第1回知っておきたい!ハウスダストとは?ハウスダストの知識と対策第1回知っておきたい!ハウスダストとは?ハウスダストの知識と対策

知識01 ハウスダストとは知識01 ハウスダストとは

ハウスダストは、ホコリの中でも特に1mm以下の肉眼では見えにくいもののことを意味しています。
ハウスダストには、衣類などの繊維クズ、ダニの死がい・フン、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌などさまざまなものがあります。

知識02 ハウスダストの1日の動き知識02 ハウスダストの1日の動き

ハウスダストは軽くてふわふわと宙を舞うので、人の動きに合わせてあちこちに移動します。
1日の中では、人が活動する時間帯は宙に舞い、人がいないときや寝ている間は床に落ちていきます。
お掃除はハウスダストが床にたまったタイミングで行うのがオススメです。

朝

床をお掃除するなら、
床にハウスダストがたまった状態の朝イチバン!
人が寝ている間は、部屋の空気が動かないのでハウスダストは朝までの間に静かに床に落ち、床の上にたまった状態になっています。人が起きて、動き始めると空気が動きハウスダストが舞い始めます。

夕方

昼間は家に人がいない場合、空気の動きがないので、ハウスダストは、静かに床に落ちていきます。夕方以降、人が家に帰ってくると、人の動きで家の中のハウスダストが舞い上がります。

夜

人が就寝して空気の動きがなくなると、日中に舞い上がったハウスダストがゆっくりと落ちて床にたまっていきます。

知識03 ハウスダストの発生源知識03 ハウスダストの発生源

ハウスダストの3分の1近くは、外から入ってきたものです。
風に乗って窓から入ってきたり、人の衣服、バッグ、持ち物にくっついて入ってきます。土砂などは靴底についてきたりと、その経路は実にさまざまです。
さらに中身は、土、砂ボコリ、花粉、昆虫の死がいやフン、煙や排気ガスなど、意外なモノが家の中に入り込んでいることがわかります。

ハウスダストの発生源 外から ・花粉・煙や排気ガス・昆虫の死がいやフン・土砂ボコリ 空気中 ・カビの胞子・病原菌・ダニの死がいやフン 家の中 ・服の綿ボコリ・食べ物のクズ・髪の毛、フケ・畳や紙の繊維クズ・タバコの煙・ペットの抜け毛ハウスダストの発生源 外から ・花粉・煙や排気ガス・昆虫の死がいやフン・土砂ボコリ 空気中 ・カビの胞子・病原菌・ダニの死がいやフン 家の中 ・服の綿ボコリ・食べ物のクズ・髪の毛、フケ・畳や紙の繊維クズ・タバコの煙・ペットの抜け毛

知識04 室内で発生するハウスダスト知識04 室内で発生するハウスダスト

  • ハウスダストの成分を割合で見ると(2008年ダスキン調べ)ハウスダストの成分を割合で見ると(2008年ダスキン調べ)
  • 中身の一つ一つはどんな大きさ?(ダスキン調べ)中身の一つ一つはどんな大きさ?(ダスキン調べ)

室内で発生するハウスダストは、衣類やふとんなどから発生する綿ボコリが大半です。
こたつを使ったり、繊維クズが出やすいセーターなどを身に着ける冬は特に多くなります。
また、人の体から出る毛髪、フケ、ペットの抜け毛などは防いだり減らすことはできませんが、食物(食べ物のクズ)、紙片などはちょっとした注意で減らすことができます。

知識05 家の中でハウスダストが多くある場所知識05 家の中でハウスダストが多くある場所

ハウスダストは家の中のあらゆるところにあります。
ハウスダストがたまってよく目につくのは、床の上や家具の上などですが、実はあまり目につかない天井、タンスや机の上、照明器具、家具などのすき間にもハウスダストはたまっています。衣類を着脱する洗面所もハウスダストの多い場所です。

ハウスダスト分布 電化製品の配線部分など、目につきにくいところにたまって居座ると手に負えなくなります。 家の中でハウスダストが多いのはこんなところ。ハウスダスト分布 電化製品の配線部分など、目につきにくいところにたまって居座ると手に負えなくなります。 家の中でハウスダストが多いのはこんなところ。

・調査時期 2008年6月26日~7月10日
・調査概要 一般的な家庭(集合住宅・3LDK・4人家族)の各場所に2週間、
ホコリ吸着用の粘着加工を施したシャーレを設置。
通常通りの生活を送る中で、各場所のホコリ堆積量を計測。
・調査方法 25平方センチメートルのシャーレ内に、どのくらいのホコリが堆積したか画像処理にて数値を算出。
・単位 平方センチメートル

知識06 ハウスダストに含まれるアレル物質知識06 ハウスダストに含まれるアレル物質

平均的な一般家庭のハウスダスト1gの中には? すべてが病気の原因になるわけではありませんが、ハウスダストの中には見えない病原菌がいることもあります。平均的な一般家庭のハウスダスト1gの中には? すべてが病気の原因になるわけではありませんが、ハウスダストの中には見えない病原菌がいることもあります。

ハウスダストの中はアレル物質となるダニ、カビ、菌のすみかです。
平均的な一般家庭のハウスダストを調べると、1gの中にダニ約2,000匹、黒カビ約3万個、細菌約800万個(※1)が検出されました。
※1 ・調査した一般家庭のハウスダストの年間平均値です。
・季節によって変動します。
・家庭によって数値は異なります。
(ダスキン調べ)

知識07 ダニは1年中います知識07 ダニは1年中います

ダニは温度、湿度の高い場所を好みます。
梅雨から夏にかけて一気に増えるとフンも増えます。寿命は2~3ヵ月なので、秋は死がいやフンが増えます。

1年間のダニ数推移グラフ 4人家族・集合住宅にある住まいのお宅を、床種類別に掃除機でサンプリングし、ダニ数を測定(ダスキン調べ)1年間のダニ数推移グラフ 4人家族・集合住宅にある住まいのお宅を、床種類別に掃除機でサンプリングし、ダニ数を測定(ダスキン調べ)

知識08 ダニが増えやすい条件知識08 ダニが増えやすい条件

ダニが好む環境には「栄養」「水分」「温度」「空気」の条件があります。

ダニが好む環境 栄養 食品や食べこぼしだけでなく、人間のフケ、アカ、汗などもダニの栄養源となります。 温度 ダニは20~30℃の温度を好みます。 水分(湿度) 湿度が高いほどダニは増えます。ダニは水分をエサから摂るだけでなく、体表から空気中の水分も摂取しています。 空気(酸素) ダニは空気(酸素)がなければ生きていけません。洗濯は、ダニ自体を洗い流す、フンなどのダニアレルゲンを除去するのには有効です。また、空気を抜くとともに、脱酸素剤なども使用したふとん圧縮袋などもダニ増菌防止に効果があると考えられます。※ふとん圧縮袋で、全てのダニを死滅させることはできません。また、洗浄不十分の場合、生きていることもあります。ダニが好む環境 栄養 食品や食べこぼしだけでなく、人間のフケ、アカ、汗などもダニの栄養源となります。 温度 ダニは20~30℃の温度を好みます。 水分(湿度) 湿度が高いほどダニは増えます。ダニは水分をエサから摂るだけでなく、体表から空気中の水分も摂取しています。 空気(酸素) ダニは空気(酸素)がなければ生きていけません。洗濯は、ダニ自体を洗い流す、フンなどのダニアレルゲンを除去するのには有効です。また、空気を抜くとともに、脱酸素剤なども使用したふとん圧縮袋などもダニ増菌防止に効果があると考えられます。※ふとん圧縮袋で、全てのダニを死滅させることはできません。また、洗浄不十分の場合、生きていることもあります。参考図書:「室内微生物汚染 ダニ・カビ完全対策」(井上書院)

知識09 ダニは増加傾向。目に見えないので存在は自覚できません知識09 ダニは増加傾向。目に見えないので存在は自覚できません

ダニはどんな家にも必ずいます。
1年中快適な環境で過ごす私たちのライフスタイルはダニにとっても絶好の棲みやすい環境であること、また、高気密住宅が増えていることから、近ごろの清潔意識の向上に反するように、ダニは増加傾向にあります。
大きさはダニの種類によって異なりますが、家の中に最も多くいるチリダニ類で0.3~0.5mmと、肉眼ではほぼ見えないため、家の中に何万匹いようとダニの多さを自覚することはできません。

知識10 ダニの種類知識10 ダニの種類

地球上には4万種類以上のダニがいますが、一般的な住宅には10~20種類程度のダニがいるといわれています。
主に「チリダニ類」「コナダニ類」「ツメダニ類」の3種類で、最も多いのが「チリダニ類」です。

ダニの種類 チリダニ類約0.3mm コナダニ類約0.3mm ツメダニ類約0.5~0.8mmダニの種類 チリダニ類約0.3mm コナダニ類約0.3mm ツメダニ類約0.5~0.8mm参考図書:「室内微生物汚染 ダニ・カビ完全対策」(井上書院)

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