アリの生態と駆除方法|アリの被害が大きくなる前にしっかり駆除することがオススメ

2021年10月8日

アリの生態と駆除方法|アリの被害が大きくなる前にしっかり駆除することがオススメ

わずかな隙間から家屋に侵入するアリ。ひとたび家の中に巣を作られてしまうと大量発生し、家電を故障させたり食害を起こしたりします。アリの被害が大きくなってしまう前に駆除を行い、被害を最小限に抑えましょう。

今回の記事では、アリの生態と駆除方法について解説します。

目次

アリの生態

まずは、アリの生態について解説します。

アリはこんな昆虫

アリは、生態分類学上ではハチの仲間に分類される昆虫です。日本だけでも280種類以上が確認されています。

体長は3~30ミリ程度と、種類によって幅があります。体色も黒色だけではなく、赤や茶などの体色を持つものもいます。発生時期は6〜11月頃で、発生するとミツバチなどと同じく巣を作り、女王アリ・働きアリ・兵アリに別れて行動します。

アリとシロアリの違い

シロアリとアリは見た目が似ているため間違われることがありますが、下記のように見分けるポイントがあります。

アリ シロアリ
触角 折れ曲がっている まっすぐで数珠状
後ろの羽より前の羽の方が大きい。羽は簡単には取れない。 前後どちらの羽も同じ大きさ。羽は取れやすい。
身体 くびれがある くびれていない
家への食害 家屋の木材は食べない 家屋の木材を食べ、家の状態を悪化させる

アリによる被害

アリが引き起こす代表的な被害をご紹介します。

家屋侵入

アリは体が小さいため、家屋のわずかな隙間から侵入します。家屋に侵入すると砂糖や油などの食品に群がり、食害を起こします。強い顎を持ったアリが、お菓子の入った袋を食い破ることもあります。

ムネアカオオアリは湿り気のある木に穴を開けて巣を作ることもあるため、家屋に侵入した後に営巣する可能性もあります。

家電や自動車に侵入

トビイロケアリなどは家屋だけでなく家電製品や自動車の中に侵入し、巣を作ることがあります。また、家電製品内部のコードなどを咬んで断線させ、故障や漏電などを引き起こすこともあります。

見た目が不快

アリの中には、大量の群れで行動するものがいます。室内を大量のアリが歩いている光景は気持ちの良いものではないでしょう。

シロアリがいる可能性がある

アリはシロアリを食べます。つまり、アリがいるということはエサであるシロアリが潜んでいる可能性があるということです。シロアリは家屋の建材を食べて耐震性を低下させてしまうため、深刻な被害につながります。

外来種のアリに要注意

アリにも様々な種類がいます。下記で紹介する外来種は生態系を破壊したり、人に攻撃をしたりする危険な種です。見つけても近づかないようにしましょう。

・アルゼンチンアリ
アルゼンチンアリは、体色が茶褐色で体長は2〜3ミリ程度と細身のアリです。強い繁殖力を持つためすぐに大量発生し、植木鉢やプランターの下、コンクリートの隙間など、場所を問わず巣を作ります。群れを作って素早く動き回るのが特徴で、攻撃性が高く、小さな顎で咬んでくることがあります。冬眠をしないため、一年を通して見かけます。
・ヒアリ
ヒアリは攻撃的で毒針を持った外来種のアリです。体色は赤褐色をしており、全体にツヤがあります。体長は2.5~6ミリとばらつきがあります。公園や畑など開けた環境に生息し、巣を作ります。強い毒を持っているため、刺されると患部に激しい痛みを感じ、場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。

アリの駆除方法

アリの駆除では、女王アリを駆除することが重要なポイントとなります。働きアリをいくら駆除しても、卵を産み続ける女王アリを駆除しない限り、繁殖を止められないためです。
ここでは、アリの駆除方法について解説します。

殺虫剤

家の中でアリを見かけたら、殺虫剤スプレーを噴きかけて駆除しましょう。

毒餌

巣の場所が特定できない場合は、毒餌を使いましょう。アリは発見した毒餌を巣まで運ぶため、巣の中にいる女王アリの駆除も期待できるでしょう。

注意点は、巣の中のアリが毒餌を口にするまでには時間がかかる点です。そのため、すぐに駆除したい場合には他の方法を検討するとよいでしょう。

アリの発生を予防する

アリの発生を防ぐための予防法を解説します。

エサになるものを置かない

アリは砂糖、油、お菓子など、様々な食べ物を食べます。また、種類によっては食品の入った袋を食い破ってしまうものもいます。食品はフタのついたプラスチック容器に入れたり、冷蔵庫の中に入れたりするなどして保管しましょう。

忌避剤を撒く

家の周辺に忌避剤を撒くことで、アリが近づくことを予防できます。忌避剤は建物の外周を囲うように撒きましょう。また、雨や風によって忌避剤の効果が薄れてしまうため、定期的に撒き直すことが大切です。

屋内外の掃除をする

屋内外に食べカスなどアリのエサとなるものが落ちていると、ニオイを辿ってアリが寄ってきてしまいます。アリを寄せ付けないために、屋内外をこまめに掃除しておきましょう。

また、アリはエサを見つけた場所までの道のりにフェロモンを残す習性があります。これは道しるべフェロモンと呼ばれています。そのため、他のアリがフェロモンを頼りに寄ってきてしまいます。室内を掃除した後は、ぞうきんで床を拭くなどしてフェロモンが残らないようにしましょう。

アリ駆除が難しい場合はプロに相談を!

アリはわずかな隙間から家屋に侵入し、大量発生します。一度発生してしまうと、駆除が追いつかないのがアリ駆除の大変なところです。巣の中にいる女王アリを駆除しなければアリは増え続けるため、巣が見つからない場合は特に駆除が難しくなるでしょう。

駆除が難しい場合は、プロに依頼しましょう。ダスキンでは「アリ駆除サービス」を行っています。害虫駆除のプロが現地を調査し、適切な駆除方法を提案します。また、「戸建の虫さん侵入お断りサービス」では、害虫の生態や活動状況に合わせた定期管理で、害虫の侵入を未然に防ぎます。アリ駆除に悩まれている方は、ぜひご相談ください。

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