2025年10月16日
ゴキブリ対策の基本!すぐやるべき効果的な予防・駆除方法とは

家庭でゴキブリを発見してしまい、どう対策すればよいか悩んでいる方も多いでしょう。ゴキブリは高い繁殖力と強い生命力を持つため、1匹見つけたら100匹いるといわれるほど厄介な害虫です。
効果的な対策を行うには、ゴキブリの生態や習性を理解したうえで予防・駆除することが重要です。本記事では、ゴキブリの基本知識から予防方法、駆除アイテムの選び方、場所別・住まい別の具体的な対策方法まで詳しく解説します。
正しい知識と適切な対策で、ゴキブリのいない快適な住環境を目指しましょう。
目次
ゴキブリ対策の前に知っておきたい基本知識
効果的なゴキブリ対策を行うには、まずゴキブリの生態や習性を正しく理解しましょう。種類による特徴の違い、発生時期や生息環境などを把握すると、より的確な駆除や予防が可能です。
ゴキブリの種類・特徴
日本では、おもにチャバネゴキブリとクロゴキブリがよく目にするゴキブリです。
チャバネゴキブリは体長1〜1.5cmで繁殖力が最も強く、1年で2世代以上増殖します。クロゴキブリは体長2〜3cmで、1匹のメスが生涯で300〜400個の卵を産む驚異的な繁殖力を持ちます。
「ゴキブリを1匹見つけたら100匹いる」といわれる理由は、ゴキブリの習性にあります。普段は暗くて狭い場所に潜んでいるため、目に見える個体は全体のごく一部に過ぎません。
ゴキブリの生態についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶関連記事:<ゴキブリ対策に役立つ>ゴキブリの種類・生態について解説
ゴキブリが発生しやすい時期
ゴキブリが発生しやすい時期は、夏です。ゴキブリは、摂氏20度以上の環境でなければ生息しにくい特徴があります。幼虫は夏場を中心に育ちやすく、大部分は厳冬期までに死滅しますが、一部は生き残り翌年に産卵します。
ゴキブリの侵入経路と生息環境
ゴキブリは数ミリの隙間があれば侵入可能です。おもな侵入経路は以下のとおりで、特に水まわりが重要なポイントです。

飲食店では、卵や幼虫が付着したダンボールやケースを人が持ち込んで、侵入されることが多いといわれています。
また、ゴキブリは夜行性で、温かくて湿気の多い暗い場所を好みます。天井裏、床下、排水溝、積まれた新聞紙、植木鉢の下、流し台の下、浄化槽などがおもな生息場所です。餌と水があればそこで繁殖し、人間の生活空間とほぼ同じ環境に住み着きます。
さらに、暖房の普及により、現在では年間を通して暖かい場所で生息できるようになっています。特に、ダンボールは温度と湿度が保たれ、狭さと暗さも備わっているため、ゴキブリにとって格好の隠れ家です。
ゴキブリを寄せつけない予防方法

ゴキブリ対策の最も効果的な方法は、そもそもゴキブリを家に寄せつけないことです。ゴキブリが好む環境を作らず、侵入経路を遮断し生息しにくい環境を整えると、駆除の必要性を大幅に減らせます。
以下では、具体的な予防方法を4つご紹介するため、参考にしてください。
清掃や整理整頓をする
ゴキブリ駆除は、お掃除や整理整頓が基本です。コンロ周りの油汚れ、シンクや風呂の排水溝にたまった食べ物のカスや髪の毛、飲料の缶やペットボトルの底にたまった飲み残しなどに気をつけましょう。
また、押し入れ、分電盤、シンクや洗面台の下の収納スペースの隅も定期的にお掃除するとよいでしょう。
侵入口を塞ぐ
外部からの侵入防止策としては、侵入経路となる壁の穴、割れ目、隙間などにコーキングを施すのが効果的です。コーキングとは、建物の隙間をコーキング剤を使って埋めることです。
また、出入口の扉やシャッターなど侵入しそうなポイントには防虫ブラシを設置し、グリストラップの排水トラップが外れていないか、確認しましょう。
植木はこまめにチェックする
植木鉢やプランターはゴキブリの住処となり、産卵する可能性があるため、できるだけ置かないようにしましょう。置きたい場合は定期的に移動させてチェックし、鉢やプランターの下をこまめにお掃除します。
ダンボールは早めに処分する
ダンボールは、ゴキブリの居場所や産卵場所としての環境が整っているといえます。屋外に置かれたダンボールには、すでにゴキブリの卵が産みつけられている場合もあり、そのまま屋内に持ち込むと繫殖の原因となります。
不要になったダンボールは、早めに処分しましょう。
ゴミ処理をこまめに行う
ゴキブリは人間の食べ残しだけでなく、フケや髪の毛なども食べてしまいます。そのため、掃除でしっかり取り除くことが大切です。ゴミ箱はフタつきのモノを使用し、シンクや風呂の排水口はこまめにお掃除して清潔な環境を保ちましょう。
温度・湿度管理をする
ゴキブリは高温多湿な環境を好むため、温度や湿度の管理を行うことが重要です。水まわりの換気を徹底し、除湿機やエアコンの除湿機能を活用して湿度を下げましょう。
テレビやパソコンなどの電気製品は電源が入っていると暖かくなり、ゴキブリにとって快適な環境となってしまいます。電気製品を使わない時は、なるべく主電源から切るように心がけましょう。
ゴキブリ対策・駆除をするうえで必要な基本アイテム
効果的なゴキブリ対策には、状況に応じた適切なアイテム選びが大切です。殺虫剤、トラップ、忌避剤、くん煙剤・くん蒸剤とそれぞれ異なる特徴や効果があります。

以下では、各アイテムの特性と適切な使用方法を詳しく解説します。
殺虫剤
薬剤による駆除は、一般的にゴキブリが好んで食べる餌状の駆除剤「ベイト剤」を使用し、ゴキブリの群れごと駆除するのがおすすめです。冷蔵庫周辺や浴室周り、キッチン周りなど、ゴキブリの集まりやすい場所にベイト剤を設置しましょう。
ゴキブリ用トラップ
捕獲と確認を兼ねて、生息場所や侵入経路にゴキブリ用トラップを仕掛ける対策もよく行われています。継続的に捕獲し、個体数を把握すると、駆除方法の効果を確認できます。
忌避剤
バックヤードの開口部、玄関、自動ドアやエアコン取りつけ時の隙間など、ゴキブリの侵入が予測されるポイントには、忌避性の高いピレスロイド系殺虫剤を散布し、外部から侵入できないようにバリケードを張ります。
くん煙剤・くん蒸剤
隠れているゴキブリも駆除したい場合は、くん煙剤・くん蒸剤が効果的です。微細な殺虫成分が部屋の隅々まで行き渡り、狭い隙間や家具の裏側に潜むゴキブリもまとめて駆除できます。
ゴキブリの卵は硬い殻に守られ薬剤が効かないため、卵がかえる2〜3週間後に再度使用すると、効果を高められます。
<場所別>室内のゴキブリ対策方法を表でチェック
前述したとおり、ゴキブリは場所によって異なる侵入経路や生息条件を持つため、それぞれに応じた対策が重要です。以下の表では、各場所の特徴と効果的な対策方法をまとめています。
| 場所 | おもな侵入・生息場所 | 効果的な対策 | 設置・対策のポイント |
|---|---|---|---|
| ベランダ | プランター下・エアコン室外機周辺・排水管 | 屋外用ベイト剤・定期清掃・隙間封鎖 | 植木鉢やプランターの定期移動 落ち葉の除去 |
| キッチン | シンク下の配管・食器棚の裏・換気扇周辺 | 排水口ネット・配管隙間パテ埋め・忌避剤 | 網目5mm以下のゴミ受け設置 システムキッチン天板内側の確認 |
| トイレ | 止水栓周辺・配管隙間・換気扇 | 配管隙間封鎖・定期清掃・防虫網設置 | 止水栓の銀フタ下隙間チェック 換気扇フィルター設置 |
| 床下 | 床下換気口・配管周辺・断熱材付近 | 床下換気口防虫網・配管隙間封鎖・除湿対策 | 網目1mm未満の防虫網設置 定期的な換気確保 |
各場所の対策は組み合わせて実施すると、より高い予防効果が期待できます。特に水まわりは、定期的なメンテナンスや清掃が大切です。
<住まいのタイプ別>個人が取り組めるゴキブリ対策

個人で取り組めるゴキブリ対策は、一軒家、アパート、マンションなど住まいのタイプによって異なります。
以下でそれぞれ解説します。
一軒家
一軒家の場合、まずは侵入口となる穴や隙間を塞ぎます。同時に、駆除剤などの薬剤を施して、ゴキブリのイヤがる環境を作ることを心がけましょう。
特に、重点的に対策したい場所は、トイレや風呂場、キッチン、洗面所、洗濯機周辺にある排水管の穴まわりです。排水管と壁などの隙間を埋め、暗い隅は丁寧にお掃除をします。
アパート・マンション
アパートの場合、まずは網戸と窓枠の間、通風口や換気扇、排水口やエアコンホースを通す穴などに隙間があれば塞ぎます。換気扇には換気扇用フィルターを設置し、エアコンの排水管やエアコンのホースを通す穴の隙間はパテやテープでしっかりと塞ぎましょう。
マンションの場合、ゴキブリは上に登る習性があるため、上層階でも安心できません。たとえば、配管やエレベーターとともに上層階までくる場合があります。対策方法はアパートと同様です。
赤ちゃんやペットがいる家庭
まずは、お掃除や整理整頓を徹底し、ゴキブリが生息しにくい環境を心がけましょう。ホウ酸は昔からホウ酸団子としてゴキブリ駆除に使用されています。しかし、ホウ酸自体の毒性が強く、赤ちゃんやペットがいる場合は極力使用を避けてください。
もし使用する場合でも、誤食防止の容器に入ったモノを使用しましょう。
法人が取り組めるゴキブリ対策
法人施設では、業種ごとに異なるゴキブリ対策が求められます。
飲食店では搬入物の管理と閉店後の清掃が重要です。侵入経路や繁殖可能な場所は店舗によって異なるため、ゴキブリ対策は専門業者へ依頼するのが一般的です。
プロの業者は環境整備のアドバイスから、バキューミングによる生息場所の処理、少量の薬剤による効率的な駆除までを総合的に対応し、定期訪問をして対策を行います。
オフィスは思いの他、ゴキブリにとって居心地のよい空間であるケースが多くあります。駆除剤を設置し、観葉植物は撤去するか定期的に移動させて対策を行うことが重要です。
工場では衛生管理をルール化するとともに、捕獲状況を把握して問題箇所を特定し、効果的な対策改善を図りましょう。
ゴキブリ対策はダスキンにおまかせください!
ゴキブリ対策は、予防から駆除まで継続的な取り組みが重要ですが、個人での対策には限界があります。
ダスキンなら、ゴキブリの生態を熟知したプロが徹底調査と最適な駆除システムで、お客様のニーズに応じた解決策をご提供します。
スポット駆除から継続予防まで、あらゆるニーズに対応しており、初めてゴキブリを目撃した方には「お家のゴキさん撃退サービス(1回ごと)」、繁殖が進んでいる場合は「お家のゴキさん撃退サービス(定期駆除)」をご用意しているため、状況に応じてご検討ください。
さらに、一戸建てにはゴキブリを含めた4種の害虫の生態や季節の活動状況に合わせ、年6回の定期管理で侵入を予防する「戸建の虫さん侵入お断りサービス」、マンション・アパートには「マンションのゴキさん同居お断りサービス」で効果的な侵入予防を実現しています。
新居への入居前には「引越しムシ駆除サービス」で快適な新生活をサポートします。
プロの技術と定期的な予防・駆除で、ゴキブリのいない安心・快適な住環境を維持しましょう。
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お家のゴキさん撃退サービス(1回ごと)[ゴキブリ駆除スポットサービス]
ゴキブリの習性を熟知したプロのスタッフが、ゴキブリの隠れ場所や侵入経路を調査し、状況に応じて効果的な駆除作業を行います。
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お家のゴキさん撃退サービス(定期駆除)[ゴキブリ駆除定期サービス]
4週間毎の定期的な駆除サービスにより、進行したゴキブリの繁殖を抑え、外部からの侵入に継続して対応するサービスです。
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戸建の虫さん侵入お断りサービス[ゴキブリ等侵入予防サービス]
ゴキブリなどの不快な害虫(ムカデ、ヤスデ、ダンゴムシ、ゴキブリ)を、害虫の生態や季節の活動状況に合わせた年6回の定期管理で、ご家庭への侵入を予防します。
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マンションのゴキさん同居お断りサービス[ゴキブリ侵入予防サービス]
ゴキブリの生態や建物の構造からゴキブリの侵入経路を特定し、侵入予防処理及び、万一侵入した際の対策を定期的に実施することで、ゴキブリが目につかない状況を維持するサービスです。
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引越しムシ駆除サービス(除菌プラス)
入居前の家具や荷物がない状態で実施する害虫対策です。水まわりや出入口、居室など、害虫が生息しやすい場所に薬剤処理を施します。さらに、ドアノブやスイッチプレートの除菌もプラスして、快適な新生活を応援いたします。

















