住宅木材に影響する「木材腐朽菌」とは?気を付けたいのはシロアリだけじゃなかった!

2020年3月5日

住宅木材に影響する「木材腐朽菌」とは?気を付けたいのはシロアリだけじゃなかった!

木造住宅はもちろんのこと、鉄筋コンクリートの住宅においても多くの箇所で使用されている木材。木材を劣化させないためにはシロアリだけでなく、木材腐朽菌にも気を付ける必要があります。木材腐朽菌の種類や予防方法について学びましょう。

目次

【基本】木材腐朽菌とは?

木材腐朽菌は、木材を腐らせる菌のこと。シイタケやシメジなどの食用のキノコも分類上はこの菌と同じ仲間です。木材の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンを分解する木材腐朽菌。繁殖すればするほど木材は腐り、建物の強度は低下してしまいます。

木材腐朽菌の種類

大きく分けると木材腐朽菌は白色腐朽菌・褐色腐朽菌の2種類に分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。

白色腐朽菌

白色腐朽菌は木材の主成分とされるセルロース、ヘミセルロース、リグニンを全て分解。主に広葉樹を使用した木材を腐らせます。白色腐朽菌によって腐った木材は白色に変化。表面は繊維状にほつれ、小さな穴がいくつも空きます。

褐色腐朽菌

褐色腐朽菌は木材の成分のうちセルロースとヘミセルロースを分解。住宅の建築材としてよく使用される針葉樹を使用した木材を腐らせます。褐色腐朽菌によって腐った木材は褐色に変色し、亀裂などの劣化が生じます。また、木材の表面をつまんだりするとボロボロになる(粉状になる)のが特徴です。

腐朽菌による被害

木材腐朽菌が発生する場所・原因

木材腐朽菌はどういった場所で、なぜ発生するのでしょうか。それぞれ見てみましょう。

木材腐朽菌が発生しやすい場所

木材腐朽菌は繁殖する際に適度な水分を必要とするため、湿度が高い場所の木材に発生しやすいといわれています。浴室や台所といった水回りはもちろん、通気や換気がしにくく地面の水分の蒸発により湿度が高くなりやすい床下も発生しやすい場所の一つです。

雨漏りの起きやすい屋根裏周辺や、ひび割れや配管の老朽化により水漏れが起きた場所の周辺、雨どいや結露しやすい場所の周辺にある木材は湿気を多く含んでいる可能性が高く、そのような場所は菌が発生しやすい環境であるといえます。

木材腐朽菌が発生する原因

木材腐朽菌の発生には、栄養・温度・水分・空気の4つの発生条件がそろう必要があります。逆にひとつでも条件を欠くと、木材腐朽菌は活性化しません。

まず、木材腐朽菌は、木材の主成分(セルロース・ヘミセルロース・リグニン)を栄養源とし、3~45℃の環境で発育します。なかでも30℃前後が最も発育に適しており、3℃以下の環境では発育しにくくなります。
また、大気中の湿気が多く木材の含水率が20%以上になると発生しやすくなり、20%を下回ると発生しにくくなります。
さらに、空気がないところでは発生しません。例えば、水中に浸かった木材が腐朽することはありません。

腐朽菌による被害

木材腐朽菌とシロアリの関係

木材腐朽菌とシロアリの発生条件は共通するところが多いため、シロアリによる被害と木材腐朽菌による被害が同時進行するケースは少なくありません。そのため、木材腐朽菌が発生しないように予防を行うことはシロアリの予防にもつながるといえるのです。

木材腐朽菌を予防するには

木材が腐朽してしまうと建物の強度が著しく低下してしまいます。木材腐朽菌による被害を防ぐためにはどんなことができるのでしょうか。

木材を湿らさない

木材腐朽菌は、水分を多く含んだ木材に発生しやすいため、木材を湿らさないことが予防につながります。水漏れが起きるとその付近の木材に菌が発生しやすくなるため、老朽化した配管がないか確認し、水漏れを事前に回避しましょう。同じ理由で、屋根裏など普段目につかない場所に雨漏りがないか、木材のひび割れが起きていないか確認し、修繕を行うことも予防につながります。結露によって知らず知らずのうちに木材が水分を多く含んでいることもあります。床下も換気をして乾燥させましょう。

換気

床下や屋根裏は普段目にすることがない上に、湿気を多く含みやすい密閉された空間です。湿気が多くなると木材の含水率は高くなり、木材腐朽菌が発生しやすくなります。湿気が多くならないように換気を行うことが欠かせません。特に水回りの床下は意識する必要があります。換気のため床下換気扇を取り付けることも有効です。床下の状況に適した換気を行いましょう。

腐朽菌により腐ってしまった床板と根太

【コラム】木材腐朽菌とカビの違い

カビと木材腐朽菌はどちらも木材の見た目を悪くするため似ているように見えますが、その性質には大きな違いがあります。木材腐朽菌は木材の主成分を栄養源にしているため、木材の強度を低下させ、建物の耐久性を大きく損なわせます。カビは木材腐朽菌と異なり、湿った木材の表面の抽出成分のみを栄養にしているため、木材の強度にはほとんど影響がないのです。

床下の湿気を管理して、木材腐朽菌が発生・繁殖しにくい環境に!

木材腐朽菌が繁殖すると、木材の強度が低下して建物全体の耐久性も損なってしまいます。木材腐朽菌の発生はできるだけ防ぎたいものです。菌の発生条件4つのうち、最もコントロールしやすい水分(湿気)を管理することで、発生・繁殖し難い環境にしましょう。

特に湿気が発生しやすい床下の換気はダスキンの家屋湿気管理システムがおすすめです。プロが床下を測定機器でチェックし、床下と床上との湿度差や床下木部の含水率などを調べます。その調査結果に基づいて換気扇や送風機のご提案をするため、建物に最適な湿気対策を行い、木材腐朽菌の発生・繁殖しにくい環境をつくることができます。ぜひ一度ダスキンにご相談ください。

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