何種類いる? 日本でみかける鳩(ハト)の種類・生態

2019年11月11日

何種類いる? 日本でみかける鳩(ハト)の種類・生態

公園などでよく見かける私たちにとって身近な鳩。日本で見かけるものは主に6種類で、生態などが異なります。それぞれの生態や特徴をしっかりと押さえておきましょう。

目次

鳩(ハト)の基本

鳩は人間のあらゆる生活圏に進出し繁殖しています。もともと繁殖力が旺盛で成長するスピードが速く、人間社会の近くにいることからエサに困ることはありません。

日本の鳩

日本では6種類の鳩が確認されています。国内で主に見かけるのはドバトとキジバトです。一般的にドバトは都市部で、キジバトは郊外でよく見かけます。

鳩の行動

鳩の寿命は10年~20年とされています。しかし、事故や病気で死ぬことが多く実質は10年前後です。生活パターンはほぼ一定です。朝にエサを食べ、日中は外で過ごし、夜になると巣に戻ります。一夫一妻制で、つがいで行動します。数羽から数十羽の群を作り、多いときには100羽以上になることがあります。おとなしそうにみえますが、性格は闘争的で巣に強い執着を持っています。繁殖期は春にピークを迎えますが、年に7~8回の繁殖が可能なため急激に増えます。

鳩の食性

鳩は雑食性です。大豆、米、トウモロコシ、ミミズ、カタツムリ、バッタなどを食べます。エサは郊外の農耕地などで捕るほか、都市部では収集所などに捨てられたゴミの中から探し出します。公園などで人が与えるパンやスナック類も鳩にとっては大事なエサになっています。

鳩の巣作り

一般的に鳩の巣は丸くて雑な作りです。巣作りに木の枝、ワラ、木端、羽毛のほか、針金や電気コードを利用することもあります。鳩は壁で囲まれて猫やカラスなどの外敵に襲われる心配がなく雨水を飲める狭い場所を好み、マンションやビルのベランダ、工場、神社、寺などの天井裏などに巣を作ります。

ドバト

特徴

体長は30~35センチで、首が短く胸が俗にいう「鳩胸」のように盛り上がっています。色は黒褐色、灰色、白とさまざまです。「クック―」「ゴロッポ、ゴロッポ」「ウーウー」と鳴くのが特徴です。

生息場所

ドバトの生活圏は都市部のビル街や商業地、郊外の住宅地や周辺の農村など人間社会とほぼ重なっており、日本では沖縄から北海道まで生息しています。建物の高いところを好み、ビル、倉庫、高架下、学校、寺院、神社、病院などに巣を作ります。一度巣を作ると定住し、集団で決まった場所を移動する習性があります。同じ場所に糞を落とすため、糞害が発生します。

繁殖行動

生後約6カ月で成熟し繁殖期に入ります。発情期のピークは春で7月上旬まで続き、秋になると再び発情します。発情期になるとオスはメスに向かって尾羽を扇状に広げます。首を大きく上下に動かし胸を膨らませて鳴きながらメスの周囲を回ります。ドバトはつがいになると1日に数回から10数回も交尾します。

産卵・育雛

交尾後約1週間で産卵します。卵は計2個で1個目を産んだ翌々日に2個目を産みます。卵を抱いている期間は平均18日です。日中は主にオスが卵を抱き、夜はメスが受け持ちます。育雛期間は約40日です。親鳥は自分の体の中で作り出される「ピジョンミルク」と呼ばれる真っ白な液体でできた栄養素をひなに与えます。親鳥が次に産卵するのは卵のふ化から50~60日後です。ひなは半年程度で成熟し繁殖期に入ります。

習性

帰巣本能が高く1000キロ離れた場所からも巣に戻ることがあります。ただ、通常の行動範囲は20キロ程度とされています。闘争心とテリトリー意識が強く数羽から100羽の集団で行動します。ビルや駅などで沢山見かけます。一度作った巣からはなかなか離れようとしません。

キジバト

特徴

体長は33センチほどで、体の色はブドウ色で翼にウロコのような模様があるのが特徴。首には青と黒のマフラーを巻いたような模様があります。「デデ、ポーポー」「デデ、ポーポー」とリズミカルに鳴きます。

生息場所

明るい雑木林を好んで暮らしますが、都市部でもごく普通に見かけます。基本的に夫婦一組で行動し樹上に小枝を組み合わせた皿状の巣を作ります。営巣はオスが巣材を運びメスが組み立てます。

繁殖行動

繁殖期は4~6月が中心ですが、ほぼ年間を通して子づくりをします。発情するとオスはのどを膨らませて「ウグ、ウグ」と低い声を出してメスに求愛をします。

産卵・育雛

1回の産卵で2個の卵を産みます。卵を抱いている期間は約15日で昼間はオスが、夜間はメスが卵を抱きます。ひなはふ化後、約15日で巣立ちます。「ピジョンミルク」をひなに与えて育てます。

鳩の巣作りの兆候があったら専門業者に相談を

鳩がマンションのベランダなどに居ついてしまったら、糞や騒音被害に悩まされてしまいます。鳩は感染症の原因になる病原菌やウイルスも運ぶため健康問題にも直面しかねません。ただ、鳩は鳥獣保護法で保護されています。危害を加えたり巣や卵を破壊したりすると法律違反になってしまう可能性があります。鳩が巣作りをするかもしれない。そう思ったら早めに専門業者に連絡をとりましょう。ダスキンのハト飛来防止サービスでは鳩の侵入を防止する継続的な対策を提供します。巣や糞の除去、鳩が飛来できなくするネットやピン(剣山)の設置、電気ショックの設置などサービス内容は多様です。ぜひご活用ください。

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