ワンちゃんネコちゃんと気温の話

ワンちゃんネコちゃんと気温の話

暑くなってくる季節。
ワンちゃんやネコちゃんにとって快適な気温やエアコンの使い方について、林屋動物診療室の中角先生に伺いました。

人とは違う、体感温度

犬や猫が快適と感じる温度について聞かれると、“人と同じくらいの温度です”と、私はお答えしています。ただし同じ部屋にいても、飼い主さんとは違う温度をワンちゃんやネコちゃんは感じているかもしれません。

私たち日本人の平均的な身長は、大体160cmから170cmくらいですが、犬や猫の体高(足がついた状態で立った時の地面から背中までの高さ)は、種類にもよりますが、30~40cmくらいになります。猫は高いところに登ったりして、自分の快適な温度の場所を探すことが出来ますが、犬はそうすることが出来ません。ですから、犬にとって大切なのは、床からの高さが30~40cmくらいのところの温度になります。

足元の温度を快適に

冬場エアコンをつけていても、足元はすごく冷えていることがあると思います。犬は足元に近い高さで生活していますから、私たちは平気でもワンちゃんにとっては寒い。足元の高さを、快適な温度にしてあげることが大切です。

床暖房は足元を暖めるのには便利ですが、人にとっては快適でも、犬にとっては(熱源から近すぎて)熱くなりすぎたりもしますので、注意が必要です。また持病を持っていたり、シニアのワンちゃんやネコちゃんは、体温調整が苦手になることがあります。そのようなケースではペットヒーターを置くなど、身体を暖めたり冷ましたり、自分で体温を調節出来るような場所をつくってあげてください。

エアコンを使って、
安定した環境づくりを

気温が変化すると、体調を崩すワンちゃんやネコちゃんが増えてきます。寒くなってくるとお腹を壊してしまうことが多くなりますが、一番問題になるのは、暑くなって熱中症になることです。熱中症は命にかかわりますから、夏場は積極的にエアコンを使いましょう。温度変化ができるだけない方が、身体に余分なストレスがかからず、長期的に見て寿命に良いという説も最近出ています。夏場は特に、飼い主さんがいない時間帯でも、24時間エアコンをつけてあげましょう。

中角 航

中角 航

林屋動物診療室 総合医療センター 副センター長
獣医師・博士(獣医学)

山口大学大学院出身。趣味はフットサルと写真撮影。

林屋動物診療室について

1972年、京都府宇治市に開院。
「正確な診断、適切な治療、分かりやすい説明」をモットーに、病気の治療のみならず、今現在お困りのことを解決し、健康管理や予防などに共に取り組み、ご家族それぞれに寄り添った形の獣医療を提供。どうぶつ腫瘍センターなど専門医療から、ペットヘルスケアクリニックなど日常の病気の予防や健診まで、動物の健康を通じて人と地域の幸せに貢献することを目指している。

※2024年3月取材当時の情報です。

24時間頑張ってくれている
エアコンに!
ダスキンのエアコンクリーニング

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