2020年11月12日
カメムシ対策に効果的な方法とは?悪臭を放つカメムシをしっかり対策しましょう!
手に付くと洗ってもなかなか落ちないほどの悪臭を放つカメムシ。わずかな隙間から家の中に侵入したり、取り込んだ洗濯物に付いてきたりと、目にすることの多い不快害虫です。
本記事では、カメムシの生態から、カメムシの駆除・予防方法までご紹介します。
目次
カメムシについて
カメムシは、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。体が亀の甲羅のような形をしていることから、その名が付きました。刺激を与えると悪臭を放つことから、地方によっては「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」「ヘクサムシ」「ヘヒリムシ」「クサンボ」「クサムシ」などと呼ばれることもあります。
悪臭を放つだけでなく農作物を荒らすこともあるため、害虫として扱われることも多い虫です。
カメムシとはどんな虫か
カメムシは種類や地域により年に1回から2回発生します。秋に越冬のために家屋に侵入して問題になる種類もあります。
かぼちゃやピーマン、大豆といった農作物から草花などさまざまな植物を好み、その周辺に生息します。ストローのような口器で植物の汁を吸うものが多いです。
日本でよく見かけるカメムシ
日本国内に生息しているカメムシは、90種類以上確認されています。ここでは、目にする機会の多い5種類のカメムシをご紹介します。
・クサギカメムシ
クサギに付くことから名付けられた“クサギカメムシ”。体長は13~20mm程度で、体が平たく、屋内に集団で侵入することもあります。体色は茶色や黒褐色などで、まだらの模様が入っているのが特徴です。桃や梅などの果物の水分を好んで吸います。
・スコットカメムシ
カメムシ学者スコット氏の名前から名付けられ、主に本州・北海道に生息しています。体長は9〜11mm程度。体色はキラキラとした銅褐色で、背中の中心に白い斑点模様があります。主に山地でよく見られ、ブナやシラカンバ、タラノキなどさまざまな樹木に付きます。
・マルカメムシ
その名の通り体が丸い形をしています。体長は5mm前後で、体色は茶色です。日本で生息数の多いカメムシとなっています。大豆や小豆などマメ科類の植物を好み、葉や茎に卵を産みます。
・アオクサカメムシ
頭が三角形で肩が張っており、お尻の部分に向かってだんだんすぼまっていくような形をしています。体長は12~16mm、体色は光沢のない緑色をしており、日本全土に生息しています。野菜や果物の水分を吸います。
・ホオズキカメムシ
ホオズキカメムシはナスやピーマン、トウガラシ、トマトなどのナス科の植物によく付きます。体長は11〜13mm程度。体は黒褐色で、雄の成虫は後ろ足が太いのが特徴です。
カメムシの悪臭は分泌液が原因!
カメムシの悪臭の原因は分泌液ですが、なぜ分泌液を出すのでしょうか。分泌液を出す理由と、分泌液による被害について見ていきます。
カメムシが分泌液を出す理由
カメムシは刺激を受けることで強烈な悪臭を放ちますが、これは外敵に対する威嚇や防御の効果を狙ったものです。また、仲間に危険を知らせる「警戒フェロモン」としての役割も兼ねています。
カメムシの分泌液による被害
カメムシの分泌液による被害は2つあります。
一つは悪臭被害です。カメムシが発するニオイの主成分「トランス-2-ヘキセナール」は脂肪族アルデヒドで2~3日残り続ける可能性があります。そのため、肌や洗濯物などにニオイが付着すると、洗ってもしばらくは悪臭が残ってしまうことがあるのです。
もう一つは、分泌液を触った手で目や皮膚に触ることにより、炎症を起こす被害です。分泌液には他の脂肪族アルデヒドの成分も含まれており、皮膚に接触すると炎症を起こし、時には腫れることもあります。
カメムシが洗濯物に付く理由
カメムシが洗濯物に付くのは、洗濯物の色と温度が関係しています。
カメムシは白い色を好む傾向にあります。そのため、シャツや靴下、シーツ、肌着など白い洗濯物を干していると寄って来やすくなります。
またカメムシは暖かいところを好むため、日干しをして暖かくなった洗濯物は、カメムシにとって最適な温度になっており、寄って来るようになります。
カメムシ対策 悪臭被害に遭わないために行いたいこと
カメムシによる悪臭被害はできるだけ避けたいところ。では、どのようにすれば被害を避けられるでしょうか。カメムシの対策方法を見ていきましょう。
カメムシを見つけた場合
カメムシを見つけた場合にはいくつかの対策方法があります。
・殺虫剤
カメムシ専用もしくは不快害虫用の殺虫剤を噴きかけましょう。家の中への侵入防止には、窓枠など侵入しそうな場所に予め噴霧する殺虫剤もあります。
・凍結スプレー
外に干してある洗濯物に付いているのを発見した際や、室内でカメムシに遭遇した場合は、叩いたり潰したりせず、凍結スプレーを噴きつけましょう。凍結させてしまうことで、悪臭を出させずに駆除できます。
・粘着テープ
粘着テープを利用するのも効果的です。カメムシに粘着テープを貼り付ければ、素手で触れることなく丸めて捨てられます。ゆっくり行うと悪臭が発生してしまう可能性があるため、素早く行い、丸めてしまいましょう。
カメムシを予防するには
そもそもカメムシを発生させたくないという方は、以下の予防方法を試してみてください。
・草木の手入れ
カメムシは特定の草木を好み、そこで繁殖するため、よくカメムシがつく植物がある場合は除草して繁殖を防ぎましょう。卵を産みつける草木がなければカメムシが繁殖することはありません。
・隙間テープ
網戸や窓の隙間を隙間用テープで塞ぐとカメムシ予防に有効です。カメムシは体が平たい種類が多く、2mm程度の隙間があれば難なく室内に入ってきてしまいます。そのため、隙間をできるだけなくしておきましょう。もちろん、窓やドアを開けっぱなしにしないこともカメムシの侵入予防につながります。
・忌避剤
忌避剤を散布することもカメムシ予防に効果があります。カメムシ専用のスプレー型忌避剤、あるいはカメムシを含む不快害虫用の忌避剤を網戸やガラスに噴霧し、室内への侵入を防ぎましょう。
・ミント
家庭菜園をしている方は、ミントの苗を植えてみましょう。カメムシはハーブ系の香り(特にミント系)が苦手なので、ミントを植えるとカメムシが近寄りにくくなると言われています。
カメムシはプロに依頼して駆除してみませんか
カメムシの種類、生態、駆除と予防方法についてご紹介しました。カメムシの悪臭は一度つくとなかなかとれません。だからこそ、できるだけ住空間に近づけたくないものです。しかしカメムシは集団で移動し、秋には越冬のために室内に入ろうとする傾向があります。多くのカメムシを駆除するには、個人では限界があります。困ったときはプロに頼みましょう。
ダスキンの「不快害虫駆除サービス」では、害虫駆除のプロがお伺いし、カメムシの発生する環境の調査を行った上で適切に駆除します。調査をしたのちにお見積りいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。また、ムカデ、ヤスデ、ダンゴムシ、ゴキブリを対象に、プロが徹底的に調査を行い発生状況に合わせて撃退する「虫さん侵入お断りサービス」もございます。
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