蜂の巣を予防するために必要な知識

2020年6月4日

蜂の巣を予防するために必要な知識

時に人間の生活にとって脅威となる蜂。蜂の巣を予防するのに最も大事なことは、スズメバチやアシナガバチなど、蜂ごとのライフサイクルや巣作りの特徴を把握することです。そうすることで、効果的に予防をすることができます。
蜂の巣を予防するために必要なことや、万が一巣作りをされた場合の対処方法について解説します。

目次

蜂の巣が作られやすい場所

スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなど、日本に多い蜂にはそれぞれ好んで巣を作る場所があります。

日本に16種類も生息しているスズメバチは巣や群れが大規模化する傾向にあり、幼虫を育てるために膨大な量のエサを必要とします。昆虫を確保しやすい山間部に巣を作るとされてきましたが、近年は都市部でも見られるようになってきています。軒下や屋根裏、木の枝などあらゆる所で巣が確認できます。
本州に8種類生息しているアシナガバチは、スズメバチやミツバチに較べて人間の生活圏にも巣を作るのが特徴です。街路樹や植え込み、民家などにも巣を作ります。
スズメバチやミツバチの巣に比べるとサイズは小規模です。

日本にいるミツバチは、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類です。養蜂場などで飼育されているものは多くがセイヨウミツバチですが、野生に多いのはニホンミツバチ。密閉空間に巣を作ることが多く、民家の天井裏や壁の隙間から入り込んで大きな巣を作っている場合があります。巣穴(巣板)は板状に並んでいるのが特徴。空間いっぱいにむき出し状態で作っていきます。

種類別 蜂の巣の特徴

蜂に巣を作られないようにするためには、蜂の巣の特徴を知ることです。日本で最も被害が多いのはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類。まずはこれらの蜂の巣について、特徴を把握しておきましょう。

スズメバチの巣

主に山間部で見られるスズメバチの巣ですが、近年は都市部など人間の生活圏内でも目にするようになりました。スズメバチはさまざまな種類が生息していますが、球体、外壁がある、マーブル模様のような縞があるという巣の特徴は共通しています。

キイロスズメバチの巣はスズメバチの中では最も大きくなります。直径が1メートルになることもあり、軒下や屋根裏、床下、木の枝などどこにでも見られます。
コガタスズメバチは、葉の茂った庭木(樹木)に巣を作ることが多いですが、軒下でも巣が見られることもあります。大きさはラグビーボールぐらいにまでなります。
オオスズメバチは、屋外ではなく主に地中に巣を作ります。また、樹木の穴や土壁内に作ることもあります。外から見つけることは困難で、人間が知らずに巣を刺激してしまうケースが後を絶ちません。

アシナガバチの巣

アシナガバチの巣は、他の種類の蜂と比較して小規模。大きいものでも15センチ程度でしょう。お椀をひっくり返したような形状が特徴です。
閉鎖的な空間にできることもありますが、屋外の開放的な空間で見られることが一般的です。庭の木や室外機など、民家周辺でもよく目にします。他の蜂と比較すると、最もよく人間が生活する範囲に巣を作ります。

ミツバチの巣

国内に生息するニホンミツバチとセイヨウミツバチは、体から分泌される「ろう」を材料にして天井裏や床下、植え込み、木の中の空間など閉鎖空間に巣を作ります。
「巣板」と呼ばれる、巣穴がびっしりと並んだ板のような形状の巣が特徴です。巣に外壁はなく、板が下にたれていくような形をしています。

蜂の巣の予防方法

蜂に巣を作られないか。そんな不安をもたれている方も多いと思います。
最善の予防方法は、蜂駆除スプレーや木酢液などをつかって寄せ付けないことです。予防する場所やタイミングがわかれば効果的に予防することができますし、効果的な駆除もできます。

蜂の巣を予防するタイミング

スズメバチとアシナガバチは、毎年春ごろから巣作りを開始するのが一般的。したがって、最適な予防時期は4~5月ごろとされています。
木の皮の隙間などで越冬した女王バチは、4月ごろから巣作りの場所を探すことから、この時期に単独でいる女王蜂を見かけた場合は駆除・予防の最適のタイミングです。

蜂の巣の予防方法

蜂の巣の予防に最も効果的なのは、蜂を寄せ付けないことです。そのためには、予防効果のあるスプレーや木酢液を使ったり、蜂が好む通気口やフードに網を掛けたりすることなどが大切です。

予防スプレーには、蜂の巣予防に効果のある殺虫スプレーが効果的です。蜂の嫌がる成分が含まれているため、噴きかけた場所に蜂は近寄りません。即効性があり、スプレーによっては1カ月前後の予防効果があります。入手も容易ですし、スプレーを噴きかけるだけですので簡単に予防できます。

木材から得られる木酢液も効果的です。焦げくさいにおいを蜂が嫌うため、塗るだけで蜂を寄せ付けない効果があります。木酢液も容易に入手でき簡単に使えますが、人にとっても木酢液のにおいは強烈です。ベランダなどでは使いにくいでしょう。

蜂の巣は通気口やフードに作られやすいので、ここに網を張る方法も予防効果があります。ただ、高い場所にある通気口に網を張るのは危険を伴います。マンションの場合は管理組合などの了解が必要になるかもしれませんので、注意が必要です。

作られた蜂の巣の対策

蜂による死亡例は国内だけで毎年40名以上に上ります。蜂に刺されないためには、巣を作られてしまった後の駆除は自分だけで対応しないことが肝要です。蜂の巣や蜂に注意を払いながら、巣の駆除はプロや役所に依頼しましょう。
一部の自治体は蜂の巣の駆除を無料で行ったり補助制度を持っていたりします。補助制度を持っていない場合でもほとんどの自治体がホームページや広報で蜂に関する情報を掲載し、担当課を案内しています。

また、蜂に刺される原因で一番多いのは庭木の手入れなどで誤って巣に触れた時です。蜂の巣があると思われる木や場所には近づかず、早めに駆除するようにしましょう。

春先から予防対策を始めましょう。

スズメバチやアシナガバチは4月ごろから女王バチが巣作りの場所を探すので、巣を作られる前に蜂が嫌うスプレーを噴きかけることで効果的に予防できます。蜂のライフサイクルや習性などを把握し、巣作り予防対策を行いましょう。
予防対策は春先から。このことをしっかりと覚えておいてください。

ダスキンの「ハチ駆除サービス」では、プロのスタッフが迅速に蜂の巣の調査・駆除を行います。また、巣を駆除しても戻ってくる蜂に対してはトラップを設置することで備えています。蜂の巣ができて不安を感じている方は、ぜひダスキンにご相談ください。

  • ハチ駆除サービス

    軒先や屋根裏などに住みついてしまったハチや巣の除去。防護服や専用資器材などを使用して駆除した後、ハチの巣を除去。戻りバチ対策にトラップも設置します。

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