<対策に役立つ>蜂(ハチ)の種類別の特徴を紹介

2020年3月18日

<対策に役立つ>蜂(ハチ)の種類別の特徴を紹介

一口に蜂と言っても、その種類はさまざまです。見た目や生態、攻撃性の高さも種類によって異なります。
蜂対策のためにも、日本国内に生息する蜂の種類とその特徴についてしっかりと把握しておきましょう。
今回はスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチについて主に見ていきます。

目次

スズメバチ

スズメバチにはどのような特徴があるのでしょうか。巣・生態・攻撃性などを見ていきましょう。

スズメバチの特徴

体長は17~45ミリほどで他の蜂と比べると大型なスズメバチ。オレンジ色と黒色の縞模様の個体が多い一方で、黄色と黒色の縞模様の個体もいます。
活動時期は5~11月です。

スズメバチの巣

スズメバチは雨風をしのぐことができる閉鎖空間に巣を作ります。巣のサイズは10~40センチ程度ですが、最大で1メートルを超えるものも。材質は紙のようなもので、蜂が木の繊維を唾液で固めて作っています。

コガタスズメバチの場合、初期の巣は徳利を逆さにしたような形をしていますが、成熟期にはマーブル模様のついた茶色のバレーボールのような丸い形になります。
外皮は光沢があるのが特徴的。内側にいくつもの巣が存在しますが、出入口として使われる穴はひとつだけです。

スズメバチの生態・攻撃性

動きが早く、攻撃性が高いスズメバチ。巣から数メートル離れている場所を通っただけで攻撃されることもあります。
また、スズメバチの針は毒液がある限り何度でも刺すことができるため、続けて攻撃されることもあります。刺される回数が多いほど、毒が効きやすくなってしまいます。人によってはアナフィラキシーショックを引き起こし、死亡する事例もあります。
ときには針の先から毒液を噴出して攻撃することもあります。毒液には仲間を呼び寄せるためのフェロモンが含まれており、毒液を噴出された場所にスズメバチが集まってきます。

スズメバチの主な種類

スズメバチの中でも人を刺す主な種類としてオオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチの4種がいます。

オオスズメバチは強力な毒針とアゴを持っています。毒液は毒性が強い上に、出す量も多いので、刺されると痛みや腫れが激しいのが特徴です。

オオスズメバチに次いで気性が荒く、危険なのがキイロスズメバチ。都市部にも生息しており、人家の近くに巣を作ることもあるため、オオスズメバチより遭遇する可能性は高いといえるでしょう。

モンスズメバチも攻撃性の高い蜂の一種です。ほとんどのスズメバチは夕方になると活動を止めますが、モンスズメバチは夜間にも行動できるのが特徴です。
また、コガタスズメバチは主に樹木の枝に巣をつくります。

この4種とは別にヒメスズメバチと呼ばれる比較的攻撃性の低いスズメバチもいます。他のスズメバチと同様にカリカリと顎を鳴らして人を威嚇します。

アシナガバチ

続いて、アシナガバチの巣・生態・攻撃性などを見ていきましょう。

アシナガバチの特徴

名前の通り、長い手足と細い胴体が特徴的なアシナガバチ。体長は11~26ミリほどです。体色は黄色の縞模様・斑点模様の種類がよく見られますが、オレンジ色と黒色の縞模様のものもいます。
活動時期は4~10月です。

アシナガバチの巣

アシナガバチは軒下、ベランダ、木などといった開放空間に巣を作ります。巣のサイズは10センチ程度。木の繊維を素材に、蜂の唾液に含まれるタンパク質を混ぜて作っているため、スズメバチの巣より頑丈です。
スズメバチの巣には外殻がありますが、アシナガバチの巣にはありません。そのため六角形の蜂の巣穴がそのまま外から見えます。初期の巣は傘を開いたような形をしていますが、成熟期には灰色の円盤のような形になります。

アシナガバチの生態・攻撃性

スズメバチに比べるとおとなしい性格のアシナガバチ。巣に近づいたり、刺激しない限りほとんど攻撃されることはありません。しかし、巣が大きくなってくる6~8月ごろは攻撃性が高まるため、注意が必要です。
また、アシナガバチの持つ毒はスズメバチほど強くありませんが、スズメバチと同様にアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

アシナガバチの主な種類

アシナガバチはスズメバチと比較すると性格はおとなしい傾向にあります。しかし、そんなアシナガバチの中でも攻撃性・毒性が高めな種類としてセグロアシナガバチ、コアシナガバチ、キアシナガバチの3種類がいます。

セグロアシナガバチはアシナガバチの中でも強力な毒を持っています。市街地に生息しており、民家の屋根裏や軒下に巣を作ります。

コアシナガバチは、セグロアシナガバチ同様に人家の近くに巣を作るため、遭遇の可能性は高いでしょう。体は小型ですが毒性が強く、刺されると痛みや腫れが激しくなります。

キアシナガバチは、セグロアシナガバチと並ぶアシナガバチの中でも体のサイズが大きいアシナガバチです。低山地に生息し、危険を感じると体を振動させ、威嚇するのが特徴です。

ほかに、おとなしく毒性も弱いフタモンアシナガバチもいます。刺激を与えない限り攻撃を受けることはほとんどありませんが、刺されると毒性が弱いとはいえ激しい痛みや腫れが生じます。

ミツバチ

私たちに身近なミツバチ。巣・生態・攻撃性を見ていきましょう。

ミツバチの特徴

ミツバチの体長は10~20ミリほどで、黒っぽい胴体にはっきりした黄色の縞模様が特徴。一年を通して活動しています。

ミツバチの巣

ミツバチは床下や天井裏といった閉鎖空間に巣を作ります。巣をつくる場所を決めると、働き蜂は腹部から分泌する白い蜜蝋(ろう片)を口で噛み砕き、唾液と混ぜて巣を作ります。
巣は平らな楕円状でぶら下がった状態です。その両面には白い六角形の巣穴が並びます。外壁はありません。

ミツバチの生態・攻撃性

ミツバチはおとなしいため、巣に近づいたり刺激を与えたりしない限り、攻撃してくることはありません。また、毒はスズメバチやアシナガバチよりも弱いです。
しかし、ミツバチの毒には仲間を呼び寄せるフェロモンが含まれているため、1匹に刺されると集団にも襲われる危険性があります。
ミツバチの針には「かえし」がついているため、針を刺されるとなかなか抜けません。針が残っている間、毒が体内に回ってしまう危険性があります。

ミツバチの主な種類

日本にいるミツバチはニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類います。
ニホンミツバチは名前の通り在来種で、胴体が黒っぽく、体はやや小さめなのが特徴。一方、セイヨウミツバチは養蜂のために輸入された外来種です。胴体がニホンミツバチよりも黄色っぽい部分が多く、体も一回り大きいのが特徴です。

日本にはミツバチを襲うオオスズメバチもおり、ニホンミツバチは対抗策を持っているため共存可能ですが、セイヨウミツバチはなす術なく全滅させられてしまいます。そのため野生のセイヨウミツバチはいません。

ツマアカスズメバチ(外来種)

近年、世界中でツマアカスズメバチと呼ばれる蜂が増えています。在来種とは違い、捕食対象となる昆虫が多いため、生態系への悪影響が懸念されています。
日本国内でも2012年に対馬で巣が確認されており、2019年には山口県でも巣が確認されています。どんな蜂なのか見てみましょう。

ツマアカスズメバチの基本情報

ツマアカスズメバチの原産地は中国、台湾、東南アジア、南アジアです。
体は全体的に黒っぽく、アゴの周りと腹部がオレンジ色で、足の先は黄色です。大きさは20~30ミリ程度です。

ツマアカスズメバチの生態

ツマアカスズメバチは主に昆虫類(ミツバチ、アシナガバチ、チョウ、トンボ、クモなど)を捕食します。
木の高いところに球状の大きな巣を作るのが特徴です。

懸念されるツマアカスズメバチによる影響

ツマアカスズメバチによる影響はいくつも挙げられます。まず生態系の変化。ツマアカスズメバチはミツバチをはじめとしたさまざまな昆虫を捕食するため、生態系への影響が非常に大きいと言えるでしょう。

また、養蜂業への影響も看過できません。海外ではツマアカスズメバチによって短期間のうちにミツバチが消滅したという報告もあります。
養蜂場のミツバチがツマアカスズメバチによって消滅してしまえば、養蜂業に大打撃となってしまいます。

さらに人への刺傷、毒による被害影響も小さくありません。世界ではツマアカスズメバチによる刺傷によって死者が発生しているケースも報告されています。

ツマアカスズメバチは営巣場所が高い位置にあるため見つけづらく、また分布の拡大が早いため、早めに駆除しなければすぐに増大してしまいかねません。

ハチの種類に合わせた駆除・対策はプロにお任せを!

ハチの種類はさまざまですが、居住空間の近くに巣があると刺傷・毒による危険があります。個人で駆除・対策を行うのもたいへん危険です。巣を発見したら専門業者に依頼して早めの駆除を行いましょう。

ダスキンでは軒下や天井裏などに巣を作った蜂の駆除サービスを行っています。電話受付後、すぐにプロのサービススタッフが訪問・調査し、専用の機材で安全に蜂の巣を除去します。巣を除去した後、その場にいなかった蜂が戻ってくることを想定し、トラップも設置します。一週間後に訪問・フォローサービスも行うので安心です。蜂の被害にお困りでしたらぜひダスキンにお声かけください。

  • ハチ駆除サービス

    軒先や屋根裏などに住みついてしまったハチや巣の除去。防護服や専用資器材などを使用して駆除した後、ハチの巣を除去。戻りバチ対策にトラップも設置します。

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