2026年9月25日
ベランダに集まる鳩の撃退法は?フンのお掃除方法や巣を作られた場合の対処法も解説

ベランダに鳩が居座ると、フンによる汚れや鳴き声による騒音などの被害が発生します。鳩は安全な場所だと認識すると繰り返し飛来する傾向があるため、巣を作られる前に対処することが重要です。
本記事では、ご自身でできるベランダの鳩撃退法を詳しく解説します。フンのお掃除方法や、巣を作られてしまった場合の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ベランダの鳩撃退法5選
鳩への対処は、被害の段階によって適した方法が異なります。被害が軽い段階であれば比較的対処しやすいものの、ねぐらとして定着したり、巣を作られたりすると、ご自身で対処することが難しくなります。
まずは以下の早見表で、ベランダの鳩被害がどの段階に当たるかを確認しましょう。

段階を見極めたうえで、無理のない撃退法を取り入れてみてください。
ベランダを片付けて隠れ場所をなくす
鳩は人の出入りが少なく、安全に過ごせる場所を営巣場所として選ぶ傾向があります。壁やモノに囲まれた狭い空間は鳩にとって居心地のよい環境であるため、まずはベランダの片付けから始めましょう。
使わない荷物やゴミなどを置いたままにすると、物陰が生まれて鳩の隠れ場所になってしまいます。不要なモノを撤去し、常に清潔に保つことが大切です。
また、鳩が特定の場所へ頻繁に立ち寄る場合は、休憩場所やねぐら、営巣場所の候補としている可能性があります。鳩を見かけたら、その都度ベランダに出るなどして人の気配を示し、安心して滞在できる場所ではないと認識させることも、定着前の対策のひとつです。
テグス・ワイヤーを張って止まれなくする
手すりや物干し竿の上にテグス・ワイヤーを張ると、鳩は足場を確保できず、止まりにくくなります。鳩の頭から胸ほどの高さに細い糸を一本通すだけでも、着地をためらわせる効果が見込めます。
テグスが緩んだり垂れ下がったりすると効果が低下する可能性があるため、製品の説明書に従って確実に固定し、適切な張りを保ちましょう。設置後も、外れや緩みがないか定期的に点検してください。
剣山(防鳥ピン)で止まり場所を塞ぐ
剣山(防鳥ピン)とは、鳥の着地や滞在を防ぐための対策用品です。生け花用の剣山よりも針が太くて長く、針と針の間隔も広く樹脂製や金属製のモノが市販されています。
剣山を手すりや室外機の上など、鳩が止まりやすい場所に隙間なく設置すると、着地や滞在を妨げる効果が期待できます。室外機に設置する際は、吸排気や点検の妨げにならないよう注意しましょう。
忌避剤で追い払う
鳩用の忌避剤は、鳩がイヤがるニオイや味などを利用し、対象の場所に近づいたり滞在したりするのを抑えるための製品です。市販品はおもにスプレー・固形・ジェルの3タイプがあり、使い方や効果の持続期間が異なります。
スプレーは吹きかけるだけ、固形は置くだけと手軽ですが、雨風や設置環境によって効果が弱まることがあります。製品の説明書に従い、必要に応じて交換しましょう。
一方、ジェルタイプは粘度が高く、手すりの上などに少量ずつ置くと効果が長続きします。
なお、フンや羽根が残っていると、忌避剤を適切に設置できない場合があります。使用前に手袋やマスクを着用して安全に配慮して、お掃除しておきましょう。
効果が出にくい鳩の撃退法

鳩対策として広く知られていても、実際には効果が長続きしない方法があります。以下の3つは手軽に試せる一方で、鳩が刺激に慣れ、危険ではないと判断すると、再び寄りつく可能性があります。
費用や労力をかける前に、効果が限られる手段を把握しておきましょう。
CD・目玉風船などの光るモノ
光を反射するCDや目玉模様の風船などを吊るすと、視覚的な刺激によって、鳩が一時的に近寄りにくくなることがあります。
ただし、鳩が刺激に慣れると警戒が弱まり、再び飛来する可能性があります。単独での使用に頼らず、他の対策と組み合わせましょう。
磁石
鳩は地磁気を感知し、帰巣時の方向判断の手掛かりにしていると考えられています。そのため、磁気感覚を乱して飛来を防ぐ目的で、磁石が鳩対策に使われることがあります。しかし、ベランダに磁石を設置しただけで、鳩の飛来を防げるとは限りません。
鳩が地磁気を感知することを示す研究はありますが、ベランダなどに磁石を置くだけで飛来を防げることを裏付ける十分な根拠はありません。そのため、磁石だけに頼った対策は避けたほうがよいでしょう。
音
ハトの嫌う音や超音波で鳩が近づくのを防ぎます。鳩を一時的に忌避する可能性はありますが、繰り返し流すと音に慣れ、効果が低下することがあります。
また、音量や使用時間によっては、近隣への騒音となるおそれがあります。特に集合住宅や住宅が近い場所では使用を避け、騒音を伴わない対策を検討しましょう。
鳩のフンの正しいお掃除方法
鳩を追い払ったあともフンを放置すると、衛生上の問題が生じる他、ベランダの汚れや臭いが残ります。フンは粉じんを舞い上げないよう、適切な手順で取り除きましょう。
少量のフンをお掃除する際は、マスクと使い捨て手袋を着用し、乾いたフンが舞い上がらないよう注意して進めましょう。乾燥したフンをほうきで掃いたり、掃除機で吸い取ったりしないでください。大量に堆積している場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
お掃除の手順は以下のとおりです。
1. 乾いて固まったフンにぬるま湯を含ませ、しばらく置いてやわらかくする
2. タオルやペーパーで拭き取り、密閉できるゴミ袋にいれる
3. 拭き取った面に除菌用アルコールを吹きかけて除菌する
4. 使った手袋やタオルは、フンとともに密閉して廃棄する
鳩が巣や卵を作った場合の対処法
鳩は「鳥獣保護管理法」で保護されており、対処法は卵やヒナの有無によって大きく異なります。
巣に卵やヒナが確認できる場合、撤去に伴って卵を採取したり、ヒナを捕獲したりすることになるため、原則として許可なく撤去できません※。
法律では、鳥獣の卵を含む鳥獣を捕獲・採取する行為が原則として禁じられており、無許可で撤去・処分すると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される場合があります。
卵やヒナがいる場合は巣に手を加えず、まずは自治体の担当窓口に相談してください。業者へ依頼する場合は、必要な許可に対応できるかを確認しましょう。
卵やヒナがいないことを慎重に確認できた空の巣は、ご自身で撤去できる場合があります。ただし、巣を撤去しただけでは、同じ場所に再び巣を作られる可能性があります。周辺を清掃したうえで、防鳥ピンで止まりやすい場所への着地を妨げるなど、環境に合った再発防止策を講じましょう。
鳩の巣作りや産卵の対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶関連記事:鳩の巣を対策する前に知っておきたい!巣作りの基本や対処方法を解説
▶関連記事:鳩に産卵させないための方法とは…?
※出典:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
鳩の種類と生態

ハト科には世界で300種以上が知られており、日本の市街地や住宅地で身近に見られる代表的な鳩として、ドバトとキジバトが挙げられます。
鳩は日中に採餌や休息を行い、夜間は建物や樹木などのねぐらで休みます。ただし、行動する時間帯や利用する場所は、周辺環境や季節によって異なります。
雨風や外敵を避けられる場所を休息場所や営巣場所として繰り返し利用する傾向があります。そのため、ベランダに定着したあとでは、対策が難しくなることがあります。
鳩が頻繁に飛来したり営巣したりする前に対策を始め、ベランダへの定着を防ぐことが重要です。
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