ムカデは3,000種もいる!?ムカデの種類とよく似た虫を解説

2021年2月9日

ムカデは3,000種もいる!?ムカデの種類とよく似た虫を解説

世界には約3,000種ものムカデが存在しており、日本だけで、なんと約130種のムカデが確認されています。
今回は日本に生息するムカデの主な種類と、ムカデに似ている虫について紹介します。

目次

そもそもムカデはどんな虫?

普段は目立つ場所に出てこないムカデ。そのためか、その生態を知らない人も多いのではないでしょうか。いったい、ムカデはどんな虫なのでしょうか。

生態

日本国内でよくみられるムカデの体長は7〜13cm程度。細長い体型と、たくさんの肢(あし)が特徴です。ムカデは漢字で「百足」と書かれるほど肢(あし)の数が多い虫。1つの体節に1対の肢があり、種類によってその本数はさまざまです。

ムカデは肉食性で、視力が弱い代わりに触覚を使って動く獲物に瞬発的に反応します。好物はゴキブリやクモ、コオロギ、ミミズなど。これらの虫を求めて、家屋に侵入することがあります。

ムカデの平均寿命は6~10年ほどで、生きている間に10回以上脱皮します。活動時期は春から秋。暖かい時期に活発に活動し、寒くなると冬眠します。また、卵や幼虫の状態で越冬する場合もあります。

ムカデの生息場所は暖かく、ジメジメしていて暗い場所。そのため畑や森の中に潜んでいます。夜行性のため日中は土の中や落ち葉の下、石垣の隙間などでじっと過ごしていますが、夜になるとエサを求めて活動を始めます。

ムカデによる害

ムカデによる害として、「咬みつき」があります。基本的に刺激を与えない限り咬みついてきませんが、何らかの刺激を与えると、咬みつくことがあります。

咬まれると激痛が走り、患部が赤く腫れ上がります。痛み自体はしばらく経つとおさまりますが、患部にしびれやかゆみを伴う場合があります。まれに頭痛や発熱、めまいなどの全身症状が出ることもあります。
過去にムカデに咬まれたことがある人は、アナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性もあります。

日本に生息しているムカデの種類

日本には約130種のムカデの生息が確認されています。ここでは、特に目にする機会が多いムカデや、特徴があるムカデを紹介します。

トビズムカデ(オオムカデ)

日本では東北以南に広く分布するトビズムカデ。
赤褐色の頭、黒色の胴体は深い緑色、黄色やオレンジ色の肢が特長的です。体長は8~15cmほどのものがほとんどですが、中には20cm以上と大きい個体もいます。また個体によっては、赤い頭と黄色い肢を持つものもいます。

セスジアカムカデ

東アジア産のセスジアカムカデは、その名の通り、頭や胴体部分が赤褐色。体長は大きくなく、4~7cm程度です。日本では北海道から沖縄まで広く生息しています。咬まれた場合、痛みはそれほど強くありません。ただし、場合によっては咬まれた場所が腫れることがあります。

アカズムカデ

本州・四国・九州に生息するアカズムカデは、強い毒性を持ったムカデ。赤い頭と肢が特徴的です。稀に肢が黄色い個体も生息しています。体長は4〜12cm程度です。毒性が強く、咬まれた場合、激痛や痺れ等が生じます。

アオズムカデ

本州と沖縄に生息しているアオズムカデはトビズムカデの亜種です。体長は10cm前後とトビズムカデより小さい個体です。頭と胴体の背面は暗めの青色で、肢は黄色やオレンジ色をしています。個体によっては、肢が青色のものもいます。
毒性は強めで、咬まれると痛みや腫れが生じます。

タイワンオオムカデ

沖縄など暖かい気候の南西諸島に生息するタイワンオオムカデ。体長は約8~12cmで、特徴はそれぞれの体節の間にある黒褐色の帯です。
咬まれた場合、痛みが長引く傾向があります。

ヤンバルオオムカデ

ヤンバルオオムカデは沖縄の固有種です。沖縄県北部の森や渓流に生息しています。体長は大きく、20~27cmほどです。胴体は深い緑色で、肢は青緑色をしています。

ムカデに似ている虫

ムカデと見間違えてしまう、似ている虫について解説します。

ゲジ

一般的に「ゲジゲジ」と呼ばれることの多いゲジは、ムカデと同じ多足類の一種。体長は4cm程度とムカデより小さめですが、肢や触覚がムカデより長いのが特徴です。ムカデは1つの体節に1対の肢がありますが、ゲジは1つの体節に2対の肢がついています。ムカデより速く走ることができます。

ムカデと同じく肉食性で、シロアリやクモ、ゴキブリなどを捕食します。一方でムカデのような攻撃性はなく、人を咬むことはあまりありません。また、毒を持っていますが、咬まれたとしても人体にほとんど影響はありません。

ヤスデ

長いダンゴムシのような見た目をしたヤスデは、ムカデと同じ多足類です。体長は1.5〜2.5cm程度で触覚も細く、全体的にムカデより小型。また、ムカデは1つの体節に1対の肢がありますが、ヤスデは1つの体節に2対の肢がついています。そのためムカデより足が速いのが特徴です。

肉食性のムカデと違ってヤスデは腐植食性で、落ち葉やキノコなどを食べます。集団を形成することが多く、一匹発見すると近くに何匹も見つかることがあります。

刺激を与えると丸まったり刺激臭のある体液を分泌したりしますが、動きは遅く、攻撃性はほとんどありません。

ムカデの駆除・予防はプロにお任せを!

本記事では国内広域に生息するムカデの種類と、ムカデと間違えやすい虫について解説しました。ムカデは夜行性のため、日中はあまり見かけません。そのため生態や種類についてあまり知らない人もいるかと思いますが、実はいろんな種類がいるのです。

程度の違いこそあれ、どの種類も毒を持っており、咬みつかれると痛んだり腫れたりします。そんなムカデには家の中で出会いたくないもの。

そこで、ムカデの駆除・予防はプロにお任せしましょう。ダスキンの害虫獣駆除サービスでは、ムカデなどの不快な害虫を人と環境に安心な薬剤でしっかり駆除。侵入を防ぐだけでなく、繁殖も防ぎます。

今回はムカデについて解説しましたが、ムカデが家屋に潜んでいるということは、ムカデのエサとなるゴキブリやクモも潜んでいる可能性が高いということです。害虫はまとめてプロに駆除を依頼しましょう。

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