インテリアとしてもおしゃれ!革クッションのスツールを作ってみよう
第4回 中級編

中級のDIYレッスン

インテリアとしてもおしゃれ!革クッションのスツールを作ってみよう

所要時間
2hour

DIY初心者さんに向けて、挑戦しやすい「週末DIYレッスン」を全5回でお届けするシリーズ。第4回は、DIYアイテムの出来栄えを綺麗に仕上げる「ダボ」や、電動ドリル、タッカーなど便利な工具を使った中級編です。お部屋のインテリアとしてもアクセントになる、おしゃれな革クッションのスツールを作ってみましょう。

LESSON1 仕上がりを綺麗にみせるコツ!ビス留めの穴に「木ダボ」をはめる

仕上がりを綺麗にみせるコツ!ビス留めの穴に「木ダボ」をはめる

テクニック

手作り感が味になるDIYですが、ちょっとした方法さえ身に付ければ、より見栄え良く仕上げることができるんです。そこで、今回ご紹介したいのが、目立ってしまうネジの頭が気にならないように加工する「木ダボ」。木材にネジを留める穴をあらかじめ開けておき、そこにネジを打ち込んだら、「ダボ」と呼ばれる木製の棒で穴を埋める方法です。どのようなやり方なのか、具体的に見ていきましょう。
  • STEP1

    電動ドリルに「ダボ穴」を開ける為の専用ビット「ダボ錐ドリルビット」を装着します。ビットの大きさは基本的に6mmから15mmまであるので、ネジの太さに合わせて選びましょう。

  • STEP2

    ネジを開けたい箇所にドリルの先端をあてた状態でトリガーを引き、「ダボ穴」をあけます。

  • STEP3

    穴にネジを打ち込んだら、「ダボ穴」に木工用ボンドを一滴だけ入れます。これは、「ダボ」を穴に入れたときに、ダボがボンドの水分を吸収することで膨張し、隙間なく接着させるためです。

  • STEP4

    穴にダボを被せ、かなづちで入るところまで軽く叩き(目安は5回ほど。音が変わります)、打ち込んでいきます。

  • STEP5

    ダボが穴に入ったら、板表面に残った余分なダボを「ダボ切り専用ノコギリ」で切り取ります。

  • STEP6

    ダボと板の表面が平らになったら完成です。ちなみに、表面がいびつだったり、ノコギリで切り過ぎたりした場合は、ヤスリをかければ滑らかになります。
    木の節目と見間違えてしまいそうな仕上がりになりましたね。作りたいアイテムの表面など、目立つ場所にネジを打ち込まなければいけないときは、「木ダボ」を活用してみましょう。

LESSON2 ホッチキスのように簡単に使える工具「タッカー」の使い方

ホッチキスのように簡単に使える工具「タッカー」の使い方
木材に革や布を張りたいときに便利な道具が「タッカー」です。ハンドルを押すと、先端が鋭く曲がらない針「ステープル」が飛び出すことで留められるというアイテム。その使い方や見た目はホッチキスによく似ています。ネジやビスを使わずに、ワンプッシュで取り付けられるため、とても便利です。さっそく使い方を紹介しましょう。
  • STEP1

    タッカーの後部にあるつまみをつまんで、針受けを引き出します。

  • STEP2

    針受けにステープルをセットします。ステープルの先は鋭いので取り扱いは十分に注意しましょう。使わないときは、誤発射防止のために針を外しておくことを忘れずに。

  • STEP3

    木材と、その木材に張りたい革(布など)を用意したら、タッカーを垂直にしっかり当てて、グリップとハンドルを握って押し込むと、当てている部分からステープルが飛び出し留めることができます。

LESSON3 カッコよくておしゃれな「革クッションのスツール」を作ってみよう!

カッコよくておしゃれな「革クッションのスツール」を作ってみよう!
それでは、「木ダボ」テクニックや、電動ドリルやタッカーを使って、スツールを制作していきましょう。

必要な材料&道具

必要な材料&道具

  • (1)革
  • (2)ウレタンシート
  • (3)ウレタンチップ
  • (4)合板(四辺362mm×厚さ12mm)2枚
  • (5)不織布
  • (6)SPF1×4材(長さ360mm×4本、362mm×4本、222mm×2本に切り出したもの)
  • (7)SPF1×2材(長さ362mm×2本、324mm×2本に切り出したもの)
  • (8)強粘着スプレー糊
  • (9)木工用ボンド
  • (10)ダボ 8個
  • (11)スリムビス(35mm) 34本
  • (12)かなづち
  • (13)ダボ鋸
  • (14)タッカー
  • (15)ステープル(タッカー針)
  • (16)電動ドライバー(ドリルビット、下穴キリビット、ダボ錐ドリルビット)

所要時間

2時間

作り方

  • STEP1

    まずは、スツールのクッション部分の制作からスタート。クッションの土台は強度を出すため、合板を2枚スプレー糊で貼り合わせます。スプレー糊は帯状になるよう均一に振りかけましょう。

  • STEP2

    1分ほど時間をおいたら、合板を重ね合わせます。

  • STEP3

    STEP1と同様に、スプレー糊を合板に振りかけ、ウレタンフォームに貼り付けます。ウレタンフォームのサイズは合板よりも若干大きいくらいが目安。そうすることで、合板の角をカバーすることができます。

  • STEP4

    ウレタンシートの上にSTEP3で作った土台を置いて、タッカーで留めていきます。まずは、四辺それぞれの中心部分4箇所を包みながら留めていきます。

  • STEP5

    ウレタンシートを引っ張りながらヒダを作り、タッカーで隙間なく留めていきます。(今回制作しているサイズだと、1辺に10本、角に6本ほど留めています。)

  • STEP6

    タッカーでしっかりと留め終わったら、余分なウレタンシートを切り取ります。これで座面のベースが完成しました。

  • STEP7

    続いて、表面の革を張っていきます。まず、ベースを革の中心部にくるように置きます。ウレタンシートを張ったときと同じ要領で、STEP4と同様にまずは4箇所をタッカーで留めます。

  • STEP8

    STEP5と同様に、片手でしっかりと革を引っ張りながら、タッカーを押し当てます。細かいヒダを作る様にして、ウレタンシート同様、隙間なくタッカーを打ち込みます。

  • STEP9

    ステープルの外側にはみ出した余分な革は、1cmから2cm残してはさみでカットします。これで座面の表面は完成です。

  • STEP10

    最後に、下地の板や革の取り付け跡を隠し、ほこりが入り込むのを防ぐため、座面の裏に不織布をタッカーで留めます。(今回は1辺に20本ほど留めています。)
    裏面ではありますが、不織布はクッションの外側にあたる部分ですので、丁寧に留めていくと仕上がりが綺麗でオススメです。

  • STEP11

    座面を作り終えたら、次はスツールの脚を制作していきます。まず、360mmの木材4本の端を揃え、さらにその上に定規代わりに360mmの木材を置き、鉛筆で線を書いていきます。この線が座面を支える木材を取り付ける位置の目印になります。

  • STEP12

    ネジを打ち込む目印を付けていきます。まず、縦に4箇所、横は全箇所にマスキングテープを貼っていきましょう。続いて、縦と横に貼ったマスキングテープの重なり合う少し内側の部分に鉛筆で目印を記入します。この目印がネジを打ち込む位置になります。

  • STEP13

    ダボ錐ドリルビットを装着した電動ドリルで、目印をつけた位置にダボ穴を開けます。ダボ穴を開けたらマスキングテープは取ります。

  • STEP14

    脚枠の部分を作るため、360mmの木材を画像のように重ね、ダボ穴にネジを留めていきます。これで2つの脚が完成です。

  • STEP15

    2つの脚をつなぎ合わせるため、222mmの木材を取り付けていきます。下穴キリビットであらかじめ斜めの穴を開けておき、電動ドライバーで斜め下から釘を打ち込みましょう。

  • STEP16

    続いて、座面受けを取り付けます。枠の上から3cmほどのところに、木材を定規代わりにして目印をつけます。そこにあわせて、SPF1×2材(362mm×2本、324mm×2本)を四方それぞれに取り付けていきましょう。座面受けの位置は、座面の高さの好みによって変えてOKです。

  • STEP17

    STEP15と同様、電動ドライバーで斜めにネジをさします。

  • STEP18

    脚を組み立て終わったら、ダボ穴にボンドを一滴いれて、かなづちでダボを叩き入れます。余分なダボをダボ鋸で切り落とせば、ネジ穴が隠れて脚の表面がきれいに仕上がります。

  • STEP19

    座面を脚の上に乗せ、隅からしっかりと押し込んだら完成です。

まとめ

ちょっと腰掛けたいときや、脚を置くオットマンとしても便利なスツールが出来上がりました。お部屋のトーンに合わせて座面に張る素材や色を変えれば、より自分好みのインテリアとして活躍してくれるはずです。また、今回のレッスンで紹介した「木ダボ」や「タッカー」は、さまざまなアイテムに応用できるので、週末DIYにトライするときには、ぜひ取り入れてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加