2022年11月10日

みんな育休復帰前は不安になる?育休復帰経験者の実態と復帰後に家事・育児と仕事を両立させるコツ

育児休業(育休)は、子どもが1歳(特定の要件を満たせば2歳)になるまで休暇を取得できる制度です。法改正により2022年4月以降、企業側が男性労働者に取得の意思を確認することが義務化されるなど、男女問わず取得することが一般的となりつつあります。しかし、育休復帰後に「家事・育児と仕事を両立できるのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ダスキンが調査したアンケート結果をもとに育休復帰の実態について見ていくとともに、スムーズな復帰のために必要なことについても解説します。

目次

育休復帰の実態

20~40代、計200人(男性50人・女性150人)を対象にしたダスキンのアンケートを基に、育休復帰の実態について見ていきましょう。

育休取得期間は「6ヵ月~12ヵ月」が最多

育休の取得期間は「6ヵ月~12ヵ月」が40.5%、「6ヵ月未満」が22.0%、「13ヵ月~15ヵ月」が19.5%、「16ヵ月以上」が18.0%でした。

6ヵ月~12ヵ月の取得が最多で、次いで6ヵ月未満となっており、半数以上の人が1年以内に育休から復帰したことが分かります。

男女とも育休からの復帰には不安を感じている

「復職するにあたり不安などはありましたか?」という質問に対しては、75.5%が「あった」と回答しました。この内訳は、女性の66.0%、男性の78.7%となっており、男女問わず育休からの復帰に対して不安を感じていることが分かります。

また、不安があったと回答した人の81.5%が「育児と仕事の両立」について不安を感じていたことも分かっています。このことから、両立するために必要なことを育休中に準備していくことが、育休復帰に対する不安を軽減させるポイントになってくるといえるでしょう。

育休復帰前にみんなが行ったこととは?

育休からの復帰については、多くの人が不安を感じていることが分かりました。

続いては、育休取得者が育休からの復帰前にどのような準備を進めていたのかを見ていきます。

育休からの復帰前に「ネットスーパー・食品配送の登録や利用」をした人は多い

「復職する前に準備したことはありますか?」という質問に対し、40.5%の人が「ネットスーパー・食品配送の登録や利用」と回答していました。次いで「復職後と同じ時間に起きるなど、生活リズムの確認」「病児保育所・ベビーシッターの登録や利用(子どもが病気になったときの対応方法)」「パートナーとの家事分担に関する話し合い」と続きます。

また、「復職する前に準備したことの中から一番よかったと思うものを教えてください」という質問に対しては「ネットスーパー・食品配送の登録や利用」が最多で24.5%、次いで「パートナーとの家事分担に関する話し合い」「病児保育所・ベビーシッターの登録や利用(子どもが病気になったときの対応方法)」「復職後と同じ時間に起きるなど、生活リズムの確認」と続きました。

以上の結果から、買い物の手間を減らすことができるネットスーパー・食品配送の登録や利用は優先的に進めた方がよいといえるでしょう。また、パートナーとの家事分担や子どもが病気になったときの対応方法についても確認しておくことで、育休からの復帰に対する不安を軽減することにつながりそうです。

育休復帰前に「子どもに関する確認」「かたづけ」「家事代行サービスの登録や利用」をしておけばよかったと感じる人が多くいる

育休取得者が育休からの復帰前に「準備しておけばよかった」と感じていることは、「病児保育所・ベビーシッターの登録や利用(子供が病気になったときの対応方法)」が30.0%と最多で、「モノの処分や家の整理」「ミルクを哺乳瓶で飲む練習や食物アレルギーの有無など、子どもに関する確認」「ネットスーパー・食品配送の登録や利用」が続きます。また、「家事代行サービスの登録や利用」を挙げている人もいます。

育休からの復帰後は仕事に時間を割く必要が出てくるため、その分プライベートに割く時間が減ってしまいます。以上の結果からも分かるように、時間に余裕のある育休中に、子どもに関する確認や、育児・家事を手助けするサービスの登録や利用を進めておいた方がよいともいえるでしょう。

また、育児では必要なモノが増えていき、家の中が散らかりがちです。モノの処分や家の整理をできる範囲で育休中に進めておくとよいのではないでしょうか。

家事分担に満足寄りの回答をした人は75%

家事分担について、夫と妻はそれぞれ自分の分担をどう感じているのでしょうか。

「夫婦の家事分担の割合は何割ずつですか?」という質問に対し、「妻5夫5」と半々で分担していると感じている人もいますが、「妻7夫3」「夫9妻1」とどちらかに偏っていると感じている人もいるようです。

また、「配偶者の家事分担に満足していますか?」という質問に対しては、「どちらかというと満足している」「満足している」という満足寄りの回答をした人が75.0%でした。

「満足していない」「どちらかというと満足していない」と回答した人の中には「お互いフルタイム勤務だが家事負担が妻に寄りがち(女性)」「妻が多く家事をしておりもう少し分担したい(男性)」という意見もありました。

家事分担の話合いをした人は61%

家事について不安を感じている人が一定数いますが、実際に家事分担について話し合った割合はどのくらいなのでしょうか。アンケート回答者の61.0%が家事分担について話し合いをしたと回答しました。

話し合いの内容は、「子供の面倒は私メイン 家事は夫メイン」「家事の明確化とやり方を伝えた」など、それぞれの役割を明確にしているケースや、「やらない家事をそれぞれ決めた」「役割を決めずにお互いにできることをやろうということにした」「職場復帰後のタイムテーブルを書いて時間が足りないことについて解決策を話し合った」など、柔軟に対応したケースがありました。

一方、「言い争った」というケースも見られ、話し合いがうまくいかなかった場合もあるようです。

以上の結果から、各家庭に適した家事分担の進め方があることが分かります。ご自身の家庭に適した家事分担の進め方が分からない方は、まずは少しでも家事分担をやってみて、徐々に適した進め方を見つけていくとよいのではないでしょうか。

育休復帰後、家事・育児と仕事を両立するコツ

育休復帰後に家事・育児と仕事を両立するコツについて解説します。

復職前に夫婦で家事分担をしておく

アンケートの結果から分かるように、育休から復帰する前に家事分担について夫婦で話し合いをしておくのがよいでしょう。しっかりと役割について明確にする方法もあれば、復帰後のお互いのスケジュールから役割を決めていく方法もあります。

一度役割を決めた後も、都度話し合ってそれぞれの家事負担について見直すことも大切です。

平日の家事を減らせるようにする

アンケートの結果から、多くの人が食品配送といった家事の負担を減らすサービスを利用していることが分かりました。平日は仕事もあり、家事に時間を割けないもの。なるべく、平日の家事を減らせるように工夫してみましょう。

食品配送サービス利用のほか、「家事を土日にまとめる」「便利家電を活用する」といったやり方もあります。さまざまな方法を試してみて、ご家庭に合った方法を選びましょう。

育休復帰前に復帰後と同じ生活をしてみる

アンケートでは、「復職後と同じ時間に起きるなど、生活リズムの確認」を実践し、実際にやってみてよかったと回答している人もいました。

復帰後は、家事と育児と仕事をしていく必要があり、体や心にストレスがかかりやすいです。そのため、復帰前に生活リズムを整えることは大切です。育休中に徐々にリズムを整えていき、スムーズな復帰に結び付けましょう。

完璧にこなすことを目指さない

家事・育児と仕事の両立について完璧を目指さず、できることから始めていきましょう。

完璧を目指すあまり疲れてしまい、体調を崩してしまっては本末転倒です。常に時間の余裕を作ることで、家事・育児と仕事を両立しやすくなります。パートナーと協力しながら、自分のペースで日々のタスクをこなしていきましょう。

家事代行サービスを利用する

仕事が忙しくなり、家事が疎かになってしまうという時期もあるでしょう。そういった場合は、家事代行サービスを利用するのも一つの方法です。

時間にゆとりを持てるだけでなく、質の高い家事を提供してもらえることで充実した気持ちになれるでしょう。

収納の見直しや要らないモノの処分を育休復帰前にしておく

子どもの服やおもちゃに写真と、子どもが産まれてからはモノがどんどん増えていきます。しかし、育休からの復帰後は朝の支度や帰宅後にバタバタすることが多くて、増えていくモノを整理する時間が取れない可能性があります。

そのため、育休からの復帰前に要らないモノの処分や、支度や家事がしやすいように収納の見直しをしておくことがおすすめです。整理することで何がどこにあるのかを把握できるので、必要なモノを探す時間を減らすことにもつながるでしょう。

育休から仕事へ復帰するには準備とゆとりが大切

ここまで育休復帰の実態と、復帰後に家事・育児と仕事を両立する方法について解説してきました。アンケート結果から分かるように、復帰に向けて子どものことや家事のこと、生活リズムに関することについて準備することが大切だといえます。両立のために無理をするのではなく、時間と気持ちにゆとりを持たせましょう。

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