給湯器を選ぶ際のポイント
監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。
目次
- 給湯器を選ぶ際の5つのポイント
- 給湯器のタイプを選ぶ
- 号数(給湯能力)を選ぶ
- 給湯器の機能を選ぶ
- 給湯器の省エネ性能(エコジョーズ)
- 給湯器の設置場所の確認
- 給湯器選びのポイントを分かりやすく解説
- 給湯器選びで「失敗しない」ための第一歩
- 【エネルギー源別】給湯器の主要な「3つの種類」と特徴
- 【給湯方式別】使い方に合わせた「4つのタイプ」
- 【設置場所・形状別】あなたの家に合う給湯器の「最適な置き方」
- 給湯器の「号数」とは?家族構成と使い方で決まる能力の目安
- 【機能別】あると便利な給湯器の「プラスα」機能
- 後悔しない給湯器選び!あなたにぴったりの「決定打」を見つける方法
- 給湯器の寿命は?「交換時期の目安」と「最新機種」の魅力
- 給湯器選びで使える!知っておきたい「補助金・助成金」情報
- 給湯器の種類に関する「よくある質問」
- まとめ
給湯器を選ぶ際の5つのポイント
1.給湯器のタイプを選ぶ
☞ 各メーカー共通で、以下のタイプが展開されています。
| タイプ | 性能 | 対象 |
|---|---|---|
| 給湯専用 | キッチン・洗面所などへの給湯のみ | 単身者やシンプルな使用 |
| 風呂給湯器(高温水供給型) | 給湯+お風呂の湯はり・追い焚き | ファミリー層 |
| 給湯暖房熱源機 | 給湯+風呂+床暖房・浴室暖房など | 高機能住宅向け |
2.号数(給湯能力)を選ぶ
☞ 「号数」は1分間に出せるお湯の量(リットル)を示します。目安は以下の通り。
| 家族人数 | 推奨号数 |
|---|---|
| 1人暮らし | 16号 |
| 2人暮らし | 20号 |
| 3人以上 | 24号以上 |
⇒ 複数箇所で同時にお湯を使う場合は高号数が安心
3.給湯器の機能を選ぶ
自動 湯はり・保温などをボタン操作で自動化
全自動(フルオート) 足し湯や配管洗浄まで自動対応
4.給湯器の省エネ性能(エコジョーズ)
☞ ノーリツ、リンナイ、パロマ、すべてが「エコジョーズ」対応機種を展開
⇒ 排熱を再利用し、ガス使用量を約15%削減。初期費用は高めだが、長期的には経済的。
5.給湯器の設置場所の確認
屋外壁掛け型 戸建てや集合住宅のベランダ向け
屋外据え置き型 地面に設置するタイプ
屋内設置型 パイプスペースなどに設置(マンション向け)
※ 設置場所に応じて機種選定が必要。排気の安全性にも注意
※ 特に沿岸部や寒冷地では腐食対策が重要
給湯器選びのポイントを分かりやすく解説
給湯器選びで「失敗しない」ための第一歩
☞ 新しい給湯器を選ぶとき、「何を選べばいいか分からない」と悩む方は少なくありません。しかし、日々の暮らしを快適にする大切な設備だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。
● なぜ給湯器選びは「複雑」に感じるのか?
☞ 給湯器選びが難しいと感じる理由は、種類や機能が非常に多岐にわたるからです。漠然と情報収集を始めてしまうと、かえって混乱してしまうこともあります。
例えば、エネルギー源だけでもガス・電気・石油の3種類があり、それぞれ特性が異なります。さらに、お湯を出すだけのシンプルなタイプから、追い焚き機能や床暖房に対応する高機能なものまで、給湯方式もさまざまです。設置場所も、屋外や屋内、壁掛けか据え置きかなど、住宅の状況によって選べるものが限定されます。加えて、家族の人数やお湯の使い方に合わせた「号数」(給湯器が1分間に温められる湯量を示す数値)の選択も必要です。
⇒ 最近では、省エネ性能が高いエコキュートやハイブリッド給湯器といった新しい技術も登場しています。情報量が多いため、どこから手をつけて良いか迷うのも当然です。給湯器は、一度設置すると平均して10年近く使い続ける設備です。このため、本体価格だけでなく、毎月の光熱費や将来のメンテナンス費用まで含めて考える必要があり、多角的な視点が求められるのです。
● 後悔しないために知るべき基本のキ
☞ 給湯器選びで後悔しないためには、まず「給湯器の基本」をしっかり理解することが何よりも大切です。具体的な機種を選ぶ前に、ご自身のライフスタイルや家族構成、住んでいる家の環境に何が一番合っているのかを見極めましょう。
最初に明確にしておきたいのは、次の3つのポイントです。
● 自宅で使えるエネルギー源は何か
● 一日にどれくらいお湯を使うのか
● どんな便利機能を求めているのか
⇒ これらの基本情報を把握しておけば、専門業者に相談する際にもスムーズです。不要な機能がついた高額な機種を選んでしまったり、逆に性能不足で後悔したりするリスクを減らせます。例えば、一人暮らしなのに大家族向けの大型給湯器を選んでしまえば、初期費用も月々の光熱費も無駄になってしまうでしょう。
● この記事でわかること
☞ この記事では、給湯器選びの「分からない」を解消し、あなたに最適な一台を見つけるための情報を分かりやすく解説します。
具体的に学べるのは以下の点です。
● ガス、電気、石油といったエネルギー源ごとの給湯器の特徴
● 給湯専用から追い焚き、暖房対応まで多様な給湯方式の種類
● 屋外・屋内など設置場所による給湯器の違いと注意点
● 家族構成やお湯の使い方に合わせた適切な「号数」(湯量を示す数値)の選び方
● 快適な暮らしをサポートする便利なプラスαの機能
⇒ この記事を読み終える頃には、たとえば「うちにはエコキュートの〇〇号が最適で、こんな補助金が使えるかもしれない」といった具体的なイメージを持てるようになるでしょう。給湯器は、一度設置すれば平均10年以上も使い続ける大切な設備です。ぜひこの記事を参考に、賢く安心して給湯器を選び、快適な毎日を手に入れてください。
【エネルギー源別】給湯器の主要な「3つの種類」と特徴
☞ 給湯器を選ぶ際、まず決めたいのが「何を使ってお湯を沸かすか」という点です。主なエネルギー源には、ガス、電気、石油の3つがあり、それぞれ特徴が大きく異なります。
● 都市ガス・LPガス式給湯器は瞬発力と手軽さが魅力
☞ 多くのご家庭で使われているのがガス給湯器です。都市ガスやLPガス(プロパンガス)を燃やして、必要なお湯を必要なだけ沸かす「瞬間式」という仕組みが一般的でしょう。
この方式の最大の魅力は、お湯切れの心配がない瞬発力にあります。たとえば、お母さんがキッチンで洗い物をしながら、お子さんがお風呂の湯はりを始めても、同時にお湯を使うことが可能です。初期費用も比較的抑えやすく、導入しやすい製品が多く見られます。
<ガス給湯器の主なメリット>
● 使いたい時にすぐお湯が出るため、お湯切れの心配がありません。
● 本体が比較的コンパクトな設計なので、設置場所を選びにくい傾向があります。
● 初期費用を抑えて導入しやすいのも大きな利点です。
⇒ ただし、月々のランニングコストはガス料金によって変動します。最近はガス料金が高騰することもあるため、もしガス給湯器を選ぶなら、省エネ性能の高い「エコジョーズ」(排熱を再利用して効率を高めたガス給湯器)の導入を検討すると良いでしょう。エコジョーズは、従来のガス給湯器に比べて年間で約15%もガス使用量を削減できるとされています。
● 電気温水器・エコキュートは環境と家計に優しい
☞ 電気を使ってお湯を沸かす給湯器には、「電気温水器」と「エコキュート」の2種類が存在します。どちらも深夜の割安な電力を使いお湯を沸かし、大きなタンクに貯めておく「貯湯式」という仕組みです。
電気温水器は、電気ヒーターで直接お湯を温めるシンプルな構造が特徴です。エコキュートと比べると本体価格が手頃で、導入しやすい点が魅力でしょう。一方、エコキュートは、空気中の熱を吸い込んでお湯を沸かす「ヒートポンプ式」(少ない電気で効率よくお湯を沸かす技術)を採用しています。電気温水器よりも非常に高い省エネ性を誇り、ランニングコストを大幅に抑えられるのが最大の特徴です。たとえば、エコキュートの電気代は、ガス給湯器と比べると安くなる傾向があります。
<電気温水器・エコキュートの主なメリット>
● 深夜の割安な電力を利用するため、特にエコキュートではランニングコストを大幅に削減できます。
● 貯湯式の電気温水器はお湯をタンク内に保存しているので、災害などで電気水道が止まってもタンクの中のお湯を生活用水として使用できます。
● 環境への配慮を重視する方にもおすすめです(特にエコキュート)。
⇒ しかし、貯湯式ゆえに、タンクのお湯を使い切ってしまうと再度沸かすまでに時間がかかってお湯切れを起こす可能性があります。また、設置には大きな貯湯タンクを置くスペースが必要となる点も考慮が必要です。本体価格は、エコキュートの方が高価になる傾向があります。
● 石油給湯器はパワフルな給湯能力
☞ 石油給湯器、別名「灯油給湯器」は、灯油を燃料としてお湯を沸かすタイプです。主に寒冷地や、都市ガスやLPガスの供給が難しい地域で選ばれることが多いでしょう。
この方式の大きな特徴は、そのパワフルな給湯能力にあります。瞬間的に大量のお湯が必要なご家庭や、給湯能力を最重視する方にとっては非常に魅力的です。石油給湯器にも、電気温水器やエコキュートと同様に、お湯をタンクに貯める「貯湯式」と、使いたい時に沸かす「直圧式」があり、それぞれに特性があります。
<石油給湯器の主なメリット>
● 非常にパワフルな給湯能力を誇ります。
● ガス配管の工事が不要なので、導入が比較的シンプルです。
● 一方で、灯油を定期的に購入し、補充する手間がかかるというデメリットがあります。さらに、屋外に灯油タンクを設置するスペースも確保しなければなりません。
【給湯方式別】使い方に合わせた「4つのタイプ」
☞ 給湯器を選ぶ際には、お湯をどのように使うかを考える「給湯方式」も重要なポイントです。ご家庭のライフスタイルやお風呂の入り方に合わせて、最適なタイプを選ぶことで、日々の快適さが大きく変わります。
ここでは、主な4つのタイプをご紹介しましょう。
● 給湯専用タイプ シンプルでコンパクト
☞ 給湯専用タイプは、その名の通り、お湯を「給湯栓」(お湯を出す蛇口)から出すことだけを目的とした給湯器です。シンプルながらも必要な機能はしっかり備わっており、手軽にお湯を使いたい方に向いています。
このタイプは本体価格が比較的安価で、設置工事も簡単に行える点が大きな魅力です。例えば、ワンルームマンションや単身者向けのアパートなど、お風呂の追い焚き機能が不要な場合や、シャワーとキッチンでだけお湯を使うことが多い家庭に適しています。構造がシンプルなため、故障のリスクも比較的低いと言えるでしょう。
<給湯専用タイプの主な特徴>
● お湯を出すだけのシンプルな機能。
● 本体価格が安価で、工事費用も抑えやすい傾向にあります。
● 本体サイズがコンパクトなので、限られたスペースにも設置しやすいでしょう。
⇒ ただし、浴槽にお湯を溜める際は、蛇口からお湯を出しっぱなしにして自分で止める必要があります。自動で湯はりをしたり、お湯が冷めたら温め直す「追い焚き」(一度入れたお湯を再度温める機能)はできません。そのため、浴槽でゆっくり温まりたい方や、家族が多いご家庭には不向きかもしれません。
※ 一部メーカーでは「自動湯はり機能付き給湯専用器」も存在しますが、基本的には追い焚き機能はありません。
● ふろ給湯器(追い焚き機能付き) 便利な自動湯はり・追い焚き
☞ ふろ給湯器は、給湯機能に加えて「追い焚き」機能が搭載されたタイプです。多くのご家庭で利用されており、浴槽のお湯を自動で溜めたり、冷めたお湯を温め直したりできるため、快適なお風呂ライフをサポートします。
このタイプは、お風呂の準備を自動化したい方や、家族の入浴時間がバラバラで、いつでも温かいお湯に浸かりたい方に特におすすめです。例えば、お風呂のスイッチを押せば設定した湯量と温度まで自動でお湯が溜まり、さらに時間が経って冷めても、もう一度スイッチを押すだけで温め直してくれます。これにより、ガス代や水道代の節約にもつながる可能性があります。
<ふろ給湯器の主な特徴>
● 自動湯はり 自動で浴槽に設定量のお湯を溜めます。
● 追い焚き機能 冷めたお湯を温め直せるため、いつでも温かいお風呂に入れます。
● 高温差し湯 足し湯をしたい時に、熱いお湯を少量だけ加えることができます。
⇒ ふろ給湯器の中でも、「オートタイプ」と「フルオートタイプ」の2種類があります。
「オートタイプ」は、自動湯はりから追い焚きまでを自動で行います。一方「フルオートタイプ」は、オートタイプの機能に加え、浴槽の湯量減少を感知して自動で足し湯をしたり、配管の自動洗浄まで行うなど、さらに高機能です。フルオートタイプは便利ですが、その分本体価格も高くなる傾向があります。
● 給湯暖房熱源機 床暖房なども叶える高機能モデル
☞ 給湯暖房熱源機は、給湯と追い焚きの機能に加えて、温水を利用した暖房システム(床暖房、浴室暖房乾燥機、ファンコンベクターなど)を動かせる最も高機能な給湯器です。
このタイプは、お湯だけでなく住まい全体の快適性を高めたいご家庭に最適です。例えば、冬場のリビングに足元からじんわり暖かい床暖房を取り入れたい場合や、雨の日でも洗濯物を乾かせる浴室暖房乾燥機を導入したい場合に活躍します。一台で給湯・お風呂・暖房の熱源をまかなえるため、トータルで快適な住空間を実現できます。
<給湯暖房熱源機の主なメリット>
● 給湯追い焚きに加え、床暖房や浴室暖房乾燥機などの暖房設備も利用できます。
● 住まい全体の快適性が向上し、特に冬場の暮らしが豊かになります。
● 熱源を一つに集約できるため、複数の機器を設置するよりも効率的です。
⇒ ただし、多機能である分、本体価格は他のタイプに比べて高価になります。また、暖房設備をどこまで導入するかによって、必要な工事費用も変わってきます。初期費用はかかりますが、長期的には快適性や光熱費の効率化に繋がる可能性も考慮すると良いでしょう。
【設置場所・形状別】あなたの家に合う給湯器の「最適な置き方」
☞ 給湯器を選ぶ上で、ご自宅のどこに設置するか、どのような形状のものが適しているかを知ることも非常に重要です。設置場所や形状によって選べる機種が限られるため、事前に確認しておきましょう。
ここでは、給湯器の設置タイプについて詳しく解説します。
● 屋外設置タイプ 戸建て住宅の主流
☞ 屋外設置タイプは、その名の通り、建物の外壁や地面に給湯器を設置する形式です。日本の戸建て住宅では最も一般的なタイプで、多くのご家庭で見かけることができるでしょう。
このタイプは、主に「屋外壁掛け型」と「屋外据え置き型」の2種類に分けられます。屋外壁掛け型は建物の外壁に取り付けるため、スペースを有効活用できます。一方、屋外据え置き型は地面にブロックなどを置いてその上に設置するタイプで、安定性が高いのが特徴です。屋外に設置することで、万が一ガス漏れなどが発生しても屋内への影響が少ないというメリットもあります。多くのメーカーが屋外設置型の製品を豊富にラインナップしており、選択肢が広いのも魅力です。
<屋外設置タイプの主なメリット>
● 設置場所が屋外なので、屋内のスペースを占有しません。
● 万が一のトラブル(例 給湯器からの水漏れ)の際も、屋内への影響が最小限に抑えられます。
● 本体から発生する排気ガスや音も屋外で処理されるため、室内環境を快適に保ちやすいでしょう。
⇒ ただし、屋外に設置するため、雨風や直射日光、冬場の凍結対策は必須です。凍結防止ヒーター内蔵など、寒冷地仕様の機種を選ぶと安心です。また、給湯器本体が外観の一部となるため、デザインを気にする方もいるかもしれません。
● 屋内設置タイプ マンション・アパートに多い
☞ 屋内設置タイプは、給湯器を建物内部、例えばマンションのパイプシャフト内や、一戸建ての玄関脇の収納スペースなどに設置する形式です。特に集合住宅で多く採用されています。
このタイプは、給湯器が外気に直接触れないため、寒冷地では凍結の影響を受けにくいというメリットがあります。また、屋外に本体が見えないため、建物の外観を損ねる心配もありません。多くの場合、パイプシャフト内やベランダに面した場所に設置されることが一般的です。
<屋内設置タイプの主な特徴>
● 給湯器が外部環境から守られるため、寒冷地では凍結対策になります。
● 本体から発生する作動音や排気ガスは、専用の排気筒(給湯器から出るガスを外部へ排出するための筒)を通じて外部へ適切に排出されます。
⇒ 屋内設置の場合、特に注意したいのは排気方法です。給湯器には「FF方式」(給排気筒を通じて外の空気を吸い込み、燃焼後のガスも外に出す方式)や「FE方式」(室内の空気を使って燃焼し、排気ガスだけを外に出す方式)など、いくつかの種類があります。自宅の給湯器がどの排気方式かによって、交換できる機種が限定されるため、専門業者への確認が不可欠です。例えば、FF方式の給湯器からFE方式の給湯器への交換は、排気方法が異なるため基本的にできません。
● 設置場所による注意点と選び方
☞ 給湯器の設置場所やタイプを選ぶ際には、いくつかの重要な注意点があります。間違ったタイプを選んでしまうと、設置できなかったり、安全上の問題が発生したりする可能性もあるでしょう。
まず、現在ご自宅に設置されている給湯器のタイプを確認することが大切です。給湯器の側面や本体に貼られている銘板(型番や製造年などが記載されたプレート)を見れば、屋外用か屋内用か、また排気方式が記載されています。
<選び方のポイント>
● 現在の設置タイプに合わせる
⇒ 基本的に、既存の給湯器と同じ設置タイプ・排気方式の機種を選びましょう。異なるタイプへの変更は、大掛かりなリフォーム工事が必要になる場合があります。
● 消防法・建築基準法に準拠
⇒ 給湯器の設置には、法律や条例による細かい規定があります。排気口の位置や可燃物との距離など、安全基準を満たしているか専門業者に必ず確認してもらいましょう。
● メンテナンススペースの確保
⇒ 給湯器の点検や修理をスムーズに行うため、周囲に十分な作業スペースが確保されているかどうかも重要です。
例えば、マンションのベランダに設置されている給湯器は、多くの自治体で「屋外設置型」とみなされますが、排気筒がベランダのどこに出ているかによって、交換できる機種や工事内容が変わることもあります。不明な点があれば、必ず給湯器の専門業者に現地調査を依頼し、最適な設置タイプを相談することが安全かつ失敗しない選び方の第一歩です。
給湯器の「号数」とは?家族構成と使い方で決まる能力の目安
☞ 給湯器を選ぶ上で、意外と見落としがちなのが「号数」です。この号数は、給湯器がどれくらいのお湯を一度に供給できるかを示す大切な能力の目安となります。
ご家庭の人数やお湯の使い方に合わない号数を選んでしまうと、お湯が足りなくなったり、逆に無駄な光熱費がかかったりする可能性があるので注意が必要です。
● 号数とは「1分間に出るお湯の量」
☞ 給湯器の号数とは、具体的に「水温プラス25℃のお湯を、1分間に何リットル出せるか」を表す数値のことです。例えば、24号の給湯器であれば、水温から25℃上昇したお湯を1分間に24リットル供給できる能力があることを意味します。
⇒ この数値が大きいほど、一度に多くのお湯を出すことが可能です。つまり、家族が同時にシャワーを使ったり、キッチンでお湯を使いながらお風呂に湯はりをしたりする際に、お湯の勢いが落ちにくくなります。号数は、給湯器の本体前面などに貼られている銘板(めいばん)で確認できますので、現在の給湯器が何号なのか見てみると良いでしょう。
● 家族の人数とライフスタイル別・号数選びのヒント
☞ 最適な号数は、家族の人数だけでなく、普段の生活でお湯をどのように使うかというライフスタイルによっても変わってきます。ここでは、一般的な目安をご紹介しましょう。
<号数選びの目安>
● 1人暮らしの方
16号がおすすめです。シャワーとキッチンを同時に使う機会が少ないため、必要十分な能力と言えます。
● 2人暮らしの方
20号が適しています。シャワーとキッチンで同時に使う程度であれば、快適にお湯が使えます。
● 3~4人家族の方
24号が主流です。複数の場所で同時にお湯を使っても、比較的安定した給湯が期待できます。
● 5人以上の大家族の方
28号が適しているでしょう。一度に多くのお湯を使う機会が多い大家族でも、快適さを保てます。
⇒ これらはあくまで目安です。例えば、お風呂の湯はりとキッチンの利用だけでなく、同時に洗面台でもお湯を使うことが多い家庭や、冬場に水温が極端に低くなる地域では、目安よりも1~2ランク上の号数を選ぶと安心です。逆に、お湯の使用頻度が低い場合は、小さめの号数でも十分かもしれません。
● 号数が合わないとどうなる?メリット・デメリット
☞ 給湯器の号数がご家庭の使用状況に合っていないと、さまざまな不便が生じたり、無駄なコストが発生する可能性があります。
<号数が小さい場合のデメリット>
● お湯の勢いが弱い、温度が不安定になる
複数の場所(例 シャワーとキッチン)で同時にお湯を使うと、お湯の量が足りず、設定温度まで温まらない、水圧が弱いなどといったことが起こります。
● お湯切れのリスク
特に貯湯式(ためておくタイプ)の給湯器では、タンクのお湯を使い切ってしまうとお湯切れを起こし、再度お湯が使えるようになるまで時間がかかります。
<号数が大きい場合のデメリット>
● 初期費用が高くなる
号数が大きくなるほど、本体価格も高くなる傾向があります。必要以上の能力を持つ機種を選ぶと、その分の費用が無駄になるかもしれません。
● 設置スペースの確保が難しい場合も
大型の給湯器は、その分サイズも大きくなるため、設置場所の確保が難しくなることがあります。
⇒ このように、号数選びは初期費用だけでなく、日々の快適さやランニングコストにも直結する重要なポイントです。例えば、4人家族なのに16号の給湯器を選んでしまえば、冬場に家族全員が続けてシャワーを使うことは難しいでしょう。ご自身のライフスタイルをよく考え、最適な号数を選んでください。迷った場合は、専門業者に相談し、適切な号数を見積もってもらうのが最も確実な方法です。
【機能別】あると便利な給湯器の「プラスα」機能
☞ 最近の給湯器は、単にお湯を沸かすだけでなく、日々の暮らしをより豊かに、より快適にするための様々な「プラスα」の機能を搭載しています。これらの便利機能を賢く選ぶことで、家事の負担を減らしたり、光熱費を節約したりすることが可能です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、どんな機能が必要か考えてみましょう。
● 快適性を高める「自動」機能
☞ お風呂の準備や入浴中の快適さを追求するなら、自動機能は欠かせません。これらの機能は、私たちの生活にゆとりと便利さをもたらしてくれます。
<主な自動機能>
● 自動湯はり
スイッチ一つで、設定した湯量と温度まで自動的にお湯を溜めてくれる機能です。湯はり中に他の家事を済ませられるため、家事効率が向上します。例えば、帰宅してすぐに湯はりを開始すれば、夕食の準備をしている間に温かいお風呂が完成するでしょう。
● 追い焚き機能
浴槽のお湯が冷めてしまっても、もう一度温め直せる機能です。家族の入浴時間がバラバラなご家庭でも、いつでも温かいお風呂に入れます。
● 自動足し湯機能
浴槽の湯量が減ると自動で感知し、設定量までお湯を足してくれる機能です。半身浴などで湯量が減っても、いちいち自分で足し湯をする手間が省けます。
● 保温機能
設定した温度を保つよう、自動で追い焚きをしたり、必要に応じて温かいお湯を循環させたりする機能です。冬場でも、入浴中に冷めてしまう心配がありません。
⇒ これらの自動機能は、「ふろ給湯器」(給湯とお風呂の追い焚き機能を持つ給湯器)や「給湯暖房熱源機」(給湯と追い焚きに加え暖房機能も持つ給湯器)に搭載されていることが一般的です。
● 省エネ・エコに貢献する機能
☞ 光熱費の節約や環境への配慮を考えるなら、省エネ・エコに貢献する機能は非常に重要です。これらの機能は、日々のコスト削減に直結します。
<主な省エネ・エコ機能>
● エコジョーズ
ガス給湯器の排熱(通常は捨てられてしまう熱)を再利用してお湯を温めるため、少ないガスで効率よく給湯が可能です。従来のガス給湯器に比べて、ガス代を年間で約10〜15%削減できると言われています。
● エコ運転省エネモード
給湯器が、学習機能を使って使用状況に応じた最適な運転を行うことで、無駄なエネルギー消費を抑えます。例えば、家族の入浴パターンを記憶し、それに合わせて効率の良い時間帯にお湯を沸かすといった運転をしてくれる機能です。
● 太陽光発電連携機能
太陽光発電システムで発電した余剰電力を活用し、給湯器の運転を補助する機能です。再生可能エネルギーを有効活用し、電気代の削減に貢献します。
⇒ これらの機能は、初期費用が多少高くなる場合もありますが、長期的に見れば光熱費の削減効果が大きく、地球環境にも優しい選択肢となります。例えば、エコジョーズを導入することで、家計にも地球にも優しい生活が実現できるのです。
● 知っておくと便利なその他の機能
☞ 上記以外にも、給湯器には日々の使い勝手を向上させる様々な機能があります。
<その他の便利機能>
● 配管自動洗浄機能
お風呂の残り湯を利用して、追い焚き配管の中を自動で洗浄してくれる機能です。雑菌の繁殖を抑え、いつでも清潔なお湯で入浴できます。浴槽の汚れやヌメリが気になる方に特におすすめです。
● IoT連携スマートフォン操作機能
スマートフォンアプリと連携し、外出先からお風呂の湯はりを開始したり、給湯器のON/OFFを操作したりできる機能です。帰宅前に湯はりを済ませておけば、すぐに温かいお風呂に入れます。例えば、仕事からの帰り道にスマホで湯はりボタンを押す、といった使い方ができるでしょう。
● 入浴検知機能
入浴を検知すると、お湯が冷めるのを防ぐために自動で追い焚きを開始したり、快適な温度を保つために浴室暖房と連動したりします。これにより、入浴中の不快感を解消します。
● 凍結予防機能
外気温が低くなると、自動で配管内の水を循環させたりヒーターを稼働させたりして、給湯器や配管の凍結を防ぐ機能です。特に寒冷地では、給湯器の故障を防ぐために重要な機能です。
⇒ これらの「プラスα」機能は、給湯器選びの楽しさを広げてくれます。ご自身の「これがあったら便利だな」という希望を具体的にイメージし、最適な給湯器を選んでより快適で豊かな毎日を手に入れましょう。
後悔しない給湯器選び!あなたにぴったりの「決定打」を見つける方法
☞ 給湯器の選び方には、エネルギー源、給湯方式、設置場所、号数、そして様々な便利機能といった多くの要素が絡んできます。これらの情報を踏まえ、最終的にご家庭にぴったりの一台を見つけるための決定打を探しましょう。
ここでは、後悔しない給湯器選びのための3つの重要な視点をご紹介します。
● 初期費用とランニングコストのバランスを考える
☞ 給湯器を選ぶ際、多くの方がまず「本体価格」という初期費用に目がいきがちです。しかし、給湯器は一度設置すると平均して10年以上使い続けるものなので、本体価格だけでなく、毎月かかる「ランニングコスト」(光熱費)も含めて総合的に考えることが非常に重要になります。
<コストバランスの考え方>
● 初期費用を抑えたい場合
ガス給湯器(特にエコジョーズではないタイプ)や電気温水器は、比較的本体価格が安価な傾向があります。しかし、月々のガス代や電気代(深夜電力を使わない場合)は高めになる可能性も考慮しましょう。
● 長期的にランニングコストを抑えたい場合
エコキュートやエコジョーズ(高効率ガス給湯器)は、本体価格がやや高めになることが多いです。しかし、高い省エネ性能により、月々の光熱費を大幅に削減できるため、長い目で見ればトータルの出費を抑えられる可能性があります。
⇒ このように、本体価格が安い給湯器でも、ランニングコストが高ければ数年後には初期投資以上の費用がかかってしまうこともあります。ご自身の予算と、今後どれくらいの期間使い続けるかを考慮し、バランスの取れた選択を心がけましょう。
● 家族構成・ライフスタイル・使用頻度で選ぶ
☞ 給湯器の最適な選び方は、ご家庭の人数や、お湯をどのように使うかというライフスタイル、そしてどれくらいの頻度で使うかによって大きく左右されます。これらの要素を具体的にイメージしてみましょう。
<ライフスタイル別選び方のヒント>
● 単身二人暮らしの場合
シャワーとキッチンでのお湯の使用が中心であれば、16号〜20号程度の給湯専用タイプやシンプルなふろ給湯器で十分なことが多いです。例えば、毎日の入浴はシャワーで済ませ、浴槽はほとんど使わない方には、給湯専用タイプが経済的です。
● お子さんがいる3~4人家族の場合
お風呂の自動湯はりや追い焚き機能は必須でしょう。24号程度のふろ給湯器が主流です。入浴時間がバラバラだったり、冬場に同時に複数の場所でお湯を使ったりするなら、号数を少し上げることも検討すると安心です。
● 大家族や二世帯住宅の場合
複数人での同時給湯や、床暖房などの暖房機能を求めるなら、28号以上の高号数給湯暖房熱源機がおすすめです。例えば、5人家族で、冬の朝にシャワーを使いながら朝食の準備をする、といった使い方でもお湯が途切れません。
● お風呂での過ごし方を重視する方
半身浴で自動足し湯機能が欲しい、配管の汚れが気になるから自動洗浄機能が欲しい、といった具体的なニーズがある場合は、フルオートタイプのふろ給湯器や、さらに高機能な機種を選ぶと満足度が高まります。
⇒ 漠然と「最新の給湯器が良い」と考えるのではなく、日々の生活の中でお湯を使うシーンを具体的に想像してみてください。そうすれば、本当に必要な機能や能力が見えてくるはずです。
● 設置環境と工事の可否を確認する
☞ どんなに良い給湯器を見つけても、ご自宅に設置できなければ意味がありません。給湯器の設置には、場所や既存の配管、法規など様々な制約があるため、購入前に必ず確認が必要です。
<確認すべき設置環境のポイント>
● 現在の設置タイプと同じか
基本的には、現在設置されている給湯器と同じ「屋外壁掛け」「屋外据え置き」「屋内設置」などのタイプを選びましょう。特に屋内設置の場合、給排気方式(FF式・FE式など)の変更は、大規模な工事が必要となるため基本的に同じ方式での交換となります。
● 給湯器のサイズと設置スペース
特にエコキュートは貯湯タンクが大きいため、十分な設置スペースがあるかを確認してください。屋外設置の場合でも、隣家との距離や通路の確保など、消防法や建築基準法に基づく規制があります。例えば、給湯器の排気口から隣家の窓までの距離が規定以下だと設置できない場合があります。
● ガス・電気・給排水の配管配線状況
別の種類の給湯器(例 ガスからエコキュート)へ変更する場合、新たなガス管や電気配線の引き込み工事、給排水管の変更工事が必要になることがあります。これらの工事には別途費用と時間がかかると覚えておきましょう。
⇒ これらの確認は、ご自身で行うのが難しい場合も多いです。そのため、必ず給湯器の専門業者に現地調査を依頼することをおすすめします。プロの目で見て、どのタイプの給湯器が設置可能か、どのような工事が必要になるかを正確に判断してもらいましょう。これが、安全かつ確実に最適な給湯器を導入するための最終的な決定打となります。
給湯器の寿命は?「交換時期の目安」と「最新機種」の魅力
☞ 給湯器は毎日使うものだからこそ、突然故障すると日常生活に大きな影響が出ます。そこで知っておきたいのが、給湯器の「寿命」と「交換のサイン」、そして「買い替え時期の目安」です。
早めに交換を検討すれば、急なトラブルを避け、より快適な生活を維持できるでしょう。
● 一般的な給湯器の寿命と交換のサイン
☞ 給湯器の一般的な寿命は、使用環境やメーカー、機種によって多少異なりますが、およそ8年~10年と言われています。これは、設計標準使用期間としても定められていることが多い期間です。8年~10年を過ぎると、メーカーによる部品の供給が停止される場合もあり、修理が難しくなることもあります。
<給湯器の交換を考えるサイン>
● お湯の温度が不安定になる
設定温度になったり、急に熱くなったり冷たくなったりする場合、内部の部品が劣化している可能性があります。
● お湯が出る量が少なくなった
水圧は問題ないのに以前よりお湯の出が悪くなったと感じたら、給湯器内部のフィルター詰まりや故障が考えられます。
● 変な音や臭いがする
燃焼音が異常に大きくなったり、聞き慣れない異音(ピー、ボーなど)がしたり、焦げ臭い臭いがする場合は、すぐに使用を中止して点検が必要です。
● リモコンにエラーコードが表示される
給湯器の異常を知らせる数字や記号が表示されたら、取扱説明書で内容を確認しましょう。一時的なものでなければ、専門業者への連絡が必要です。
● 本体から水漏れしている
給湯器本体や配管から水が漏れているのを見つけたら、故障の可能性が非常に高いです。これは早急な対応が必要なサインとなります。
● 設置から10年以上経過している
特に故障していなくても、10年を過ぎた給湯器は経年劣化が進んでいます。突然の故障リスクが高まるため、計画的な交換を検討する時期と言えるでしょう。
⇒ これらのサインが見られたら、放置せずに専門業者に相談することが大切です。
● 最新給湯器がもたらす省エネ効果と快適性
☞ 給湯器は技術の進化が著しく、現在の最新機種は10年前の製品と比べて格段に省エネ性能や機能性が向上しています。買い替えを検討する際は、これらの魅力を知っておくと良いでしょう。
<最新機種の主な魅力>
● 光熱費の削減効果
例えば、高効率給湯器である「エコジョーズ」や「エコキュート」は、熱効率が大幅に向上しており、光熱費を大きく削減できます。
● AI搭載による賢い省エネ運転
最近の給湯器にはAI(人工知能)が搭載され、家族のお湯の使用パターンを学習し、最適なタイミングで効率よくお湯を沸かす機能を持つものもあります。無駄なエネルギー消費をさらに抑えることが可能です。
● 快適性を高める新機能
前述したスマートフォン連携機能で外出先から湯はりができたり、入浴検知機能で自動的に温度を保ったりと、より便利で快適な入浴体験を提供する機能が増えています。また、配管自動洗浄機能も進化してさらに清潔に保てるようになっています。
● コンパクト化とデザイン性
以前と比べて給湯器本体のサイズがコンパクトになり、住宅の外観に溶け込むようなスタイリッシュなデザインの製品も増えています。設置場所の選択肢が広がるのもメリットです。
⇒ 故障していなくても、古い給湯器を使い続けるよりも最新機種に買い替えることで、家計にも環境にも優しく、より快適な生活を手に入れられる可能性が高いのです。
● 給湯器の種類別・買い替えを検討するタイミング
☞ 給湯器の種類によって、買い替えを検討する最適なタイミングは少し異なります。
● ガス給湯器・石油給湯器の場合
一般的な目安は10年です。特に故障していなくても、この時期を過ぎると部品供給が難しくなり、修理費用が高額になるリスクが増します。10年を過ぎた頃から、上記の「交換のサイン」に注意しつつ、新しい機種の情報収集を始めるのが賢明です。
● 電気温水器エコキュートの場合
こちらも目安は10年~15年とされています。ガス給湯器よりやや長い傾向にありますが、ヒートポンプユニット(エコキュートの主要部品)の寿命が先にくることもあります。エコキュートは特に初期費用が高額なため、計画的な買い替えが重要です。長く使用している場合は、点検や交換の検討を始めると良いでしょう。
⇒ いずれのタイプも、完全に故障してから慌てて選ぶよりも、寿命が近づいた段階で余裕を持って検討することをおすすめします。そうすることで、費用や機能、設置工事なども含めて、最適な給湯器をじっくり選ぶことができるでしょう。例えば、冬の寒い時期に急に壊れてしまうと、数日間お風呂に入れないといった事態になりかねません。計画的な買い替えで、こうしたリスクを回避しましょう。
給湯器選びで使える!知っておきたい「補助金・助成金」情報
☞ 給湯器の交換や新規設置にはまとまった費用がかかるものです。しかし、国や地方自治体では、特定の給湯器導入に対して補助金や助成金が用意されていることがあります。
これらの制度を上手に活用すれば、初期費用を大きく抑えることが可能です。
● 国の補助金制度を活用しよう
☞ 国が実施している補助金制度は、省エネ性能の高い給湯器の普及を目的としていることがほとんどです。特に、地球温暖化対策やエネルギー効率の向上に貢献する機種が対象となります。
<これまでの補助金対象と実績の例>
● 高効率給湯器
エコキュート、エネファーム(家庭用燃料電池)、ハイブリッド給湯器などが代表的です。これらは従来の機種に比べて大幅にエネルギー効率が高く、光熱費の削減にもつながります。
過去には、エコキュートやエネファームなどの導入に対し、最大で15万円程度の補助金が支給された実績があります。これは、導入費用を大きく下げる魅力的な支援策と言えるでしょう。
● 家庭用燃料電池(エネファーム)
電気とお湯を同時に作り出すことで、高い省エネ性を実現するシステムです。国の補助金制度の対象となることが多く、導入費用の一部を補助してもらえます。
⇒ 補助金制度は、年度ごとに内容や対象機種、申請期間が変更されます。また、予算には限りがあるため、期間内でも予算に達し次第終了となるケースがほとんどです。そのため、給湯器の導入を検討する際は、経済産業省や環境省といった省庁のウェブサイトで最新情報を常にチェックし、早めに申請準備を進めることが非常に重要です。
● 地方自治体独自の助成金を探すには
☞ 国だけでなく、各地方自治体(都道府県や市区町村)も独自の補助金や助成金制度を実施していることがあります。これらは、その地域の特性や政策目標に合わせて設けられているため、より細やかな支援が受けられる可能性があります。
<地方自治体の助成金を見つける方法>
● お住まいの自治体の公式サイトをチェック
各自治体のホームページには、「環境」「省エネ」「住宅リフォーム」「補助金」といったキーワードで検索すると、関連情報が見つかることがあります。
● 「自治体名+給湯器 補助金」で検索
検索エンジンで、お住まいの自治体名と「給湯器 補助金」「エコキュート 助成金」などのキーワードを組み合わせて検索してみましょう。
● 専門業者に相談する
給湯器の販売・設置業者は、地域の補助金制度に詳しい場合があります。見積もり依頼の際に、「利用できる補助金制度はありますか?」と尋ねてみるのも良い方法です。
⇒ リフォームなどを伴う給湯器購入など条件に当てはまる場合、地方自治体の助成金は、国の制度と併用できることもありますので、確認してみるとよいかもしれません。
● 賢く活用して費用を抑えるポイント
☞ 補助金や助成金を賢く活用するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。これにより、給湯器導入の初期費用を効果的に抑えられます。
<費用を抑えるためのポイント>
● 最新情報を常に確認する
補助金制度は、時期によって内容が大きく変わります。申請期間が短いこともあるため、情報公開されたらすぐに内容を確認し、申請準備を始めましょう。
● 対象機種と条件を細かく確認する
「高効率給湯器」と一括りにされていても、メーカーや機種、性能ランクによっては対象外となる場合があります。また、申請者の居住条件や所得条件が設けられていることもありますので、必ず詳細を確認してください。
● 複数の制度の併用可能性を調べる
国の補助金と地方自治体の助成金は、併用可能なケースもあれば、そうでないケースもあります。
● 専門業者と相談しながら進める
申請手続きは専門的な知識が必要な場合もあります。給湯器の販売・設置業者の中には、補助金申請のサポートを行っているところもありますので、積極的に相談してみましょう。
⇒ 補助金を活用すれば、初期費用が高くなりがちなエコキュートやエネファームといった高機能・高効率な給湯器も、購入しやすくなります。情報を集め、制度を活用して、お得に給湯器を交換・設置してください。
給湯器の種類に関する「よくある質問」
☞ 給湯器の選び方や交換については、ここまで解説した以外にも、多くの方が抱く疑問や不安があるものです。ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
これらの情報が、あなたの給湯器選びの最終確認に役立てば幸いです。
● 給湯器の交換工事はどれくらいかかる?
☞ 給湯器の交換工事にかかる時間は、現在の設置状況や交換する給湯器の種類によって異なります。しかし、一般的な交換工事であれば、ほとんどの場合、半日~1日程度で完了することが多いでしょう。
<工事時間の目安>
● 同タイプへの交換(ガス給湯器からガス給湯器など)
目安 約3時間〜5時間
既存の配管などをそのまま活用できるため、比較的スムーズに作業が進みます。
● 異なるタイプへの交換(ガス給湯器からエコキュートなど)
目安 約1日〜2日
ガス配管の撤去、電気配線の引き込み、給湯器設置場所の基礎工事、貯湯タンクの設置など、追加の作業が必要になるため、時間が長くなります。
※ ガス給湯器からエコキュートへの交換は、厳密には給湯器の種類変更+熱源変更(ガス→電気)を伴うため、電気容量の確認や契約変更(電力会社)が必要になる場合もあります。
⇒ 工事中は一時的にお湯が使えなくなります。特に冬場は、お風呂やシャワーが使えないと困るため、事前に工事スケジュールを確認し、必要に応じて銭湯などを利用する計画を立てておくと安心です。工事前には、業者から詳しい作業内容と所要時間の説明を必ず聞くようにしましょう。
● 今使っている給湯器の種類を調べる方法は?
☞ 現在の給湯器がどのような種類なのか、型番や号数を知っておくことは新しい給湯器を選ぶ上で非常に役立ちます。自宅で確認できますので、ぜひ一度見てみましょう。
<給湯器の種類を調べる手順>
1.給湯器本体の「銘板」を探す
給湯器本体の前面や側面、または下部などには、型番や製造年、エネルギー源、号数、排気方式などが記載された「銘板」(めいばん)と呼ばれるシールやプレートが貼られています。
2.記載内容を確認する
銘板には、以下のような情報が書かれています。
● メーカー名 例 ノーリツ、リンナイ
● 型番 例 GT-C2462SAWX、RUF-A2405SAW
● 製造年 例 2015年製
● 号数 例 24号
● エネルギー源 例 LPガス、都市ガス13A、電温(電気温水器)、エコキュート
● 設置タイプ排気方式 例 屋外壁掛型、FF式、FE式
3.わからない場合は専門業者に相談
もし銘板が見つからない、読めない、あるいは内容がよく分からない場合は、無理に自分で判断せず、給湯器の専門業者に相談してください。写真を撮って送るだけでも、多くの情報が得られるはずです。
⇒ これらの情報は、新しい給湯器を選ぶ際に現在の設置状況に合った機種を選んだり、見積もりを依頼したりする上で必須となります。例えば、「今の給湯器が屋外壁掛けの24号ガス給湯器だから、交換も同じタイプで検討しよう」といった具体的な判断ができるようになるでしょう。
まとめ
☞ この記事では、「給湯器の種類まとめ|方式・設置場所・機能の基本と選び方」と題して、多岐にわたる給湯器の選び方を詳しく解説してきました。エネルギー源から給湯方式、設置タイプ、そして家族構成に合わせた号数の選び方、さらには快適な暮らしを彩るプラスαの機能まで、給湯器選びに必要な情報を網羅的にご紹介しました。
給湯器は、一度設置すれば平均10年以上も使い続ける大切な生活インフラです。だからこそ、初期費用やランニングコストのバランスを考え、ご自身のライフスタイルやご家庭の設置環境に最適な一台を選ぶことが何よりも重要です。
もし、今お使いの給湯器が10年を超えているなら、最新機種への買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。最新の給湯器は、省エネ性能が格段に向上しており、月々の光熱費削減に大きく貢献してくれます。また、国や地方自治体が実施する補助金・助成金制度を上手に活用すれば、初期費用を抑えて、より高性能な給湯器を導入できる可能性もあります。※補助金・助成金制度は地域や時期によって異なるので確認が必要です。
⇒ 給湯器選びに迷った際は、ぜひこの記事で得た知識を参考にしてください。そして、最終的には信頼できる給湯器専門業者に相談し、現地調査と見積もりを通して、ご家庭にぴったりの「決定打」を見つけてください。最適な給湯器で、快適で豊かな毎日を手に入れましょう。
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監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。





