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お役立ちコラム
2026年7月
介護
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ご自宅での介護「在宅介護」とは、要介護者が住み慣れたご自宅で暮らしながら、生活援助や身体介助などの介護を受けることを指します。介護保険サービスを利用しながら、ご家族を中心に介護を行うケースが一般的です。
しかし、在宅介護にどのようなメリット・デメリットがあるのか、不安に思う方は多いでしょう。介護に対する漠然とした不安だけではなく、介護するご家族側の負担を心配する声もあります。
本記事では、在宅介護で利用できるサービス、メリット・デメリットなど、理想的な在宅介護を実現するポイントを解説します。
高齢になると、病気やケガをキッカケに日常生活に支障をきたし、介護や支援を必要とする方が増えます。
高齢者がサポートを受ける手段として、介護施設への入所のほか、ご自宅での介護があります。
ご自宅での介護は「在宅介護」とも呼ばれ、ご家族らのサポートを受けながら、住み慣れた家で暮らし続けるものです。できる限り自立した生活を送りたいと望む要介護者にとって、在宅介護は有力な選択肢の1つといえるでしょう。
生命保険文化センターの調査によると、介護施設などへの入所を選ぶ方が40.3%であるのに対して在宅介護を選ぶ方は58.3%となっており、在宅介護を希望する方が多いとわかります※。
しかし、在宅介護であってもご家族だけでの介護は難しいため、介護保険サービスや介護保険外サービスを利用してホームヘルパーなど介護専門職の支援を受けるのが一般的です。
在宅介護で介護保険サービスを利用するには、所定の手続きを踏む必要があります。おおまかな手順は次のとおりです。
介護保険サービスを利用するには、まず市区町村の窓口や地域包括支援センターで要介護認定の申請が必要です。自治体の職員(認定調査員)による聞き取り調査・主治医による意見書などを基に審査が行われ、要介護度が判定されます。
認定後は、ケアマネジャー※(介護支援専門員)が介護保険サービスの利用に必要なケアプランを作成します。ケアマネジャーは、ほかにも介護保険の利用に関する相談や介護保険サービスの調整などを担い、介護が必要な方と介護サービス事業者をつなぐ橋渡し役となります。
ケアプラン作成後は、利用する介護サービス事業所と契約を結びます。契約時には、サービス内容や利用回数など、重要事項説明書とともに詳しく説明を受けることが大切です。
※ケアマネージャーと表記されることもあります。
在宅介護にご利用できる介護保険サービスにはさまざまな種類があり、個々のご利用者が必要とするサポートを選べます。
ここでは、介護保険サービスを訪問系・通所系・短期入所(ショートステイ)系・組み合わせ系・福祉用具貸与の5つに分けて、それぞれの内容を詳しくご紹介します。
訪問系サービスでは、ご利用者ができるだけ自立した生活を送れるように、ご自宅に訪問して行われます。ただし、直接利用者の援助とならない庭の草むしりや窓ガラスの掃除などはサービス対象外となります。
通所系サービスは、ご自宅から定期的に介護サービス事業所に通い、心身の状態に合わせたサービスを受け、ご自宅で自立した生活を送ることが目的です。また、訪問系サービスとは異なり、たくさんの方と関わることで孤立感を解消する目的もあります。
在宅介護になると、要介護者がご自宅にこもりきりになる傾向があります。そのような孤立感を解消し、同時に介護を担うご家族の負担を減らす目的から実施されるのが、短期入所(ショートステイ)系サービスです。
短期利用を前提としているため、連続利用できるのは30日までとなります。
組み合わせ系サービスは、利用者のニーズに合わせて複数のサービスを組み合わせた「小規模多機能型居宅介護」と呼ばれるものです。地域に根ざした家庭的な施設で地域住民とも交流しながら、生活の自立につながるケアを受けられます。
在宅介護が必要になると、心身の状態に合わせて車椅子などの福祉用具を準備しなければならない可能性もあります。介護保険サービスには、要介護者が必要とする福祉用具のレンタルも含まれます。サービスのご活用により、介護にかかる経済的負担の軽減に役立てられます。
在宅介護には、施設介護とは異なる特徴があり、人によっては大きなメリットとなる場合もあります。
ここからは、在宅介護ならではのメリットについて解説します。
在宅介護の大きなメリットは、介護を受ける方が住み慣れたご自宅で生活を続けられることです。
介護が必要になると身体的・精神的な負担が大きくなりがちですが、ご自宅で生活を続けられることは、安心感につながるでしょう。また、地域とのつながりや友人との交流を維持しやすく、孤独感の軽減や精神的な安定も期待できます。
さらに、介護するご家族が同居していれば、介護を受ける方の安心感につながりやすく、ご家族も施設へ通う負担を抑えながら介護に向き合えます。
在宅介護では、介護を受ける方やご家族に合わせて介護サービスを選択しやすいことが特徴です。
施設介護と比べて柔軟にサービスを組み合わせられるため、希望する暮らしを実現しやすく、不要な費用を抑えられる場合もあります。
ただし、充実した在宅介護を実現するには、介護を受ける方だけでなく、ご家族や介護スタッフなどの関係者が支え合うことが重要です。介護の方針や気になることは日頃から共有し、協力しながら介護を進めましょう。
介護施設に入居すると、初期費用のほか、毎月のサービス費や家賃、食費などの負担が発生します。施設や要介護度によっては、高額な費用がかかる場合もあります。
一方、在宅介護であれば、介護施設への入居費用が不要なため、費用負担を抑えやすいことが特徴です。その分、介護保険サービスの利用料や生活費に予算を充てながら、介護を続けられます。
長年暮らしてきたご自宅での介護には、安心感や費用負担の軽減など、さまざまなメリットがありますが、デメリットとなりうる要素もあります。
そこで、在宅介護を選んだときに想定されるデメリットを解説します。
在宅介護では、ご利用するサービスにもよりますが、必要なときにいつでも介護サービスを受けられるわけではありません。
例えば、早朝や深夜などに急な介助が必要となった場合、ご家族が対応しなければならないこともあります。
そのため、介護保険サービスを基本として、必要に応じて介護保険外サービスを活用し、公的制度だけでは補いきれない部分を補完しておくことが大切です。
介護施設であれば、介護を受けている方に不測の事態が起きた場合でも、24時間体制でスタッフによる対応を受けられます。
一方、在宅介護では、夜間や家族の外出中にご本人の体調が急変した場合、発見や対応が遅れるおそれがあります。また、体調の異変に気づいたとしても、適切な処置が難しい場合もあります。
在宅介護を続けるには、介護するご家族の負担を十分に考慮する必要があります。
介護には、移動や入浴などの介助による身体的負担だけではなく、常に気を張ることによる精神的な負担もかかります。責任感から無理を続けると、働くことを断念する「介護離職」につながるなど、介護する側の生活に支障をきたすおそれもあります。
介護を受ける方の意向を尊重することは大切ですが、介護するご家族の生活とのバランスを取ることも重要です。家族だけで抱え込まず、介護のプロに助けを求めて負担を分散させるのがおすすめです。介護保険サービスや介護保険外サービスを活用しながら、無理なく続けられる体制を整えましょう。
介護保険外サービスとは、公的な介護保険が適用されず、全額自己負担(自費)でご利用する介護サービスのことです。
介護保険サービスと併用できるため、公的サービスだけでは対応しきれない部分を補う手段として活用できます。例えば、長時間の見守りや買い物の付き添いなど、介護保険サービスでは対応が難しい要望にも柔軟に対応できる場合があります。
在宅介護をより充実させ、介護するご家族の負担を軽減するためにも、介護保険外サービスの活用を検討してみましょう。
在宅介護とは、住み慣れたご自宅で介護を受けながら生活を続けることです。
住み慣れた環境で暮らせる、費用負担を抑えやすいといったメリットがある一方で、ご家族の負担が大きくなりやすく、緊急時の対応に課題が生じる場合もあります。
在宅介護を検討する際は、介護を受ける方だけでなく、介護をするご家族も無理なく生活できる環境を整えることが大切です。介護保険サービスや介護保険外サービスを活用しながら、それぞれの希望に合った介護の形を考えていきましょう。
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