自宅で見られる不快な害虫を駆除するには?ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシなどの駆除方法をご紹介

2020年1月30日

自宅で見られる不快な害虫を駆除するには?ムカデ・ヤスデ・ダンゴムシなどの駆除方法をご紹介

いつのまにか自宅に侵入している「害虫」。人間に害を及ぼす虫にはさまざまなものがありますが、屋内への侵入を完全に防ぐことは難しいのが現状です。では、侵入した害虫をどのように駆除すればよいのでしょうか。今回はさまざまな害虫の駆除方法について解説します。

目次

どんな害虫が自宅で見られるか

自宅の窓に張り付いたムカデやヤスデを見てギョッとしたことはありませんか?壁に大きなクモが張り付いていたり、窓の木枠をナメクジがはっていたり、玄関先でアリやダンゴムシを見つけたりと、自宅で目にする害虫にはさまざまなものがあります。換気の際に窓から入ってきたり、玄関のドアから入ってきたり、荷物にくっついてきたりと、自宅への侵入方法もさまざまです。

ムカデの生態と被害

咬まれたら激痛が走ることで恐れられているムカデ。世界には約3,000種、日本には約130種が生息します。ムカデ類は漢字で「蜈蚣」ですが、「百足」とも書くように脚が多いのが特徴です。

ムカデの生態と特徴

色は黒っぽかったり一部が褐色だったりとさまざまです。体型は細長く、頭部とそれに続く胴部があります。頭の下面に1対の顎肢(毒あご)があり、牙の中には毒腺があります。一般的に森林の落葉層に住み、中には土の中で生活する種類もいます。

ムカデによる被害

人間と遭遇したら防御のために咬むことがあります。咬まれた箇所は相当な激痛が走り、腫れることがあります。

ヤスデの生態と被害

ヤスデは湿気が多い環境に生息します。森林周辺の落葉、朽木、石垣などを好み、腐植質を食べます。時には家屋にも侵入して、畳の上や壁をはうこともあります。

ヤスデの生態

ムカデと間違われることも多いヤスデ。世界に約8,000種、日本では約250種以上が生息しています。体色は黒色に近いものから明るい褐色までさまざまです。一般に森林内の落葉層に生活し、人家付近に出現する種は限られています。

ムカデとの違い

ヤスデはムカデと違い人を咬みません。おもに腐植質を食べてその大部分を糞として排出するため、土壌の改良に大きな働きをしています。ただ、時に集団発生し、大量のヤスデが民家に入り込むなどの問題が起こります。

ヤスデが大量発生する理由

ヤスデの中でもヤケヤスデは5月末~7月初旬、特に梅雨明けの季節に集団発生します。集団発生するのは、一箇所に集まる習性があることや、暮らしている土の中に雨が入り込んだために外に出てくることなどが理由と考えられています。

ヤスデによる被害

ヤスデは防御のために刺激臭のある体液を分泌します。体液にはシアンが含まれており、目や口に入ると危険です。

ダンゴムシの生態と被害

丸くなる様子が面白く、子どもの頃つかまえて遊んだ人も多いのでは?ダンゴムシはエビやカニに代表される甲殻類の仲間で、その中でも陸上に適応した一群です。無毒で危険性はありませんが、見た目に不快感を持つ人もいます。

ダンゴムシの生態と特徴

体節と付属肢から構成され、全体がかまぼこ形になっています。触れると体を丸め、身を危険から守ります。公園や庭先、雑木林などで見られるほか、人家の周辺にも多く、人間が目にする機会も多い虫です。雨が多い時期には、屋内で目にすることもあります。

ダンゴムシが大量発生する理由

ダンゴムシが過ごしやすい条件がそろっていると、繁殖力が強いため大量発生する場合があります。

ダンゴムシによる被害

せっかく育てた花や野菜を食べられることがあります。苔は食害だけでなく、苔床を浮かせてしまうなど厄介な被害に合うことも。

ナメクジの生態と被害

ナメクジは軟体動物の有肺類(カタツムリ・キセルガイなど)に含まれるいくつかの系統の中で、殻を失ったものの総称です。

ナメクジの生態と特徴

ぬるぬるした体で粘液を出しながら歩き、あとに銀色の筋を残すナメクジ。じめじめしていて不潔な場所に生息していることが多いです。都市や農山村などさまざまな場所で見られ、屋内にもしばしば侵入します。個体ごとに住処にする場所は決まっており、夜になると直径数メートルの範囲で行動します。

ナメクジの被害

畑では各種の野菜を食いあさり、シイタケ栽培地では収穫前のキノコを台無しにすることも。粘液により食物が傷つくことも懸念されます。また、ヒツジ・ヤギ・ニワトリなどの飼育動物に寄生する吸虫、線虫、条虫などの中間宿主となり、人にも寄生する広東住血線虫(髄膜脳炎を起こし、精神薄弱や不全麻痺などの後遺症を残すおそれがある)の中間宿主となることも知られています。ナメクジにはむやみに触らないようにしましょう。

クモの生態と被害

人間に害を及ぼすイメージの少ないクモですが、中には有毒な種もあります。クモの生態や被害について見ていきましょう。

クモの生態と特徴

世界でおよそ4万種、日本では1,500種余りが生息するクモ。屋内外でよく見かけますが、体色も体長もさまざまです。昆虫とは違って頭部と胸部が一体で、脚は8本あります。すべてのクモは体の後端から糸を出します。肉食性で、獲物を獲るための毒(神経毒や壊死毒)を持っていますが、実はほとんどが安全な種。人が近づいた場合に攻撃性のある種は全体から見ると極めて少ないのです。

クモによる被害

民家の軒下や庭などにクモの巣を張られることが多いです。気づかずに通路を通ったら、頭や顔にクモの巣が絡んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。また、カバキコマチグモという種は有毒で、ススキやイネ等のイネ科の植物に潜んでいることが多く、草刈り作業中に咬まれることがあります。日本に生息するクモの中では毒性が強い種です。

クロアリの生態と被害

日本では針で刺す種はほんのわずかで、たとえ刺されてもその時痛みがある程度。しかし、熱帯や亜熱帯の種には、刺咬性のあるものが極めて多いです。

クロアリの生態と特徴

アリ類は、世界で約9,000種、日本では約250種がいます。女王を中心とした社会生活を営み(=コロニー)、雄アリ、兵アリ、働きアリなどの階級に分かれます。ひとつのコロニーは数千から数万匹で構成されます。

種類によって異なりますが、6月下旬から9月にかけて多数の羽アリが明かりに群がります。場合によっては屋内に侵入することもあります。

クロアリによる被害

大量発生するため不快感があります。アリの中には発達した大あごで激しく咬みつく種もいます。近年は、日本に外来種が侵入して深刻な問題にもなっています。

不快な害虫の予防方法

害虫の特徴に応じたさまざまな予防方法があり、薬剤を使用したり雑草などを除去するなど、自分でできることも多くあります。詳しく見ていきましょう。

駆除剤や忌避剤の散布

害虫に効果的な駆除剤や忌避剤を害虫が生息しそうな場所に設置することにより、駆除・予防できます。

雑草などの不快害虫が隠れられる場所をなくす

雑草などに害虫が潜んでいる場合があります。まずは隠れる場所をなくしましょう。

除湿をする

多湿な空間を好む害虫が多いです。室内を換気をしたり除湿器を使うなど、除湿を心がけましょう。

侵入経路を塞ぐ

ドアのちょっとした隙間や床下と直結する隙間などから害虫は侵入します。侵入経路をしっかり塞ぎましょう。

水はけをよくする

庭など家の周辺では水はけをよくすることを心がけてください。水がたまったり、湿気が多くなったりすれば、害虫の発生する可能性が高まります。

定期的に掃除をする

害虫が侵入しそうな場所はもちろん、屋内も定期的に掃除をして衛生的な状態を保ってください。これにより不快害虫が寄りつきにくくなります。

不快な害虫の駆除方法

水まわりや出入口など、害虫が生息・侵入しやすい場所に駆除剤を施します。そのエリアを通った虫が弱っている間に冷凍スプレーをかけ、除去する手もあります。また、専門業者に依頼するのもおすすめです。

まずは敵を知ること。害虫の習性を調べて対策しよう

さまざまな害虫とその駆除方法は参考になりましたか?その姿自体が不快なものが多く、少なからず精神的にもダメージを受けます。衛生的にもよくないので、これまでに述べた方法をためして害虫対策してくださいね。

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