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ワンちゃんネコちゃんと
アレルギーの話②
花粉編

ワンちゃんネコちゃんとアレルギーの話② 花粉編

最近よく聞く、“ペットのアレルギー”。
その実態や対策について、引き続き林屋動物診療室の中角先生に伺いました。

季節の変わり目は、
花粉症に注意

ワンちゃんネコちゃんとアレルギーの話①ハウスダスト編では、犬や猫のアレルギーではハウスダスト(目に見えないホコリや、その中の小さなダニ)が問題になることが多い、ということをお話しました。
ところで、犬や猫にも花粉症はあるのでしょうか?答えはイエスです。過ごしやすい季節になると花粉は増えますので、春や秋は花粉によるアレルギーが増えてきます。

花粉症でも、多い症状は
“痒み”

花粉症と聞いて思い浮かべる症状は、“くしゃみ”ではないでしょうか?犬や猫の花粉症で多い症状は、ハウスダストと同様に“痒み”です。くしゃみや鼻水と言った症状は珍しいケースになりますので、春や秋、しきりに身体を痒がったりするようであれば、アレルギーを疑ってみても良いでしょう。

お散歩中の花粉に注意

花粉を吸ったり、身体についたりすると、免疫が過敏に反応して、症状が出てきてしまいます。よくあるケースだと、草むらとかにお散歩に行って帰ってきたら、とても痒がるとか。茂みの中に入っていった時に、花粉が体中についてしまう様なことがよく起きます。こういった場合は、草むらをお散歩コースから外したりすると、症状が治まることがあります。

どうしても付いてしまう
花粉の対策

毎回散歩の後に、ワンちゃんやネコちゃんをシャンプーで丸洗いするのが理想なのですが、現実的には難しいと思います。身体を洗われるのが嫌になってしまって、散歩に行かなくなってしまうかもしれませんし。その場合は足先だけでも洗ってあげてください、という指導をしたりします。犬の足の先の皮膚はバリア機能が低くて、アレルギーを起こすと(痒くて舐めすぎて)、皮膚を傷つけてしまうことがあります。また花粉とは別に、土の中にいるカビの仲間には、アレルギーを起こすものがあります。このカビの仲間に触れてアレルギーを起こすこともありますから、足先だけはしっかり洗ってくださいという風にお話をしています。
動物のアレルギーは、色々な原因で起こります。身体を掻いたり、足先を舐め続けていたりしたら、獣医の先生に相談をしてみてください。

中角 航

中角 航

林屋動物診療室 総合医療センター 副センター長
獣医師・博士(獣医学)

山口大学大学院出身。趣味はフットサルと写真撮影。

林屋動物診療室について

1972年、京都府宇治市に開院。
「正確な診断、適切な治療、分かりやすい説明」をモットーに、病気の治療のみならず、今現在お困りのことを解決し、健康管理や予防などに共に取り組み、ご家族それぞれに寄り添った形の獣医療を提供。どうぶつ腫瘍センターなど専門医療から、ペットヘルスケアクリニックなど日常の病気の予防や健診まで、動物の健康を通じて人と地域の幸せに貢献することを目指している。

※2024年3月取材当時の情報です。

ホコリや、花粉などの
アレル物質も除去。
ダスキンの空気清浄機

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