「1年間使わなかった」「他に代替できるモノがある」など、用途がないモノは手放すといったルールを決めましょう。

ただし、すぐに判断ができず迷う場面もあるかもしれません。あまり時間をかけすぎないためには、「考え中」の選択肢をつくる方法もあります。

分類するだけでも達成感があり、作業を通して新たな選択基準に気づく場合もあります。

④種類や用途で分類する

必要なモノが決まったら、グループ分けをします。

この時、「本」「雑誌」「文房具」「薬」などモノの種類で分ける方法と、「仕事で使うモノ」「外出時に携帯するモノ」「よく使うモノ」など用途で分ける方法があります。

生活の中で不便がなければ現在の分類を維持し、使いにくい部分は見直すとよいでしょう。

例えば、毎日使うモノは、種類で分けるより用途で分けておくほうが便利です。日々の生活を振り返り、ご自身に合う分類方法を試してみてください。

⑤置き場所を決めて収納する

最後に、分類したモノを収納していきます。

置き場所を決める時は、見た目のキレイさを意識しやすいですが、使いやすさを優先するほうが維持しやすいと覚えておきましょう。

例えば、使用頻度の高いモノは腰高の位置に置き、外出の際に使うモノは移動の動線上に配置するなど、使う場所から近いところに置くことがおすすめです。

戸棚の中も取り出しやすいよう、ケースでの小分けや縦置きなどを意識してみてください。新たに収納グッズを追加する場合は、無駄なモノを増やさないよう、分類や配置を決めてからにしましょう。

整理整頓の5つのコツ

整理整頓のステップは、だいたいつかめてきたでしょうか。

次に、整理整頓をして片付いた部屋を維持するための5つのコツを紹介します。

収納グッズはあとで買う

整理整頓でよくある失敗が、最初に収納グッズを買ってしまうことです。やる気になった時ほど、収納ケースや整理用品を先に購入しがちですが、片付けの順番としては正しくありません。

まず、前述したとおりのステップを実践し、本当に必要なモノの量と種類を把握してから収納グッズを選びましょう。先に購入すると、サイズが合わない、使いこなせないケースが発生します。

せっかく買った収納グッズが使えないと、片付けへのモチベーションも下がってしまうものです。手持ちの箱やケースでまず試してみて、本当に必要な収納用品だけを厳選して購入しましょう。

小さなところから始めてコツをつかむ

片付けに慣れていない人が一度に多くの場所を整理しようとすると、勝手がわからず途中で辞めてしまうことがあります。

モノが散乱するだけで進むことも戻ることもできない状況は、考えるだけでも憂鬱になってしまいます。はじめからあれこれと手を出そうとせず、「今回は引き出しの中」「次回は洗面台収納」など、場所を決めて行いましょう。

片付けを始めてみると、ご自身なりのやり方が少しずつ見えてきます。まずは、スモールスタートでコツをつかみ、少しずつ範囲を広げることをおすすめします。

終わる時間を決める

整理整頓は、体力以上に集中力が必要です。ダラダラ続けていると疲れが増し、適切な判断ができずに効率が下がってしまいます。

おすすめは、終了時間を決めておくことです。片付けるのは集中できる1~2時間と決め、その時点で広げたモノがすべて片付くことをイメージすれば、収拾がつかなくなる事態を防げます。

慣れてくれば都合のつく曜日や時間など、定期的に整理整頓の時間をつくるのもよいでしょう。短い作業を積み重ねながら部屋が整っていくと、自然とモチベーションも上がっていきます。

モノの定位置を決める

「モノにも居場所がある」と無意識のレベルまで落とし込めれば、部屋が散らかることはなくなります。

そのためにも、使う場所や使用頻度に合った適切な定位置を決めて、使ったらもとに戻すことを徹底しましょう。

「定位置にないと、なんだか気持ち悪い」と思えれば、習慣が身についたことになるので、ぜひ頑張ってみてください。

中身が見えるケースを使う

収納の基本は、どこに何があるかが一目でわかることです。そのためには、中身が見えるケースを使いましょう。

限られたスペースに多くのモノを入れたり、置き場所を変えたりすると、ご自身でもどこにしまったかわからなくなる可能性があります。透明なケースや蓋なしの箱をうまく利用すれば、ぐっと管理しやすくなります。

どうしても中身が見えないケースを使いたい場合は、何が入っているかを書いたラベルを見えるところに貼ると分かりやすいです。

【場所別】整理整頓のコツと収納テクニック

キッチン、クローゼット、リビングなど、それぞれの場所には特有の整理整頓のコツがあります。

ここでは具体的な事例をとおして、実践的な収納テクニックを紹介します。

キッチン

キッチンの整理整頓は、使う場所と使用頻度を意識しましょう。「必要なモノが、必要な時に、すぐ取り出せる」状態がポイントです。

【キッチンの場所別収納】

収納場所 収納するモノ 整理整頓のコツ
コンロ下 フライパン、鍋、調理用油、料理酒 立てて収納する
使用頻度順に配置
シンク下 ザル、ボウル、洗剤、掃除用品 カテゴリー別にケースを分ける
ワークトップ下 カトラリー、調味料、小皿、包丁 小分けボックスで仕切る

【キッチン収納の3つのコツ】
1. 立てる収納を活用する:ファイルボックスでフライパンや鍋を立てて収納すると、一目で確認でき取り出しやすくなる
2. 使用頻度で位置を決める:毎日使うカトラリーは引き出しの手前、季節物は奥に配置して動線を最適化する
3. 容器を統一する:調味料は同じ容器に移し替え、上部にラベルを貼ると見た目もスッキリし、在庫管理もラクになる

効率的に収納すると調理時間の短縮にもつながり、ストレスフリーなキッチンを実現できます。

クローゼット

クローゼットの収納は、上・中・下段の使い分けと、使用頻度に応じた配置が大切です。毎日の身支度時間を短縮し、お気に入りの衣類が見つけやすいクローゼットを作りましょう。

【段別収納の基本ルール】

収納エリア 収納するモノ 整理整頓のコツ
上段 シーズンオフ衣類、軽いバッグ、帽子 取手つきケースで取り出しやすくする
中段 よく着る衣類、今季の衣類 ハンガーを統一し見た目をスッキリする
下段 ニット、下着、重いアイテム 引き出しケースで立てて収納

【効率アップ3つのポイント】
1. 「着ている・着ていない」で仕分ける:「着られる」ではなく「着たい」衣類だけを残し、1年以上着ていないモノは処分を検討する
2. 収納用品の色を統一する:白や透明で統一すると洗練された印象になり、中身も一目で確認できる
3. 奥行きに合ったケースを選ぶ:デッドスペースをなくし、クローゼット容量の7〜8割を目安に余裕のある収納を心がける

アイテム別・色別に整理すれば、コーディネート選びも楽しくなり、無駄な買い物の予防にもつながります。

リビング

リビングは家族全員が使う共有空間のため、ゾーニングや物の定位置決めが、整理整頓を成功させるうえでの鍵です。散らかりやすい場所だからこそ、仕組み作りが重要といえます。

【リビング整理の基本3原則】

原則 具体的な方法 効果
物の置き場所を決める リモコン、雑誌、充電ケーブルなどの定位置作り 探し物時間の短縮につながる
床に直接物を置かない 一時置きボックス・コートハンガーの設置 動線の確保や見た目がスッキリする
収納スペースを増やす デッドスペース活用・多機能家具導入 収納力が向上する

【効果的な収納のコツ】
1. カテゴリー別に収納する:書類はA4ボックス、おもちゃは大きめバスケット、文房具は仕切りつきケースで分類し収納する
2. 見せる・隠すを使い分ける:お気に入り雑貨はオープンシェルフに、生活用品はキャビネットに隠して収納する
3. 8割収納を実践する:詰め込みすぎず、収納容量の8割程度に抑えて、取り出しやすさを確保する

家族全員が「どこに何があるか分かる」収納にすると、リビングを常にスッキリとした状態に保てます。

整理整頓の失敗を防ぐポイント

整理整頓を成功させるには、やってはいけない「失敗パターン」を知っておくことが重要です。

よかれと思ってやったお掃除が、かえって家族関係を悪化させたり、作業が進まなくなったりするケースにつながる場合があります。

以下で、特に注意すべき2つのポイントを解説します。

家族のモノは勝手に片付けない

整理整頓が進むと、家族のモノまで片付けたくなりますが、勝手に判断して処分しないようにしましょう。「いる・いらない」の基準は人それぞれ異なるため、ご自身にとって不要に見えても、家族にとっては大切なモノかもしれません。

子どもの工作や友達からの手紙、パートナーの趣味用品など、小さなモノでも必ず本人に確認を取りましょう。

まずはご自身のモノから整理を始め、片付けの成果を見せることで、家族も自然と協力してくれます。

思い出の品や書類整理は最後に回す

思い出の品や書類の整理は、後回しにしましょう。アルバムや子どもの工作、昔の漫画などは、見ているうちに懐かしさで時間を取られ、作業が進まなくなります。

まずは保留箱に入れて一旦置いておき、他の場所の片付けを完了させてください。

書類も同様に、読み返しているうちに作業が停滞しがちです。思い出の品と書類は、整理整頓に慣れてから実施するとよいでしょう。

整理整頓を習慣化する3つのコツ

せっかく整理整頓ができても、元の散らかった状態に戻ってしまっては意味がありません。キレイな状態を長期間維持するには、習慣化することが大切です。

無理なく続けられる3つの習慣化のコツは、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

「使ったら戻す」を習慣にする

整理整頓された状態を維持するため、使ったモノを定位置に戻す習慣は欠かせません。

前述したとおり、モノの居場所を確定させることが整理整頓を成功させる鍵です。そのために、時間や労力を使って作業しているといっても過言ではありません。

どうしても元に戻せない場合は、置き場所に問題があると判断し、定位置を再検討してみてください。

家族で置き場所を共有する

家族と一緒に住んでいる場合、使うモノの収納場所をみんなが知っている状態が大切です。

まず、置き場所を決める時点で、家族の視点も入れておきましょう。ご自身は使いやすくても家族が使いにくければ、定位置に戻してもらう習慣は難しくなります。

家族にも「使ったら戻す」を徹底してもらわなければ、キレイな状態を保てません。片付いた部屋の過ごしやすさを理解してもらい、前向きな気持ちで協力してもらいましょう。

モノを必要以上に増やさないようにする

モノが増えるとそれだけ整理整頓に時間がかかったり、定位置が決まらずに結局置きっぱなしにしてしまったりと、よいことがありません。

日常の中でご自身にとって必要なモノや数量を理解し、それ以外のモノを持たないよう意識する姿勢が大切です。

整理整頓は、あらためてご自身の価値観と向き合う機会です。ご自身にとって価値あるものを明確にできれば、必然的に無駄な買い物を減らすことにつながります。

整理整頓のコツを押さえて、キレイな部屋を保とう!

整理整頓のコツは、5つのステップを意識して片付けをすることです。また、収納グッズは後で購入する、家族のモノは勝手に処分しない、思い出の品は最後に整理するといった注意点に気をつければ、上手くいくでしょう。

場所別の特性を活かした収納テクニックを実践し、使用頻度に応じた整理整頓を心がけると、快適な住環境を実現できます。まずは15〜30分の短時間から始めて、無理なく継続していきましょう。

より効率的に整理整頓を行いたいなら、プロの力を借りるのもひとつの方法です。

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