基本のDIYレッスン
最近はインスタグラムで「#DIY」というハッシュタグをよく見つけるようになりました。DIYとは「Do It Yourself」の略称。丁寧な自分らしい暮らしを求める人にとって、これほどピッタリな作業はないかもしれません。
そうは言っても、DIY未経験の方は何から始めたらいいのかわからないですよね。
そこで、DIY初心者さんにピッタリの「週末DIYレッスン」をシリーズでお届けします。
第1回は、基礎知識からスタート。DIYのキホンで作れる「お道具箱」の作り方をお伝えします。
いわゆる紙やすりです。かすれた色合いに調整したい時や、角材の角を丸く整える時などに使用します。粗さに合わせて番号がふられていて、数字が小さいほど荒く、大きいほど細かくなります。ザラザラした質感を強く出したい時は数字が小さく粗いものを、なめらかな質感に整えたい時は数字が大きく細かいものを選ぶようにしましょう。100円ショップでも売っていますが、種類が少ないので、ホームセンターなどで好みの粗さのものを探すのが無難です。
DIYは採寸が命!素材に合わせて切ったり貼ったりするため、正確にサイズを測れるメジャーを用意しておきましょう。
木材などの角に合わせて測れるL字定規と、カーブのある素材を測れるやわらかいメジャーを2種類用意しておくのがおすすめです。
ドライバーは1本だけではなく、いくつか種類をそろえておく必要があります。プラスドライバーだけでも、複数のサイズがあります。さらにマイナスドライバーも必要なので、写真のようにセットで用意しておくと安心でしょう。100円ショップでも売っています。
また、本格的な家具などを作る場合は電動ドライバーがおすすめ!女性でもラクラク作業できます。ただ、狭いスペースでの作業には向かないので、通常のドライバーも常備しておきましょう。
穴を開ける道具です。釘で留める箇所は、先にキリで下穴を開けておくとスムーズに釘が入ります。下穴を開けずに無理に力を加えると、木材や薄い板が割れてしまうことがあるので注意しましょう。
グルーガンはスティック状の樹脂を温めて接着する道具です。グルーガン本体に、樹脂のスティックを入れて使います。約5分で樹脂が冷めて接着でき、もし失敗してもやり直しが可能。そのため、細かい部分の装飾など、バランスを見ながら調整しつつ接着するシーンで活躍します。
DIY作業をすると木くずなどのゴミが散乱してしまいます。また、塗料を塗る際に床についてしまったり、木材で床を傷つけてしまったりすることもあるので、作業スペースの下に新聞紙を敷きましょう。もちろんブルーシートやビニールシートなどでも構いません。
ペンキやニスなどの塗料を塗る時に使います。最近はかわいいパステルカラーの塗料が多く売られていて、木材にひと塗りするだけで女性らしいアイテムに早変わり!小さいハケを1つ持っておくと、細かい部分のラインを引いて装飾を楽しむこともできます。
釘を打つためのマストアイテム!また、木材をつなげる際に使用する木製の棒「ダボ」を埋め込む時にも使用します。あらゆる固定シーンで活躍するので、使いやすいものを選びましょう。傷つきやすい素材や薄い木材などに使用する場合は、跡がつかないゴム製のかなづちがおすすめ。反対に、分厚い素材や固い素材に使用する場合は鉄製のかなづちを使いましょう。写真のように、反対側が釘抜きになっていると打ち直しの際に便利です。
釘を垂直に刺し、かなづちの平面でまっすぐに打ち込みます。腕全体で振り下ろすのではなく、手首のスナップをきかせて軽く打ち込んでください。
釘を打つ場所にキリで下穴を空けてから釘留めしましょう。無理に打ち込むと、強度の弱い素材は割れてしまう可能性があります。
1.サンドペーパーを、使いたい素材に合わせてカットし、木目に沿って動かしましょう。木目と直角方向に動かしてしまうと、表面がでこぼこしてしまい質感が悪くなります。
2.サンドペーパーに木くずがついて目詰まりをしてきたら、新しいサンドペーパーと交換しましょう。粗さの異なるサンドペーパーを使う場合は、粗目→中目→細目の順にかけてください。なめらかな仕上がりになります。
約1時間半
木製トレイのふちにマスキングテープを貼り、カラー塗料がつかないように保護します。
カラー塗料を容器に出し、木製トレイの外面をハケで塗ります。塗り終わったら、風通しのいいところで30分〜1時間乾かします。より風合いを出したいのであれば、乾燥後にサンドペーパーでやすりかけをしましょう。
塗料を塗る時はハケを軽くしごき、滴らない程度に塗料の量を調節してから塗るとキレイに仕上がります。少しずつ塗るのではなく、一気に塗った方がムラになりません。
カラー塗料が乾いたら、マスキングテープをはがします。
木材の棒をノコギリで幅1cmに切り、木片を2つ作ります。
木片の中心にキリで下穴を空けます。半分程度空ければOKです。
木片の穴を空けた方に接着剤を塗ります。穴をふさがないように注意しましょう。
片方の木製トレイ(お道具箱の蓋に使う方)にハンドルをあてます。ハンドルをつける釘穴にちょうど木片の下穴が重なるようにして、木製トレイの裏側に接着剤で木片をつけます。
木片がしっかり固定されたら、ハンドルを釘留めする箇所にキリで下穴を空けます。
作業中にハンドルがずれないよう、マスキングテープで固定しましょう。
下側の木製トレイに、留め具の釘穴用の下穴をキリで空けます。
2つの木製トレイを合わせて留め具をつける場所の位置合わせをしてから、留め具をドライバーで釘留めします。
木製トレイの上側にも同様に、キリで下穴を空けてから留め具をつけます。
再び2つのトレイを合わせて、蝶番を留める場所を決めます。そしてキリで下穴を空けてから、蝶番を2ヶ所釘留めします。
完成!
いかがでしたか?100円ショップのアイテムでこんなにおしゃれなお道具箱が作れるなんて驚きですよね!
素敵なお道具箱はインテリアにも使えますし、お気に入りの文房具をしまっておくと整理整頓のやる気もグンとアップします。基本的なDIYテクニックだけで作れるので、ぜひチャレンジしてくださいね!