2025年10月23日

ぬいぐるみの正しい洗い方|手洗いから洗濯機まで自宅でできるお手入れ方法を解説

自宅のリビングや子ども部屋にあるぬいぐるみは、飾っているだけでもホコリをかぶるため、定期的な洗濯が必要です。

しかし、洗い方を間違えると型崩れや破損の原因となってしまいます。

本記事では、洗濯表示の確認方法から洗濯できないぬいぐるみの特徴、3つの洗い方・干し方まで詳しく解説します。素材や汚れ具合に応じた適切な方法を選択して、大切なぬいぐるみをお手入れしましょう。

目次

ぬいぐるみの洗い方を知るには洗濯表示を確認する

2024年8月より、国際規格に合わせた新しい洗濯表示が導入されました。記号の形が変わり、数も増えています。古いぬいぐるみの場合、洗濯表示が現行と異なる場合があるため、確認しましょう。

ぬいぐるみの洗濯表示は大きく「洗濯可能」「手洗い可能」「洗濯不可」の3つに分けられます。


分類 新洗濯表示 意味・注意点
洗濯可能 桶に水が入っているマーク ・新旧共に同じマーク
・洗濯機で洗える
・マーク中の数字(30、40など)は水の上限温度である
手洗い可能 桶に水+「手」のマーク(旧洗濯表示から手の形状、波線の太さが微修正された) ・新旧共にほぼ同じマーク
・手洗いが推奨される
・洗濯機のデリケートコースで洗濯する時は、おしゃれ着用洗剤を使用する
洗濯不可 桶に水+大きく×印 ・新旧共に同じマーク
・水洗いはできない

※出典:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日から令和6年8月19日まで)」
※出典:消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」

洗濯できないぬいぐるみの特徴

ぬいぐるみを洗濯する前に、素材や構造を確認しましょう。

以下の特徴があるぬいぐるみは、水洗いすると型崩れや破損の原因となるため、洗濯を避けるか別の方法でお手入れをします。

• 水に弱い素材が使われているモノ
• 色落ちする可能性があるモノ
• 接着剤を使用しているモノ
• 機械や電池式のモノ

水に弱い素材が使われているモノ

まずは「水に弱い素材が使われているモノ」は、洗濯に不向きでしょう。具体的には、合成皮革やリアルファー、ウール、中綿がポリエステル以外のモノなどが挙げられます。

いずれも洗濯をすると、ひび割れや縮んでしまい、元の形に戻せない場合があります。

色落ちする可能性があるモノ

次に「色落ちする可能性のあるモノ」です。この場合は洗濯表示で洗濯可能となっていても、色落ちするかどうか確認したうえでの洗濯が無難です。

水で濡らして固く絞ったタオルで、目立たない部分をこすってみましょう。タオルに色が移るなら、洗濯は控えた方がよいでしょう。

接着剤を使用しているモノ

接着剤を使用しているモノだと、洗濯中の水や洗剤の影響で接着剤が剥がれやすくなります。目や鼻、ボタンなどのパーツは取れてしまう危険性が高いです。

特に、水溶性の接着剤が使用されている場合、水に触れることで溶け出してしまい、パーツが完全にバラバラになるおそれもあります。

一度外れたパーツを元どおりに修復するのは難しいため、接着剤で固定されたパーツがあるぬいぐるみの洗濯は避けましょう。

機械や電池式のモノ

ボタンを押すと動いたり音が鳴ったりする「機械や電池式のモノ」は、洗濯ができません。

機械の部分を取り外せる場合は洗濯できますが、取り外しができない場合は別の方法で清潔にする工夫が必要です。

ぬいぐるみの洗い方|3つの方法を詳しく解説

洗濯したいぬいぐるみが洗濯可能と確認できたら、実際に洗いましょう。ぬいぐるみの素材や汚れ具合に応じて最適な方法を選択することが、キレイに仕上げるコツです。

ぬいぐるみの洗い方は、以下のとおりです。

それぞれ詳しく解説します。

手洗いの手順

手洗いは、ぬいぐるみにとってやさしい洗濯方法です。型崩れのリスクが低く、デリケートな素材や大切なぬいぐるみを洗うのに適しています。

時間はかかりますが、丁寧に洗うことでふんわりとした仕上がりが期待できます。

<使用アイテム>
• おしゃれ着用洗剤
• 柔軟剤
• 洗面器
• 洗濯ネット
• 柔らかいブラシ
• タオル

<手順>
1. リボンやタグなど外せるパーツを取り外し、全体を軽くブラッシングする
2. 洗面器に水と洗剤を表示どおり入れて、洗濯液を作る
3. ぬいぐるみを入れて軽く押し洗いする。汚れがガンコな部分は、洗剤を含ませたスポンジや洗濯ブラシでたたき洗いするか、15~20分程度のつけ置きも有効。シミのある箇所には「シミ用の部分洗い洗剤」を使用する
4. 汚れが落ちたら洗剤をしっかりすすぐ。最低2回は水を入れ替えながら、泡が出なくなるまで続ける
5. 水に柔軟剤を溶かし、10分程度つけ置きする。その後は同じようにしっかりすすぐ。洗剤や柔軟剤の洗い残しは、変色やカビ・ダニの発生原因になるため、念入りにすすぐ
6. ぬいぐるみをタオルで包み、洗濯ネットに入れて10秒~30秒ほどの目安で脱水を行う

<ポイント・注意点>
• 水温が熱すぎると縮む原因となるため、38度程度のぬるま湯が最適である
• 押し洗いはやさしく行い、揉んだり引っ張ったりしない
• すすぎは洗剤が完全に除去されるまで繰り返す(仕上がりの質を左右する重要な工程)
• 柔軟剤の使用により静電気防止とふんわり感の向上が期待できる

洗濯機洗いの手順

洗濯機洗いは、手間をかけずにぬいぐるみを洗える便利な方法です。

ただし、手洗いに比べて型崩れのリスクが高いため、比較的丈夫な素材のぬいぐるみに適しています。

デリケートな素材や大切なぬいぐるみの場合は手洗いを選択しましょう。

<使用アイテム>
• おしゃれ着用洗剤
• 柔軟剤
• 洗濯ネット
• 柔らかいブラシ
• タオル

<手順>
1. リボンやタグなど外せるパーツを取り外し、全体を軽くブラッシングして余分なホコリを落とす
2. その後ぬいぐるみを洗濯ネットに入れて洗濯機に投入する
3. 「おしゃれ着コース」「手洗いコース」「ドライコース」など、やさしく洗えるコースを選択して洗濯する
4. 脱水に入るタイミングで一度洗濯機から取り出し、ぬいぐるみをタオルで包んだうえで再度洗濯ネットに入れて洗濯機へ戻す
5. ぬいぐるみの大きさに合わせて10秒~30秒ほど脱水する

<ポイント・注意点>
• 洗濯ネットはぬいぐるみのサイズに合ったモノを選び、中で動きすぎないようにする
• 脱水時間は短めに設定し、様子を見ながら調整する
• 通常の脱水では負荷が大きいため、必ずタオルで包んでから脱水を行う

拭き洗いの手順

拭き洗いは、水洗いができないデリケートな素材のぬいぐるみに最適な方法です。接着剤使用のパーツがあるモノや、色落ちの可能性があるモノ、機械が内蔵されているモノでもお手入れできます。

生地を傷めずに、ピンポイントで汚れを落とせる点が特徴です。

<使用アイテム>
• おしゃれ着用洗剤
• 洗面器
• タオル(2~3枚)
• 柔らかいブラシ
• 布団たたき(または掃除機)

<手順>
1. リボンやタグなど外せるパーツを取り外し、布団たたきや掃除機を使って内側のホコリを落とす
2. ブラシを使って表面のホコリを払う
3. 薄めに作った洗剤液にタオルを浸し、しっかり絞ってから全体の表面を拭く(洗剤の量は標準使用量の半分程度が適量)
4. キレイな水に浸したタオルを固く絞り、全体の表面を2回ほど拭いて洗剤を取り除く
5. 乾いたタオルで水気を取って、風通しのよい場所で陰干しする

<ポイント・注意点>
• 洗剤液の濃度は通常の手洗いより薄めに作ることで、生地への負担を軽減できる
• タオルは必ず固く絞り、水分を残さないようにする
• 汚れがガンコな部分は強くこするのではなく、何度も繰り返し拭き取る
• 洗剤の拭き残しは変色の原因となるため、すすぎの工程を丁寧に行う

洗ったぬいぐるみの干し方

洗濯が終わったぬいぐるみは、適切な方法で干して乾かすことが重要です。間違った干し方をすると、型崩れや変色の原因となるため注意しましょう。

<干し方の手順>
1. 脱水後すぐに取り出し、手で形を整える
2. 柔らかいブラシで毛並みを整える
3. 陰干しで完全に乾燥させる

<干し方のポイント>
• 場所:風通しのよい日陰を選ぶ
• 方法:平干し、または洗濯ネットに入れて吊り干し
• 注意点:直射日光・洗濯バサミの直接使用は避ける

表面が乾いても中身が湿っている場合があるため、握って水分を感じなくなるまでしっかり乾燥させましょう。

ぬいぐるみは正しい洗い方でカビやダニの発生を防ごう

ぬいぐるみを自宅で洗う際は、洗濯表示を確認し、素材に合わせた洗濯が大切です。手洗い、洗濯機洗い、拭き洗いのいずれの方法でも、汚れや洗剤が残っていると、変色やカビ、ダニなどの原因になってしまいます。すすぎにくいつなぎ目やくびれの部分は、特に注意しながら洗濯しましょう。

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