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お役立ちコラム
2026年7月
介護保険
介護保険制度には、介護が必要になったときにご利用できる介護保険サービスがあります。
公的な制度により提供されるサービスのため、手頃な費用でご利用できるものの、利用条件や提供される内容に一定の制限が設けられています。そのため、実際に利用してみると、ご自身やご家族が思い描くようにサービスを活用できない可能性があります。
そんなとき、介護保険サービスでは対応しきれないニーズをカバーできるのが、介護保険外のサービスです。
本記事では、介護保険外のサービスの概要や介護保険制度下のサービスとの違いとともに、具体的な内容や提供事例、利用上のメリットや注意点などを解説します。
公的な介護保険サービスは、ご利用者の状態に応じて自立した生活を支援することを目的としています。ご利用にあたってはご自身からの申請と要介護認定が必要で、提供されるサービスは介護保険法に基づいて定められています。
一方、介護保険外のサービスは、公的な介護保険制度を使わずに、介護を必要とする方からの幅広いニーズに応えるサービス全般を指します。生活のさまざまなシーンで、ご自身が必要とする介護サービスを自由に受けられます。
介護保険外のサービスは、個々の利用者の要望に対して柔軟な対応が可能です。そのため、介護保険サービスでは補いきれない生活支援をカバーできるほか、充実した支援によって介護を受ける方々の生活の質を向上させられると期待されます。
ただし、介護保険外のサービスは介護保険法の適用外となるため、利用料は全額自己負担(自費)となります。
介護保険サービスをご利用されている場合でも、一定のルールに沿って介護保険外のサービスを組み合わせることは可能です。
高齢化が進む中でお一人おひとりが自立した生活を実現するために、国は地域包括ケアシステムの構築を進めており、介護保険外のサービスはその一環として重視されています。
介護保険外のサービスは、介護保険サービスと「明確に区分」したうえで、「連続」して利用することが認められています※。
つまり、介護保険サービスの前後に介護保険外のサービスを組み合わせることで、切れ目のない生活支援につなげることが可能です。一方で、両方を同時に提供(併用)することはできません。
介護保険外のサービスには、自治体による非営利のものから民間企業が提供するものまで、さまざまな実施主体(サービスを提供する組織や団体)が存在します。
ここでは、介護保険外のサービスを比較・検討しやすいように、実施主体や提供内容、主な事例を紹介します。
市区町村によっては、独自の介護保険外のサービスを提供しています。提供内容、費用、利用条件などは自治体ごとに異なりますが、多くは要介護者や1人暮らしの高齢者を対象としており、介護保険サービスを補完する目的で設けられています。
介護保険外のサービスの有無や手続きなどについては、お住まいの市区町村へ確認してください。
<市区町村による介護保険外のサービスの提供事例>
「介護予防・日常生活支援サービス(総合事業)」は、2017年から始まった国による地域支援事業です。
市区町村が地域の状況に合わせて事業内容を設定し、要介護状態になっても住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援しています。運営する自治体の多くが、要支援者に対する訪問事業や通所事業を行っています。
民間企業を始め、さまざまな実施主体が存在しますが、窓口となるのは介護保険サービスと同じく自治体や地域包括支援センターです。なお、ご利用には要支援認定など一定の条件があります。
サービス内容によって異なりますが、費用負担は無料から料金の1割(所得によっては2割〜3割)が一般的です。
<介護予防・日常生活支援サービス(総合事業)の提供事例※>
※費用の目安は1割負担の場合としています。
社会福祉協議会(非営利の民間組織)やシルバー人材センター(公益財団法人)でも、高齢者の生活支援サービスを提供しています。提供内容やご利用条件は地域によって違いますが、介護保険サービスなどと比べると、リーズナブルな費用で依頼できるでしょう。
ただし、シルバー人材センターは、身体介護など専門性の高い支援には対応しない可能性があり、依頼内容が限定される場合も考えられます。
<社会福祉協議会の提供事例>
<シルバー人材センターの提供事例>
介護サービス事業者の多くが、介護保険サービスに加えて介護保険外のサービスも取り扱っています。そのため、介護保険サービスでは補いきれない支援を同じ事業者に依頼することも可能です。また、介護認定を受けていない方も、介護保険外のサービスはご利用できます。
ただし、介護保険外のサービスは公的制度から外れるため、利用料は全額自己負担(自費)となります。また、介護保険サービスとは異なり、事業者によってサービス内容や料金設定が変わる点に注意が必要です。
ご利用にあたっては、契約しているケアマネジャー※1、または介護サービス事業者・地域の包括支援センターへ相談すると良いでしょう。
<介護サービス事業者の提供事例※2>
※1 ケアマネージャーと表記されることもあります。
※2 サービスを提供する介護サービス事業者によって内容や費用が変わります。
民間企業による介護保険外のサービスは、上記のような自治体などによる事業と比べると費用はやや高めの傾向です。しかし、サービスの種類が豊富なため、介護保険サービスや自治体によるサービスでは対応が難しい支援や、緊急時のご利用に活用しやすいでしょう。
公的な介護保険サービスよりも利用条件の制約が少ないのも特長の1つで、要支援・要介護認定を受けていない方でもご利用できるサービスが見つかります。
民間企業が提供する介護保険外のサービスは、インターネットの公式サイトや地域の包括支援センターなどで情報を収集できます。また、民間企業によるサービスの品質向上を目的に、「介護関連サービス事業協会」も設立されています。
<民間企業の提供事例※>
※サービスを提供する民間企業によって内容や費用が変わります。
介護保険外のサービスを利用する主なメリットには、次のようなものが挙げられます。
介護保険外のサービスは、ご利用者のニーズやご家族のライフスタイルに合わせて、より柔軟に介護サービスを利用できる点が大きなメリットです。例えば、ペットの世話や趣味への参加など、ご利用者がより自分らしい生活を送るのにも役立てられます。
また、ご家族の体調が優れないときなどの急な依頼も可能なところが多く、介護を担うご家族の負担軽減にもつながるでしょう。
介護保険外のサービスは、比較的簡単な手続きでご利用できる場合が多いため、必要な支援を受ける手段の1つとなります。
介護保険外のサービスをご利用するにあたっては、次のような点に注意しましょう。
介護保険外のサービスは、介護保険が適用されないため、料金は全額自己負担(自費)となります。利用すればするほど費用の負担が増えるため、計画的に活用することが重要です。要介護認定を受けているなら、介護保険サービスを基本とし、不足する部分を介護保険外サービスで補う形での活用を検討しましょう。
また、介護保険外のサービスは、実施する自治体や事業者ごとに提供内容や利用条件、費用などに違いがあります。そのため、介護保険外のサービスを利用したいと思っても、条件に合うサービスがみつからない場合も考えられます。
さらに、実施主体によって、提供するサービスの内容・スタッフの対応などに差が生じる可能性もあるでしょう。介護保険サービスには自治体などに相談先がありますが、介護保険外のサービスではこうした公的な枠組みが限定的なため、信頼できる実施主体を選ぶことが重要です。
介護保険外のサービスは実施主体によって、提供内容や費用などが異なるため、料金だけでなく対応可能なサービス範囲や利用条件も比較して選ぶことが重要です。ご利用者やご家族が適したサービスを見極めるには、次のような点を確認しましょう。
また、全額自己負担(自費)となるため、あらかじめ予算を決めておくことも重要です。サービス内容や料金に疑問がある場合は、契約前に納得できるまで確認しましょう。
実施主体が民間企業の場合は、介護関連サービス事業協会による「100年人生サポート認証(100サポ認証)」を受けているかどうかを確認する方法もあります。これは審査によって一定の基準を満たした企業にのみ付与されるもので、事業者選びの参考情報の1つとなります。
介護保険外のサービスは、介護保険法に則って実施される介護保険サービスで補いきれない部分をカバーするのに役立ちます。個々のニーズに柔軟に対応してもらえることが多く、ご家族全員の生活の質向上につながると期待されます。
ただし、介護保険外のサービスにかかる利用料は全額自己負担(自費)のため、ご利用時間が増えるほど費用負担が増える点に注意が必要です。また、実施主体によって提供されるサービスの条件や内容に違いがあるため、信頼できる事業者と契約することが重要です。
「ダスキン ライフケア」が実施する介護保険外のサービスは、介護関連サービス事業協会による「100年人生サポート認証(100サポ認証)」を取得しています。
24時間365日にわたって1回2時間以上からサービスのご利用が可能で、入会金・手数料がかからず、サービス提供時間内であれば家事も介護も同一料金で安心です※1※2※3。
日常の家事・通院の付き添い・認知症の方のお世話など、お一人おひとりに合わせたサービスをオーダーメイドでご提供します。
お伺いするのは、独自の研修プログラムを修了したケアスタッフで、ご利用者に寄り添った対応を行います※4。
要介護認定を受けていない方や、介護保険サービスだけでは賄いきれない支援を必要としている方は、介護に関するお困りごとについて「ダスキン ライフケア」にぜひご相談ください。