2026年7月30日
ユスリカはどんな虫?蚊とは違う?気になる生態や発生原因、対策を紹介

ユスリカは、夏や秋に川などの水場の近くでよく見られる虫です。その名前から「蚊」の一種だと勘違いされがちですが、蚊と同じハエ目長角亞目で人を刺すことはありません。
人に害を与えない虫ですが、群れをなして飛ぶため、不快感を覚える方も多いでしょう。さらに、大量発生すると、家の外壁や洗濯物などへの影響が気になるかもしれません。
そこで本記事では、ユスリカの生態や想定されるおもな被害、大量発生を防ぐ対策や駆除方法などを詳しく解説します。
目次
ユスリカの生態とは?
ユスリカは体長1~10ミリ程度で蚊によく似た姿をしています。名前に「カ」とつくこともあって間違われがちですが、蚊のように人の皮膚を刺す・吸血することはなく、素早く飛び回ることもなく、蚊のような鱗粉(りんぷん)もありません。
ユスリカはハエ目長角亞目ユスリカ科に属する虫で、種類は多く、国内では約1,000種類が確認されています。
ユスリカの幼虫は水の中で過ごし、4回脱皮を繰り返してさなぎになります。「ユスリカ」という名前は、幼虫時代に体を揺するように動く様子からつけられたといわれています。
さなぎは数時間から3日で羽化して成虫になります。寿命は数日程度で、短い期間に交尾をして産卵を行います。
1度に産む卵の量は、ユスリカの種類によって500~2,000個と異なり、2~4日後には孵化します。
ユスリカが発生しやすい場所
ユスリカは1年を通して発生する虫ですが、成虫が発生するピークは春から初夏(4~7月)と秋の終わり頃(11~12月上旬)です。河川の他、都市部の道路の側溝、下水溝、水たまりなど、水のたまった場所であれば幼虫は育ちます。
ユスリカの成虫は光に誘引されやすく、街灯の周辺など明るい場所に集まる傾向です。ドアや窓が開いていると、屋内の灯りに引き寄せられて建物内に入り込むこともよくあります。
また、交尾の際には群れになって飛び回る「群飛行動」が見られ、夕暮れ時などに人の頭の近くで「蚊柱」と呼ばれる群れをつくることもあります。
ユスリカと蚊の違い

ユスリカは蚊との見分けがつきにくく、特にアカイエカとは見た目がよく似ています。しかし、見た目が似ていても、蚊とは異なる点が多数あります。
ユスリカは口や消化器が退化していて餌を食べられないため、わずか数日で寿命が尽きます。人の皮膚を刺したり吸血したりすることはありません。
一方、蚊の雌は産卵期を中心に吸血します。さらに、ユスリカは蚊のようにすばやく飛び回ることはなく、蚊が持つ鱗粉(黒っぽい粉)もありません。
また、前述したとおり、光に誘引される性質から、街灯や建物の照明に集まる虫はユスリカの可能性が高いでしょう。
ユスリカの生態による被害

ユスリカは蚊のように人を刺さず、幼虫の時には生息する水をキレイにする、鳥などの餌となって自然循環で重要な役割を果たすなど、一般的には益虫とされています。
しかし、人にまとわりつくように群れる蚊柱などは、人に不快なイメージを与えるため、不快害虫とされる側面もあります。
そこで、ユスリカの生態がどんな不快感を与えるのか、具体的な被害を見ていきましょう。
大量発生や蚊柱によって不快に感じる
ユスリカの幼虫は微生物の死骸などの有機物を餌とします。したがって、有機物が多い河川や用水路で大量発生することがあります。
大量発生し、蚊柱を作る・壁を覆いつくす・外灯や自動販売機、店の軒先の灯りに群がる様子は、見る人に不快感を与えるでしょう。また、落ちた死がいが積もることも、不快の原因となります。
家庭でユスリカを不快に感じる場面としては、外に干している洗濯物に大量に付着するケースが挙げられます。他にも、バイクや自転車などで走行中、蚊柱に遭遇すると視界をふさがれる、事故につながる危険もあるでしょう。
街の景観が悪くなる
2025年に開催された大阪関西万博で、ユスリカの一種であるシオユスリカが大量発生し話題となりました。夕方から点灯される灯りに誘引されての大量飛散で、人に害がないとはいえ、大量の虫が飛び交う姿に不快感を訴える方が多く、早急な対策が求められました。
街中でも、大量に発生したユスリカが光を放つ外灯や自動販売機に集まり、短い寿命を迎えたあとにその近くのガードレールや外壁などに死がいが付着していることがよくあります。
小さな虫とはいえ、大量の虫が群れていたり、死がいが貼りついていたりする様子は、気持ちのよいものではなく、景観も悪くなるでしょう。
ユスリカ被害の大量発生を防ぐのに役立つ対策

1匹1匹は小さく、また人に害をなすこともなく寿命も短いユスリカですが、前述したとおり大量発生によって人の生活に影響を及ぼす不快害虫とみなされます。
それでは、ユスリカの大量発生を防ぐにはどうすればよいのか、具体的な対策を紹介します。
網戸の設置や虫よけスプレーを散布する
ユスリカの室内侵入防止には、目の細かい防虫網戸が効果的です。窓や網戸に噴きつけるタイプの虫よけスプレーも効果があり、ユスリカの侵入を防げます。
発生源となる水や泥をためない
水や泥がたまった場所は、ユスリカの幼虫が発生・生息しやすい環境です。用水路や側溝はこまめにお掃除し、水や泥がたまらないようにしましょう。
部屋や外灯の光に気を配る
前述したとおり、ユスリカは光に引き寄せられる性質があります。窓に遮光カーテンをつけ、夜間はカーテンを閉めることで、ユスリカが家の周りに集まる可能性は低くなるでしょう。
また、家の外にユスリカが集まらないように、屋外の外灯にも注意が必要です。
外灯は上向きや横向きにすると光が広がりやすく、より遠くからユスリカを引きつけやすくなるため、できるだけ下向きにし、照明カバーなどを使って光を拡散しすぎない工夫が大切です。明るさや輝度を変更できるなら、少しトーンを落とすのも効果的でしょう。
センサーライトを使っている場合は、点灯時間を短めにするとユスリカを引き寄せる時間の短縮につながります。
扉や窓からの侵入を防ぐ
屋内での大量発生への対策は、ユスリカの物理的な侵入を防ぐことが何より重要です。ユスリカは網戸の小さな穴からでも侵入するため、目の細かなメッシュ状の網戸にするのがおすすめです。
他にも、ユスリカ侵入防止策には次のような対策が挙げられます。
• スポンジシールやブラシシールをつけてドア下や扉の隙間を埋める
• 網戸の破れやほつれがみつかったら、補修用テープなどですぐ対処する
• ドアの開閉時の侵入を防ぐために、ドアの外側にメッシュカーテンを取りつける
発生したユスリカを駆除する方法
気をつけていたつもりでも、雨のあとの水たまりなどから、いつの間にかユスリカが大量発生してしまうこともあるでしょう。
ここからは、今発生してしまったユスリカの駆除方法を紹介します。
虫よけの忌避剤をドアや窓に吊るす
サイズが小さく大量発生しやすいユスリカは、殺虫剤を使っても完全に駆除するのが困難な場合もあります。そこで、虫よけの忌避剤を使って、発生したユスリカを遠ざける対策も有効です。
ユスリカに使える忌避剤は、ドアなどにかけるプレートタイプとスプレータイプがあります。プレートタイプは持続期間が長い、スプレータイプは即効性があると、それぞれ特徴が異なります。
忌避剤を選ぶ際は、対象となる虫にユスリカが含まれていることを確認しましょう。
専門業者に依頼する
自治体によっては、住民からの相談にもとづいて、ユスリカの駆除や駆除剤の配布などの対応をするところがあります。ただし、生態系への影響を考慮し、自治体による対応は減少傾向です。
そこで、ユスリカをはじめとした害虫駆除の専門業者に依頼するのも方法のひとつです。
「ご自身では駆除できず大量発生に悩まされている」「マンションなどの集合住宅で駆除がむずかしい」など、ユスリカの悩みをプロならではの方法で解消してもらえます。
ただし、依頼する時は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。料金体系が不明瞭な業者は避け、ユスリカの駆除経験のある実績豊富な業者に依頼すれば、心強いでしょう。
ユスリカの大量発生に悩んだらダスキンに対策の相談を!
ユスリカは一度発生すると次々に卵を産み、大量発生してしまいます。人を刺すなどの直接的な被害はないものの、蚊柱で視界を遮る、外灯に群がる、洗濯物に付着するなどの行動から、不快害虫ともみなされる存在です。
ユスリカは光に引き寄せられる性質があるため、室内にも侵入します。殺虫剤を使って駆除できますが、場所や状況によっては殺虫剤の噴霧が難しい場合もあるでしょう。そんな時には専門業者へ依頼するのがおすすめです。
ダスキンでは、殺虫剤を使わずにユスリカ対策ができる「飛翔害虫定期管理サービス」を提供しています。
ダスキンの専門スタッフが薬剤を使用しない捕虫器を室内にセットし、ユスリカをはじめとする光に集まる飛翔害虫・蚊などを静かにキャッチします。また、専門スタッフが4週間に一度訪問し、捕虫器のメンテナンスを行うため安心です。
その他、ガラス外面に透明度の高い薬剤を塗布し、不快害虫を駆除する「ガラス面防虫サービス」も行っています。ユスリカ被害に悩んでいる個人・事業所の方は、ぜひ一度ご相談ください。














