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ワンちゃんネコちゃんと
アレルギーの話①
ハウスダスト編

ワンちゃんネコちゃんとアレルギーの話① ハウスダスト編

最近よく聞く、“ペットのアレルギー”。
その実態や対策について、林屋動物診療室の中角先生に伺いました。

最近になってわかってきた、
犬や猫のアレルギー

このサイトをご覧になっている方の中にも、アレルギー検査を受けたことがある方も多いと思います。
10年くらい前から、犬や猫でも人と同じようなアレルギー検査が出来るようになってきました。その結果、どうも具合がよくならないけれど、症状の原因は、ケガや感染症などではなくて、アレルギーが原因だったということも分かるようになってきました。そういう点では、昔から犬や猫のアレルギーはあったのだけれど、最近になって診断が出来るようになった病気、と言う方が正しいかもしれません。

ワンちゃん・ネコちゃんに
多いアレルギーの症状は、
“痒み”

人でアレルギーと聞くと、”花粉症”を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、犬・猫のアレルギー症状として多くあらわれるのは“痒み”です。動物では、人の花粉症のように鼻水が出るといった様な症状で来院されることはあまりなくて、“とにかく痒がる”という症状で来院されるケースが多いです。

食べ物が原因でアレルギーになった場合、下痢を起こす場合もありますが、お口やお尻の周り、足の先などを痒がることも多く、“痒み”が来院のきっかけとなることが多いです。
そういったケースで来院された場合にはアレルギー検査をしてみて、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を特定して、治療や生活指導をするケースが増えています。

ワンちゃん・ネコちゃんの
アレルギーで問題になる
ことが多い、ハウスダスト

アレルギー検査の結果としてよく目にするのは、ハウスダストです。具体的には、目に見えないようなホコリですとか、その中にいる小さなダニが原因です。ダニと聞くと、野山を歩くと付いてきて、血を吸うような大きなダニを想像されるかもしれませんが、アレルギーの原因になるのは屋内で生息している小さなダニです。こういったダニが布団やホコリの中に潜んでいて、その死がいやフンを吸い込んだり触れたりして、犬や猫がアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。

アレルギー対策は、
環境を整えること

最近、ダニに関しては“減感作療法(げんかんさりょうほう)”というアレルゲンに対して徐々に体を馴らしていく専門の治療法が出ています。ただし、今のところこれはアレルギーの原因がダニの場合にしか効き目が期待できません。
もう一つはダニ以外が原因の場合に重要になるのは、出来るだけアレルギーの原因を減らす“生活指導”です。こまめに掃除をしましょうとか、空気清浄機を使いましょうとか、生活環境を整えるための方法を、飼い主さんと話し合います。アレルギーは思った以上に身近な病気ですから、気になることがあれば、獣医の先生に相談をしてみてください。

中角 航

中角 航

林屋動物診療室 総合医療センター 副センター長
獣医師・博士(獣医学)

山口大学大学院出身。趣味はフットサルと写真撮影。

林屋動物診療室について

1972年、京都府宇治市に開院。
「正確な診断、適切な治療、分かりやすい説明」をモットーに、病気の治療のみならず、今現在お困りのことを解決し、健康管理や予防などに共に取り組み、ご家族それぞれに寄り添った形の獣医療を提供。どうぶつ腫瘍センターなど専門医療から、ペットヘルスケアクリニックなど日常の病気の予防や健診まで、動物の健康を通じて人と地域の幸せに貢献することを目指している。

※2024年3月取材当時の情報です。

ダスキンペットモップで、
ハウスダスト対策

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