2024年6月17日
ゴキブリの卵を見つけた時、産ませないための対策と駆除方法
1匹見たら100匹いると言われるゴキブリ。その繁殖のもとは、室内の目立たないところに産み付けられた卵にあります。ゴキブリの卵の特徴を知り、対策や駆除に役立てましょう。
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目次
ゴキブリの卵の基本
日本に生息し、主に家屋の中で見かけるゴキブリの卵について、種類と特徴を解説します。
クロゴキブリの卵
クロゴキブリの産卵は5~10月の暖かい時期に行われます。メス1匹につき産卵回数は約17回。固くて丈夫な卵鞘(らんしょう)を産卵します。卵鞘の色は黒もしくは濃い茶色。サイズは12~13ミリほどで、形状は俵型です。1個の卵鞘の中には約15~28個の卵が入っており、23~55日の期間を経て、孵化します。1個の卵鞘から孵化する幼虫は平均19匹です。
チャバネゴキブリの卵
チャバネゴキブリの産卵は時期を問わず一年を通して行われます。メス1匹につき産卵回数はおよそ3~10回。薄い茶色の卵鞘を産卵します。見た目は俵型で、少しやわらかめなのが特徴です。サイズは5ミリ前後で、1個の卵鞘の中に約18~50個の卵が入っています。卵鞘が産卵された直後に孵化。1個の卵鞘から孵化する幼虫は平均35匹です。
ヤマトゴキブリの卵
ヤマトゴキブリの産卵は、7~10月の暖かい時期に行われます。産卵回数はメス1匹につきおよそ7~19回です。4~6日おきに産卵を行うため、産卵回数は多めです。1回の産卵で約12~16個の卵が入った7~10ミリ前後の卵鞘を産みます。卵は27日間ほどの期間を経て、孵化します。1個の卵鞘から孵化する幼虫は平均12匹です。
ワモンゴキブリの卵
ワモンゴキブリの産卵が最も盛んに行われるのは6~8月ごろです。成虫の寿命は大体半年から2年ほど。他のゴキブリよりも寿命が長いため、卵鞘を産む回数も多く、産卵は50~80回ほどとなります。1回の産卵で約10~14個の卵が入った7~10ミリ前後の卵鞘を1個産みます。卵は39日間ほどの期間を経て孵化。1個の卵鞘から孵化する幼虫は平均16匹です。
ゴキブリの卵への対策方法
ゴキブリに卵を産ませない方法や、見つけた場合の対策方法について解説します。
ゴキブリを侵入させない
あまり知られていませんが、よく家庭で見かけるクロゴキブリは庭などの屋外に生息しています。そのため、ゴキブリに家の中で卵を産ませないためには、まずゴキブリを家に侵入させないよう対策することが最も大切です。
大型のゴキブリでも数ミリ程度の隙間があれば外から侵入します。また、幼虫であればわずかな隙間からでも侵入できます。そのため、玄関や窓、換気口といったゴキブリの侵入しそうなところに待ち伏せタイプ(効果が続くタイプ)の薬剤をまいておくことが効果的です。
壁や窓のサッシに隙間がある場合は、隙間テープを貼って塞ぎましょう。エアコンの室内と室外を繋ぐホースの穴に隙間がある場合、パテで塞ぐなどしてゴキブリの侵入経路をなくしましょう。
ゴキブリを万が一見つけた場合は、殺虫剤を使用します。殺虫剤には、それぞれ特徴があるので用法・用量を守って使用してください。シャンプーや食器用洗剤をかけると窒息死することもありますが、本来の用途ではありませんので、ご注意ください。
卵を産み付けられる場所を作らない
ゴキブリが卵を産む場所の条件として以下の3つが挙げられます。
① 温かい
② 暗くて湿度が高い
③ 栄養源がある
この3つの条件を踏まえると、ゴキブリが卵を産み付ける主な場所として下記のような場所がリストアップできます。
<屋外>
・樹木の根元や洞(うろ)の中
・植木鉢、プランターの下
・エアコンの室外機の裏や、土台(ブロックなど)の中
・雨水枡、側溝の中、フタの裏
<屋内>
・冷蔵庫やエアコンなどの電化製品と壁の間
・台所のシンク下やトイレ、洗面所の排水管近く
・置いたままのダンボールや本などの紙類の隙間
・観葉植物や家庭菜園の土の中
・天井裏や床下
外部からの侵入防止策を行い、同時に上記で挙げた場所を普段から掃除しておくことで、卵を産み付けられることを防げます。ゴキブリは少しの水滴でも生きられるため、特に水回り付近はこまめに掃除や換気をするようにしましょう。ゴキブリの栄養源となる生ゴミや食べかすも流しに放置せず、きちんと処理しておくことが重要です。
また、ゴキブリがいそうな場所に害虫駆除に役立つベイト剤(毒エサ剤)を置いておくことも、卵の産み付け防止に効果があります。卵を持ったメスのゴキブリがベイト剤を食べた場合、メス親が死ねば、ほとんどの場合孵化することはありません。
卵を見つけたときの対策
ゴキブリの卵を見つけた際は、ゴム手袋やビニール手袋をつけたうえで、ティッシュで潰しましょう。卵鞘の殻がしっかりと割れれば、中の卵は乾燥して孵化できなくなります。潰した後の卵は、ビニール袋などに入れた上で縛って捨てるようにしましょう。
また、卵が見つかった場合は、産んだメスのゴキブリが家の中にいる可能性が高いです。放っておくと、また卵を産んでしまう可能性があります。そのため、卵を1つ発見したら他にも卵がないかチェックしましょう。
卵を発見した場所は、ゴキブリの巣が近い可能性があるため、そこにベイト剤(毒エサ剤)を置いておきます。
さらに、ゴキブリは仲間の死骸やフンを食べる習性があります。ベイト剤はそうした死骸やフンを食べたゴキブリにも効果があるので、巣ごと一網打尽にすることができます。
卵には効果がない対策
ゴキブリの成虫によく使われる殺虫剤やくん煙剤は、卵には効果がありません。なぜなら、ゴキブリの卵は固い卵鞘に覆われているためです。卵は先述の方法で確実に対策してください。
徹底した対策でゴキブリの産卵を防ごう
ゴキブリの卵を産み付ける場所は温かく、湿度が高く、エサが豊富にある場所です。したがって、自分で出来る範囲の外部からの侵入対策をしっかりと行った上で、充分に換気を行い、エサとなるようなものを室内に残さないことで、卵を産み付けられることを防げます。
しかし、卵をひとたび産み付けられてしまうとやっかいです。特に広い家屋で卵を見つけることは困難でしょう。また、放っておくと卵の数は増え、ゴキブリが繁殖してしまいます。
そのため、ゴキブリの産卵を防ぐにはプロによる定期的な予防と駆除が欠かせません。
ダスキンの「虫さん侵入お断りサービス」では、ゴキブリをはじめとした不快害虫を年6回の定期管理により駆除します。プロが徹底した調査を行い、ゴキブリが屋内に侵入しにくい環境を維持するため安心です。ゴキブリに不安を抱える方は、ぜひ一度ダスキンにご相談ください。
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ゴキブリ駆除サービス
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