気づく前に対策したい!害虫獣駆除・対策のお役立ち情報

2019年7月18日

蚊対策・駆除の基本を解説

蚊の生態や、発生しやすい場所・時間について知り、的確な対策・駆除を実践しましょう。

目次

「蚊」について知ろう

まずは蚊の種類や生態について見ていきましょう。

蚊の種類

日本には約130種類の蚊が生息しています。家の周りや屋内に現れるイエ蚊や、雑木林などに生息するヤブ蚊などに分類されます。

蚊が発生しやすい時期・時間

蚊は気温の上がる夏場を中心に羽化し、飛び回ります。冬場でも暖かい日には、発生する種類もあります。イエ蚊の場合、人や動物に対する吸血が活発になる時間帯は、日の出前後から早朝にかけての数時間と夕暮から日没後の1~2時間となります。
ヤブ蚊の場合は昼間、木陰などに隠れて吸血します。

蚊の生態

蚊は初夏、気温の上昇とともに発生し、夏場にその発生数はピークとなります。吸血するのはメスのみ。昼間に吸血する種類と、夜間に吸血する種類が存在します。

昼間に吸血するヤブ蚊などは、待ち伏せして人が近づくと、その後を追いかけて吸血するチャンスをうかがいます。日中、屋外で活動する人を狙うヤブ蚊はこのタイプの代表です。夜間に吸血する種類は夕暮とともに飛び立ち、人や動物を狙います。満腹になるまで吸血すると、体重が倍以上になってしまうので、近くの壁や植物にとまって休息。翌日には普通に飛べるようになり、およそ3日後には、池、排水溝、水田などに移動して産卵します。蚊には、メスが水面に浮かんで産卵する種類と、水面に接した壁や湿った落ち葉などに卵を産み付ける種類があります。産卵が終わると、再び吸血をするため「獲物」を探します。

蚊が発生しやすい環境(場所)

蚊はどういった環境、場所で発生しやすくなるのでしょうか。個別に見ていきましょう。

池、水田

田畑の側の池や水たまり、水田はシナハマダラカ、コガタアカイエカ、アカイエカの発生源となります。

雨水マス

雨水マスは、アカイエカの発生源となります。なお、アカイエカはチカイエカとともに都市部でもよく見られる蚊です。
住宅街やビル街の雨水マスはアカイエカ、チカイエカのほか、南日本ではミナミチカイエカなどイエ蚊、ヒトスジシマカの発生源となります。

古タイヤ

倉庫などに放置されている古タイヤに水が溜まると、ヒトスジシマカの発生源となります。

墓地の花立て、空き缶

墓地の花立てや石鉢、空き缶などの水は、ヒトスジシマ、ヤマトヤブカの発生源となります。

くぼみ(地面、木、岩)

岩や地面のくぼみや樹木の洞はヤマトヤブカ、山間地などに廃棄されているバスタブやバケツなどはアカイエカ、ヒトスジシマカ、山林に廃棄された機械などはヒトスジシマカ、ヤマトヤブカが発生しやすくなります。

植木鉢の受け皿

庭やベランダにある植木鉢の受け皿の水は、アカイエカやヒトスジシマカの発生源となります。

屋内の蚊駆除・対策(対処法)

屋内における蚊の駆除、対策にはどういったものがあるのか解説します。

網戸・防虫網

蚊の侵入を防ぐため、網戸や防虫網を設けます。なるべく空調を使い、窓を開けないことも有効です。

風通しを良くする

蚊は人間やペットが放つ二酸化炭素や匂い、熱、蒸気などに反応して寄ってくるため、風通しを良くする必要があります。

殺虫剤(蚊取り線香・エアゾール・ワンプッシュ蒸散剤)

蚊取り線香、液体蚊取り、電気蚊取り、さらにエアゾールなどの殺虫剤は、屋内に侵入しようとする蚊に忌避効果があります。就寝時に蚊帳を用いることも有効です。

屋外の蚊駆除・対策(対処法)

屋外における蚊の駆除、対策にはどういったものがあるのか解説します。

忌避剤

忌避剤は、露出部にむらなく塗布する必要があります。

ただし、傷口、目、口の周りに使うのを避け、外出が終わったら、吹きかけたところを石けんなどで洗い流した方がよいでしょう。子供は使用制限されているものがあるので、注意書きをよく確認してください。使用する場合は、大人が吹きかけてあげるように配慮し、口をぬぐうことがある手のひらへの使用は控えます。

忌避剤の効果の持続時間は、有効成分濃度、使う人の発汗、体表温度、天候などの条件で左右されます。吹きつけた忌避剤が蒸発したり、雨や汗で流れ落ちたりすると、効果は失われてしまうので、改めて吹きかける必要があります。

水溜まりを作らない

水溜まりは蚊が産卵してボウフラが湧き、蚊が羽化する可能性があります。家の庭やベランダなどを確認し、くぼみがあれば整備します。

ボウフラ(幼虫)を退治

住居の周辺に不用意に放置された植木鉢の皿、ツボ、石鉢など人工的な容器や水たまりなどがないかを確認します。これらは蚊の発生源となる可能性があるため、発見したら皿を裏返す、水を捨てる等撤去したり埋めたりしましょう。撤去などが無理な場合は、定期的に殺虫剤を散布する方法もあります。

草むしり

草は蚊が休む場所となりますので、できるだけ除去します。

不要物、廃棄物の撤去

蚊はわずかな水溜まりでも産卵し、発生源とします。戸外の器、皿のほか、廃棄された機械などにも産卵しますので、不要物や廃棄物は撤去しなければなりません。

汲み置き水の交換

汲み置き水も油断すると蚊が産卵する可能性があります。夏場は特に注意が必要ですので、こまめに交換することをおすすめします。

古タイヤの撤去

古タイヤは、ヒトスジシマカなどが産卵し、発生源となる可能性があるので撤去します。

服装

外出の際は、蚊に刺されにくい服装をすることが防除につながります。肌が露出しないよう長袖シャツ、長ズボン、靴下を着用し、サンダルは避けるとともに、蚊の生息する場所での散歩を控えることもおすすめします。

捕獲器(捕虫器)

光や二酸化炭素の臭いなどに反応して集まるなど、蚊の習性を利用した捕獲器もあります。電源があればどこにでも設置可能で、薬品を使わずに捕獲できます。

蚊対策グッズ(自身でも対策可能なグッズ)

今ではさまざまな蚊の対策グッズが手に入ります。個人向け、法人向けについてそれぞれ見ていきましょう。

個人向け

蚊が発生する可能性がある場所、屋内への侵入経路などを確認した上で、蚊取り線香、エアゾールや忌避剤を使います。

法人向け ※屋内・屋外別で紹介

屋内では生息場所に薬液を散布する噴霧機、飛ぶ蚊を集めて吸引し捕獲する捕獲器などがあります。

屋外では水たまりや雨水マスなどに殺虫剤、蒸散剤、施設園芸用に普及した高濃度微量散布(ULV)機、倉庫、下水処理場、屋外の防除に使用される液化炭酸製剤などがあります

蚊駆除・対策(対処法)事例

どんな種類の蚊がどこにどれだけいるかを調査し、駆除方法を検討します。薬液を使う場合は、環境への影響に配慮して適量を使うほか、駆除できたかどうかをチェックします。
具体的には、駆除の対象となる建物や、施設で蚊が出やすい場所を確認し、捕虫網や各種のトラップで蚊を採取。また、水たまりや雨水マスなど幼虫が生息している可能性のあるところを調査し、計画的かつ的確に駆除します。その後も状況を確認し、再発生を防ぎます。

個人での対策はグッズの有効活用を

自治体による駆除体制は存在しないことから、家庭での蚊対策が求められます。ダスキンでは、ご家庭で使える「蚊対策グッズ」を各種用意しています。噴霧することで駆除できるエアゾール、子供への使用制限のないお肌の虫除け・プレシャワーなど、どれも気軽に利用できるものばかりです。また、個人の対策だけでは不安という方には、屋外に「蚊捕虫器」を設置して実施する、「飛翔害虫定期管理サービス」もございます。殺虫剤を使用せず、特殊な臭いで蚊を誘引および捕獲。4週間ごとにスタッフが訪問し、捕虫器と誘引剤の定期メンテナンスを施すものです。ダスキンが蓄積してきたノウハウや知識、経験が生かされた人と環境に配慮したサービスです。ぜひご活用ください。

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