vol.4 湿度が高まる梅雨時は、汗汚れによるダニ・アレル物質にも要注意!?vol.4 湿度が高まる梅雨時は、汗汚れによるダニ・アレル物質にも要注意!?

気温が高くないのに、「暑さ」を感じるのはなぜ?気温が高くないのに、「暑さ」を感じるのはなぜ?

そろそろ全国的に梅雨入りして、ジメジメとした日が続きますね。東北では7月下旬にやっと梅雨が明けるという気象庁の予報(※)もあり、まだしばらくはそんな日常を過ごさなければならないようです。
ところで、梅雨時になると気温がそんなに高くないのに、蒸し暑さを感じることがありませんか? 実は、人が感じる「暑さ」は、「体感温度」によって変わるのです。
体感温度には、「気温」「放射熱」「湿度」「気流」「着衣量」「代謝」の6つの要素に影響されます。

ここで重要なのが、人間が自ら生みだした熱を放つことで、体温調節していること。全身に発達した汗腺から汗を蒸発させて、気化熱を放出することで、健康を保っているのです。「汗」とは液体だと思いがちですが、全身から蒸発する水蒸気もまた重要な「汗」なのですね。
ではなぜ、湿度が体感温度に関係してくるのでしょうか。
空気中の湿度が低ければ、放出した気化熱はサッと空気中に拡散して体から離れていきます。ところが空気中の湿度が高いと、放出した気化熱は体の周りをずっと漂うことになります。特に梅雨時は湿度が80%以上になることもあります。「ムシムシ・ベタベタする!」という不快な思いは、自らの気化熱が原因だったりもするのです。

※ 2016年4月22日発表

ダニなどのアレル物質を誘発?「汗汚れ」にはふとんも要注意!!ダニなどのアレル物質を誘発?「汗汚れ」にはふとんも要注意!!

健康を保つために汗はとても重要なものですが、かいた汗はどうなるのでしょうか。
汗の成分は約99%以上が水分で、それは蒸発していきます。しかし、残りの約1%未満の成分である塩化ナトリウム・アンモニア・尿素・乳酸などは、皮膚や衣服に残留するのです。それが溜まっていくと、後から出てきた汗の蒸発する速度が遅くなり、粘度が高まってホコリや自分のアカなどが付着していくことに! これがいわゆる「汗汚れ」です。

「汗汚れ」に気をつけるのは、衣類だけではありません。皮膚と衣類に直接触れるふとんも要注意。ダニが大好きな人のフケやアカ等が、汗汚れに入っているからです。ダニはふとんの中で短期間で成虫となり、生涯に100個ほど産卵すると言われています。ふとんの中で繁殖して生涯を終えます。そのフンや死がいはアレル物質となって・・・できるだけ避けて暮らしたいですよね。

汗汚れの対策法汗汚れの対策法

対策1対策1
とにかく、汚れたら早めに洗うこと!
一度しか着用していない服でも、汗汚れは必ず付いているのです。
対策2対策2
冬物・春物の衣服洗濯は、クリーニングをしてからしまいましょう。汚れが付いたままでは、ニオイやシミの元になることも。来年もスッキリと気持ちよく着たいものです。
対策2対策2
毎日体に密着するシーツやカバー、寝間着は、こまめに洗いましょう。
安心して、リラックスした状態での眠りにつながります。
対策4対策4
シーツの下で汗を吸うふとんも、定期的に丸洗いをするのがおすすめです。
汗を通してふとんの中に溜ったフケやアカ、ダニ・アレル物質を定期的に洗い流しましょう。
清潔なふとんは、ふんわりとして気持ちがいいものです。

まとめまとめ

汗が絶えず蒸発を繰り返していることで、体温調整を行っている私たちにとって、汗汚れは避けられないもの。
できるだけ清潔を保って、来る夏には気持ちのいい汗をかきましょう!