<ゴキブリ対策に役立つ>ゴキブリの種類・生態について解説

2023年4月19日

<ゴキブリ対策に役立つ>ゴキブリの種類・生態について解説

近年は、温暖化や空調設備の普及、物流網の発達などによりゴキブリが増殖しやすく、生息域も拡大しています。日本国内に生息するゴキブリの種類や生態を知り、予防・駆除に役立てましょう。

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目次

ゴキブリの生態(基本)

習性

ゴキブリはバッタやカマキリに近い昆虫で熱帯雨林を中心に3500以上もの種類が生息しており、そのうちわずか1%が人の生活圏で生息しています。日本国内では約50種が確認され、人や家畜に害を与える衛生害虫といわれています。

ゴキブリは約3億年前から姿を変えていない昆虫として知られています。昆虫の多くは「卵・幼虫・サナギ・成虫」と姿を変えますが、ゴキブリは脱皮を繰り返してサナギにはならずに成虫となります。メスは温度が一定以下にならない限り生涯にわたり卵を産み続け、その卵は20〜40数日でふ化します。秋に産んだ卵のふ化は翌夏になりますが、低温のためほとんどは死滅します。幼虫や成虫も多くが冬の間に死滅。一部が翌年の初夏に活動を始めます。本州ではゴキブリの活動は5~10月とされてきましたが、近年は暖房の普及に伴い通年化しています。

夜行性のゴキブリは、昼間は狭い物陰などに潜伏する傾向にあります。家屋への侵入経路は、ベランダや換気扇、玄関、排水口などありとあらゆる隙間から侵入します。

生息場所

食べ物や水があり、暗くて暖かく、そして湿度があるところを好みます。

日本でよく見られる4種のゴキブリ

日本でよく見られるゴキブリのうち、クロゴキブリ・チャバネゴキブリ・ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリの4種類について見ていきましょう。

(1)クロゴキブリ

・生態

行動範囲が広く、野外からも家屋に侵入するクロゴキブリ。成虫は単独行動する習性があり、越冬すると2年弱生き延びます。日本にはかなり古くから定着したと考えられ、一般家屋で多く見られます。メスは1週間から10日ごとに、生涯で17回前後産卵します。一回あたり20~30個の鞘(さや)に入った卵を産卵。キッチンや積み上げられた段ボール、新聞紙・雑誌の隙間、観葉植物の土の中など湿気が多くて暖かい場所に卵を産む傾向にあります。卵は30~40日間でふ化。約1.5~2年幼虫時代を過ごし、成虫の寿命は4~5カ月程度となっています。寒さには比較的強いですが摂氏20度以下で産卵は減少し、17度以下になると活動が鈍ります。

・分布地域

中国南部が原産地とされ、熱帯から亜熱帯にかけて広く分布しています。日本では本州を中心によく見られる種類です。寒さには比較的強く、近年は地球温暖化や空調設備の影響で生息圏が広がり、北海道でも確認されるようになりました。

・生息場所

屋内では、暗くて湿ったトイレの浄化槽や流し台などに生息しています。屋外では、床下や排水溝、マンホール内などに営巣しています。

(2)チャバネゴキブリ

体長10~15ミリで、色は薄茶色。胸部の背面に1対の黒い斑紋があります。オスが細長く、メスは丸みを帯びています。幼虫は全体が黒色で、胸部の背面に黄色い斑紋があります。

・生態

チャバネゴキブリは夜行性で、昼間は物陰に潜伏しています。潜伏場所では群れをつくる習性があります。メスは温かい場所では1カ月に1度産卵し、30〜40個の卵が入った鞘をふ化の直前まで持ち歩きます。幼虫の期間は約60日です。

低温に弱いチャバネゴキブリですが、暖房設備のあるビルなどでは越冬することができます。北海道では1960年に初めて確認されました。日本の侵略的外来種ワースト100の一つに数えられ、飛行機や船舶で恒常的に運ばれている可能性が高いとされています。

・分布地域

北海道・本州・四国・九州に分布。琉球諸島では、奄美大島・沖縄本島に分布しています。

・生息場所

寒さに弱いため、空調設備が整った暖かい屋内で発生する傾向にあります。木造家屋よりコンクリートを好み、ビルや飲食店の炊事場などに生息します。新幹線や飛行機で発見されたこともあります。

(3)ワモンゴキブリ

体長30~45ミリで体色は光沢のある褐色。前胸背板にある黄白色の環状紋が特徴です。クロゴキブリと同様、成虫は単独行動します。

・生態

卵は約40日でふ化し、幼虫の期間は5~12カ月、成虫は4~6カ月の寿命です。発育には摂氏20度以上が不可欠で、摂氏20度以下になると産卵が減少し、ふ化が妨げられます。5~10月が活動シーズンですが、摂氏20度以上の温かい場所では1年中活動しています。

・分布地域

熱帯から亜熱帯に広く分布します。日本では、主に九州南部から沖縄諸島に生息しています。

・生息場所

レストランやパン工場、食料品店といった食品を扱っている場所で発生することが多いです。屋外では、便所や下水処理場、マンホール、ゴミ埋め立て地などで確認されています。

(4)ヤマトゴキブリ

体長は25~30ミリで、日本にのみ生息しています。体色は黒褐色で、オスはクロゴキブリよりもやや小型で細く、メスは翅(はね)が短く腹部後半がむき出しになっています。幼虫は黒色、もしくは濃褐色で腹部外縁が赤褐色、あるいは黄褐色を帯びています。

・生態

国内に生息しているほかのゴキブリと比較して低温に強く、摂氏20度以下でも産卵、ふ化します。メスは卵が入った鞘を4~6日間隔で産みます。幼虫の期間は4カ月~1年。幼虫の状態で休眠し約2年で成虫になり、3~6カ月生存します。

・分布地域

東北から近畿地方を中心に分布し、北海道でも確認されています。採集記録の南限は岡山県で、中国・四国・九州には分布していないといわれています。

・生息場所

基本的には家屋に生息していますが、野外でも目にします。家の周囲や樹木などにも生息。街路樹の樹皮下や樹洞の中、下水溝の中、ゴミ箱の下などにも定着しています。木造の日本家屋を好み、鉄筋コンクリートの住居やビルに生息するのは少ない傾向にあります。

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ゴキブリの駆除の基本は、家の中や周囲を清掃して乾燥させ、生息場所となるキッチンや洗面所など水を使う場所、電気製品の周辺、家具の中など隠れ家となるような場所に駆除剤を置くことです。しかし、徹底的に駆除したつもりでも建物の隙間やモノに付着して侵入し、再び現れることもあります。レストランや食品工場などでは細心の注意を払わなければなりません。したがって、ゴキブリの生態を熟知したプロによる調査、駆除、予防が最善の策といえるでしょう。

ダスキンは、定期管理によって安心かつリーズナブルにゴキブリを見かけない環境を作ります。全国550店舗のネットワークがあり、ゴキブリの生態を熟知したプロが生息場所と繁殖状況を調査。その後も、専門知識を持ったプロが、定期訪問や駆除サービス終了後の衛生チェック・アドバイスなどを行い、ゴキブリを見かけない環境を維持します。詳しくはダスキンまでお問い合わせください。

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