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ワンちゃんネコちゃんと
においの話①
いい匂い編

ワンちゃんネコちゃんとにおいの話① いい匂い編

ペットと暮らしているとどうしても気になる“におい”について、林屋動物診療室の中角先生に伺いました。

犬や猫は、
“自分のにおい”が好き

犬や猫がマーキング(木の幹や電柱などに、おしっこをすること)をするのは、自分の縄張りを示すためです。縄張りとは“自分が安心して暮らせる場所”、ということですから、ワンちゃんやネコちゃんにとって自分のにおいは、“安心できる”においであると考えられます。シャンプーの後にワンちゃんが泥の上を転がりまわったりするのは、なくなってしまった自分のにおいをどうにかしようとしているのだと考えます。

人とは違う、
“いい匂い”の感覚

諸説ありますが、犬は匂いによってはヒトの1億倍ほど、猫では数万〜数十万倍ほど嗅覚が発達していると言われています。においに対してとても敏感なので、何をいい匂いとして感じるかと言うと、すごく難しい。私たち人間はアロマを焚くといい匂いだなあ、ほっとするなあと感じますが、犬や猫ではそういうことはないと思います。おしっこのにおいも、私たち人間にとっては嫌な臭いですが、犬や猫にとってはコミュニケーションの道具であったり、一概に嫌な臭いではないのだと思います。犬は相手のことを知るために、お尻のにおいを嗅ぎ合ったりしますから。

匂いが強いものは置かない

私たち人がいい匂いと感じる芳香剤のような匂いが強いものも、動物の敏感な鼻にとっては、想像以上の刺激になってしまうことがあります。匂いがきついとワンちゃんやネコちゃんの具合が悪くなってしまうこともありますから、必要以上にそういったものを置かないように指導をすることもあります。

出来るだけ無香料のものを

ワンちゃんやネコちゃんのシャンプーは、においをおさえたものが多くあります。お気に入りのふとんや毛布が汚れてしまって、どうしても洗わないといけない時は、出来れば無香料の洗剤を使ってあげると良いと思います。飼い主さんにとってはいい匂いつきの洗剤も、ワンちゃんネコちゃんにとっては刺激になってしまうことがあります。におい選びの時にも、犬や猫の気持ちになって考えてあげることが大切です。

中角 航

中角 航

林屋動物診療室 総合医療センター 副センター長
獣医師・博士(獣医学)

山口大学大学院出身。趣味はフットサルと写真撮影。

林屋動物診療室について

1972年、京都府宇治市に開院。
「正確な診断、適切な治療、分かりやすい説明」をモットーに、病気の治療のみならず、今現在お困りのことを解決し、健康管理や予防などに共に取り組み、ご家族それぞれに寄り添った形の獣医療を提供。どうぶつ腫瘍センターなど専門医療から、ペットヘルスケアクリニックなど日常の病気の予防や健診まで、動物の健康を通じて人と地域の幸せに貢献することを目指している。

※2024年3月取材当時の情報です。

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