給湯器のリモコンがつかない原因
監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。
目次
- 給湯器リモコンがつかない・点滅している主な原因
- 電源供給の問題
- リモコンの優先権設定
- エラーコードの表示
- リモコン自体の故障
- 配線・接続の問題
- 対処のヒント
- 給湯器リモコンがつかない・点滅する原因特定のチェック項目
- まずは落ち着いて!給湯器のリモコンの電源と節電モードを確認
- 次にチェック!給湯器に電気は届いていますか?
- リモコンに表示された「数字の点滅」の意味とは?
- 複数の給湯器のリモコンのうち「ひとつだけ」つかない・反応しない
- 「お湯は出る」のに給湯器のリモコンがつかない場合に考えられる原因
- 天候が原因?大雨や落雷後に給湯器のリモコンがつかなくなることも
- ここまで試しても給湯器が直らない…専門業者に相談すべき症状
- 【賃貸の方へ】連絡先は業者ではなく管理会社・大家さん
- 症状別チェックリストで原因を特定し、正しく対処しよう
給湯器リモコンがつかない・点滅している主な原因
1.電源供給の問題
● コンセントが抜けている、またはブレーカーが落ちている
⇒ 給湯器本体の電源が入っていないと、リモコンも作動しません。
● 停電後の復旧忘れ
⇒ 落雷などの気象現象で停電が発生していたかもしれません。
⇒ 停電後に電源プラグを差し直していない場合、リモコンが初期化されている可能性があります。
2.リモコンの優先権設定
● 他のリモコンに優先権がある
⇒ 給湯温度の変更や操作ができない場合があります。優先権のあるリモコンでのみ操作可能です。
● 優先権の切り替えが必要
⇒ 一度「切」にしてから「入」にすると、操作した側に優先権が移ります。
3.エラーコードの表示
● リモコンにエラーコードが点滅している
⇒ 給湯器本体に不具合がある可能性があります。エラーコードに応じた対処が必要です。
4.リモコン自体の故障
● 操作音が鳴らない、または表示が出ない
⇒ リモコンの内部故障や接続不良が考えられます。メーカー修理が必要です。
5.配線・接続の問題
● リモコンと給湯器本体の接続ケーブルが断線・接触不良
⇒ 特に長年使用している場合、配線の劣化が原因になることがあります。
対処のヒント
● まずは電源の確認(コンセントブレーカー停電復旧)
● 優先権の切り替え操作(一度「切」にして「入」にする)
● エラーコードの確認(取扱説明書やメーカーサイトで対応方法を確認)
● 修理診断ナビの利用(メーカー公式サイトなどで故障診断が可能な場合があります)
給湯器リモコンがつかない・点滅する原因特定のチェック項目
まずは落ち着いて!給湯器のリモコンの電源と節電モードを確認
☞ 給湯器のリモコン画面が真っ暗だと、つい「故障した!」と慌ててしまいますよね。でも、深刻な故障を疑う前に、まずはご自身で簡単に確認できることが3つあります。
⇒ 意外な見落としが原因であることも少なくありません。専門業者を呼ぶ前に、一度落ち着いてリモコンの状態を見てみましょう。
①運転スイッチは「入」になっていますか?
☞ まず確認したいのが、リモコンの「運転」スイッチ。
ご家族の誰かがお湯を使わない時間帯にスイッチを切っていてそのままになっている。これは意外とよくあるケースです。
⇒ 特に、キッチンと浴室など、ご自宅にリモコンが2ヶ所以上ある場合は要注意。片方のリモコンで運転スイッチを切ると、もう一方も連動して電源が切れてしまいます。まずはお使いになりたい場所のリモコンで、「運転」スイッチを一度押してみてください。
②もしかして「節電モード」?
☞ 「運転スイッチは入っているはずなのに、気づくと画面が消えている…」
もしそうなら、それは故障ではなく節電モードが作動しているだけかもしれません。
⇒ 最近の給湯器リモコンの多くは、環境に配慮して、約10分など一定時間操作がないと自動で画面を消灯する省エネ機能が備わっています。画面は消えていても、給湯器の電源は入っている状態です。いずれかのボタンを一度押してみて、画面がパッと点灯すれば全く問題ありませんのでご安心ください。
③温度が変えられないのは「優先」設定が原因かも
☞ キッチンと浴室の両方にリモコンがあるご家庭で、「画面はついているのに、温度設定が変えられない」という場合は、「優先」機能を確認してみましょう。
⇒ これは、複数のリモコンのうち、操作できるリモコンを一つに限定する機能のこと。例えば、お風呂のリモコンで「優先」ボタンが押されていると、キッチンでは温度変更ができなくなります。キッチンで温度変更をしたい場合に、キッチンのリモコンに「優先」ランプがついていないことを確認したら、リモコンの「優先」ボタンを押して操作権を切り替えてみてください。
次にチェック!給湯器に電気は届いていますか?
☞ リモコン操作に問題がない場合、次に考えられるのは給湯器本体へ電気が供給されていない可能性です。
⇒ ガス給湯器も、実は電気なしでは動きません。リモコンの操作からガスの着火まで、全ての動作は電気で制御されています。専門業者を呼ぶ前に、ご家庭で安全に確認できる3つのポイントを見ていきましょう。
①ブレーカーは落ちていないか?
☞ まず確認したいのが、ブレーカーです。
洗面所や玄関にある分電盤のフタを開けてみてください。たくさん並んだスイッチの中に、「給湯器」と書かれた専用のブレーカーがあるはずです。
「給湯器」という表記が見当たらなくても、「台所」「お風呂」「暖房」など、お湯を使う場所や関連する場所のブレーカー、あるいは一番大きなメインのブレーカーが落ちていないか確認してみてください。そのスイッチだけが、周りと違う向き(下向き・「切」の状態)になっていないか確認しましょう。
⇒ もし落ちていれば、指で持ち上げて周りのスイッチと同じように上向きの「入」にしてあげましょう。特に夏の落雷の後や、一度に多くの電力を使った際に安全のために落ちることがあります。
②電源プラグは抜けていないか?
☞ ブレーカーに異常がなければ、次に見るべきは給湯器本体の電源プラグです。これは最も見落としがちなポイントかもしれません。
⇒ 給湯器は、屋外の壁にある防水コンセントから電源を取っています。このプラグが、庭の手入れをした時など、何かの拍子で抜けかかっているかもしれません。プラグを奥までしっかり差し込み直すと、通常通り動き出すということも珍しくありません。
【要注意】ブレーカーが何度も落ちる場合は?
☞ ブレーカーを「入」に戻してもすぐにまた落ちてしまう。この症状が繰り返されるなら、絶対に無理にスイッチを入れ直さないでください。
⇒ なぜなら、これは給湯器の内部や配線で「漏電」という深刻な電気トラブルが起きているサインだからです。漏電は、感電や火災につながる非常に危険な状態。ただちに専門の業者に連絡し、漏電調査を含めた詳細な点検を依頼する必要があります。
リモコンに表示された「数字の点滅」の意味とは?
☞ 給湯器のリモコンにチカチカ点滅した数字が表示されている時は、給湯器に何らかの異常が発生しています。
⇒ この数字は「エラーコード」と呼ばれ、給湯器が自分で診断して「どんな不具合か」を知らせてくれています。原因を特定し、問題を解決するためのヒントになります。慌てずに、これからご案内する手順でエラーコードを正しく読み解いていきましょう。
①まずは、点滅している数字を記録する
☞ 何よりも先に、リモコンに表示されている2桁または3桁の数字を正確にメモしてください。スマートフォンのカメラで画面を撮影しておくのが一番確実で簡単です。
⇒ このエラーコードが分かれば、専門業者に問い合わせる際にスムーズに話が進みます。例えば、多くのメーカーで共通の「111」は点火ミスを意味するなど、番号には一つひとつ明確な意味があるからです。
②次に、「リモコンリセット」を試す
☞ エラーコードが表示された際に、ご自身で試せる効果的な対処法がリモコンのリセットです。
パソコンを再起動するのと同じで、一時的な電子的不具合であればこれだけで復旧することが少なくありません。
【リセットの正しい手順】
1.まず、リモコンの「運転」スイッチを「切」にします。
2.すぐに電源を入れず、約1分ほど待ちましょう。
3. 再び「運転」スイッチを「入」にします。
4. 画面からエラーの点滅が消えているか確認してください。
⇒ この操作でお湯が出るようになれば、原因は一時的な誤作動だった可能性が高いです。
③エラーコードの意味、どこで調べる?
☞ リセットを試してもエラーコードが消えない場合、その数字は給湯器の具体的な不具合を示しています。メーカー間で共通するエラーコードも存在しますが、細かな部分はメーカーや機種によって異なります。自分の給湯器に表示されたコードが何を意味するのかは以下の方法で確認できます。
1.取扱説明書を確認する
⇒ 給湯器の取扱説明書には、主要なエラーコードとその対処法が記載されています。お手元に取扱説明書があれば、確認してみましょう。
また、メーカーの公式サイトで取扱説明書をダウンロードすることもできます。
2.メーカーの公式サイトで検索する
⇒ 取扱説明書が見つからなくても心配いりません。各給湯器メーカーの公式サイトには、トラブル解決に役立つ情報が豊富に用意されています。
● 多くの場合、「よくあるご質問(FAQ)」のページで「エラーコード」や「(表示された数字)」で検索すると、該当するトラブル内容と対処法が見つかります。
● また、「取扱説明書ダウンロード」のコーナーで、ご自身の機種の取扱説明書を探し、PDFで確認することも可能です。
● 検索する際は、「(お使いのメーカー名) エラーコード (表示された数字)」のように具体的に入力すると、目的の情報にたどり着きやすいでしょう。
3.大まかな番号で原因を推測する
⇒ 3桁のエラーコードの場合、百の位の数字が、エラーの種類(カテゴリ)を大まかに示していることが多いです。これにより、どの系統で問題が起きているかを素早く把握できます。
以下に、主要メーカー(ノーリツ、リンナイなど)で比較的共通して見られるカテゴリの例を挙げます。
| エラーコードの百の位 | 示す内容の傾向 | 例として考えられるトラブル |
|---|---|---|
| 100番台 | 燃焼系統 | 点火不良、過熱防止、ガスの供給異常など |
| 200番台 | エコジョーズ関連 | 中和器の寿命、排水(ドレン)の不具合など |
| 300番台 | 水量系統 | 流量センサー異常、断水、水の流れの不具合など |
| 400番台 | ふろ系統 | お湯はり、追いだき機能の異常、水位センサーの不具合など |
| 500番台 | 能力・その他 | 給湯能力低下、ガス圧異常、安全装置の作動など |
| 600・700番台 | 電気・通信系統 | リモコンとの通信エラー、内部基板の故障など |
| 900番台 | 凍結関連 | 配管凍結、凍結防止機能の異常など |
● 百の位でカテゴリが分かれた後、残りの2桁(または1桁)で、そのカテゴリ内での具体的なエラー内容を特定します。例えば、同じ100番台でも111と140では、燃焼系統の異なる問題を示します。
● メーカーによっては、アルファベットと数字の組み合わせや、特定の記号が表示される場合もあります。これらはより詳細な診断を必要とすることが多いです。
● 上記はあくまで一般的な傾向であり、お使いの給湯器の取扱説明書かメーカーの公式サイトで確認するとより正確な情報を得られます。
⇒ このように、エラーコードは単なる数字の羅列ではなく、給湯器が「今、どこに、どんな問題が起きているか」を、ある程度体系的に教えてくれる便利な診断ツールとなっています。
複数の給湯器のリモコンのうち「ひとつだけ」つかない・反応しない
☞ キッチンと浴室にリモコンがあるご家庭で、どちらか一方だけリモコンがつかないという現象が起こることがあります。この場合は、給湯器本体ではなく動かなくなったリモコンか、それにつながる配線に問題があると考えられます。
給湯器本体は一つでも、リモコンはそれぞれ独立して接続されています。そのため、片方だけに不具合が起きることは十分にあり得るのです。
● はじめに確認すること
☞ 片方のリモコンが動かない時にまず確認していただきたいのが、正常なリモコンでお湯が出るかどうかです。
これをすることで、原因が給湯器本体にあるのか、それともリモコン側にあるのかを知ることができます。
⇒ 例えば、台所のリモコンが真っ暗なら、浴室のリモコンで「運転」スイッチを入れ、お湯が出るか試してみてください。もしこれでお湯が使えれば、給湯器本体は元気な証拠。原因は、動かないリモコン自体か、その配線にあると絞り込めます。業者に連絡する際にも、「給湯器は動くようですが、片方のリモコンだけがつきません」と、より的確に状況を伝えることが可能になります。
● リモコン本体の故障
☞ 「浴室のリモコンはつくのに、台所だけが真っ暗」といった場合、まず考えられるのがリモコン本体の内部的な故障です。
● 壁の中の「配線」トラブル
☞ リモコン本体ではなく、給湯器とリモコンをつなぐ「リモコン線」という細い電線に問題が起きている可能性もあります。
⇒ この配線は、壁の中や床下を通っています。リフォームの際に誤って釘が刺さったり、小動物がかじったりして断線、つまり線が切れてしまうこともあるのです。この場合は、専門家による配線の修理が必要になります。
「お湯は出る」のに給湯器のリモコンがつかない場合に考えられる原因
☞ 「お湯はちゃんと出るのに、リモコンの画面だけが真っ暗…」
こんな不思議な症状が出たとき、お湯が使えるからといって放置するのは危険です。
⇒ なぜなら、リモコンは給湯器の調子を知らせる「診断機」の役割も担っています。表示がないと、深刻な故障のサインを見落としてしまう可能性があるからです。ここでは、考えられる原因とそのまま使い続けることの本当のリスクを解説します。
● 考えられる原因は?
☞ お湯は出るのにリモ-コンがつかない場合、原因はリモコン自体にあると考えられます。
液晶画面のバックライト切れ
⇒ スマートフォンの画面が古くなると暗くなるように、リモコンの液晶も7〜10年程度で劣化し、画面が映らなくなることがあります。バックライトが切れると画面は真っ暗になりますが、給湯器本体は以前の設定のまま動くのです。
リモコン内部の基板の故障
⇒ 湿気や長年の使用で、リモコン内部の電子基板(電子部品が乗った回路の板)が故障し、表示機能だけが停止してしまうこともあります。
● そのまま使い続ける、3つの大きなリスク
☞ 「お湯が出るなら問題ない」と思いがちですが、リモコンが映らないまま使い続けることには、以下のような大きなリスクが潜んでいます。
火傷(やけど)のリスク
⇒ 今のお湯が何度の設定なのか分からないため、意図せず高温のお湯が出てきて火傷をしてしまうかもしれません。
生活が不便になる
⇒ 自動お湯はりや追いだきといった便利な機能が一切使えなくなります。
【最も危険】エラーコードを見逃すリスク
⇒ もし給湯器本体が「不完全燃焼」などの危険な状態に陥っても、それを知らせるエラーコードがリモコンに表示されません。危険な故障に気づかないまま使い続けてしまい、重大な事故を引き起こす恐れがあるのです。
⇒ お湯が出るからと安心せず、リモコンに異常が出た場合は安全のためにも速やかに専門業者に連絡し、点検・交換を依頼してください。
天候が原因?大雨や落雷後に給湯器のリモコンがつかなくなることも
☞ これまでのチェック項目に当てはまらないなら、原因は意外にも天候かもしれません。
台風や夏の夕立による落雷。そんな激しい気象現象の後に、給湯器のリモコンが動かなくなることは珍しくないのです。
⇒ 屋外に設置されている給湯器は頑丈に作られていますが、想定を超える悪天候は別です。安全装置が働いたり、電気が一時的にエラーを起こしたりすることがあります。
原因① 大雨や強風
☞ 台風や猛烈な雨風の後にリモコンがつかないなら、それは故障ではなく、安全装置が作動した可能性が高いでしょう。
⇒ なぜなら、給湯器がガスを燃やすための空気の通り道、給排気口から雨水が吹き込んでしまうからです。内部の点火部分が濡れたり、強風で排気がうまくいかなかったりすると、給湯器は危険を察知して自らストップします。
原因② 落雷
☞ 夏の夕立などで近くに雷が落ちた後、リモコンが真っ暗になるケースも非常に多いです。
⇒ これは、落雷で発生した異常な高電圧、いわゆる「雷サージ」が電線を伝ってご家庭に侵入し、給湯器のコンピューターに影響を与えるのが原因です。多くは一時的なフリーズのようなものなので、リセット操作で復旧する可能性があります。
天候が回復した後に試すべきこと
☞ 大雨や落雷が原因と思われる場合にやるべきことは、待つことと、電源のリセットをすることです。
①安全を確保し、天候の回復を待ちます。
⇒ 雷が鳴っている最中や暴風雨の際に、屋外の給湯器に近づくのは大変危険です。まずは安全を第一に、天候が落ち着くのを待ちましょう。大雨が原因の場合は、給湯器内部が自然に乾くまで、数時間ほど時間をおくのが効果的です。
②給湯器本体の電源を入れ直す
⇒ 天候が回復したら、給湯器本体の電源プラグの抜き差しを行います。屋外の防水コンセントからプラグを抜き、約1分待ってから再度しっかり差し込んでください。プラグの位置が分からない場合は、家のブレーカーを一度落としてから入れ直す方法で試してみてください。
このリセットでリモコンが復旧すれば問題ありません。もし直らない場合は、落雷などで内部の部品が損傷した可能性も考えられますので、専門業者による点検を依頼しましょう。
ここまで試しても給湯器が直らない…専門業者に相談すべき症状
☞ これまでのセルフチェックを試してもリモコンが直らない場合、いよいよ専門家による診断が必要です。
⇒ リモコンや給湯器の不具合は、放置しても自然に直ることはまずありません。むしろ状態が悪化する前に早めに相談することが、結果的にコストを抑え、安心な生活を一日も早く取り戻すための最善策となります。
特に、これから挙げる3つのケースに当てはまる場合は速やかに点検を依頼しましょう。
① リセットしても、エラーが消えない・再発する
☞ リモコンに表示されたエラーコードが、リセット操作をしても消えない。あるいは一度は消えてもすぐに再発する。このような場合は、給湯器内部の部品が物理的に故障している可能性があります。
⇒ リセットはコンピューターの一時的な誤作動を直すための応急処置です。根本的な原因である部品の劣化が解消されないため、すぐにまた同じエラーで停止してしまうと考えることができます。
② リモコンのボタン自体に、破損や劣化が見られる
☞ 長年の使用で、リモコンのボタン自体が壊れてしまうことも少なくありません。
⇒ 特に、よく使う「運転」スイッチや「追いだき」ボタンが、押してもスカスカする、あるいは陥没して戻ってこない。こんな症状が見られる場合は、リモコン本体の交換が必要です。ボタンの隙間から湿気が入り込み、内部の電子基板(電子部品が乗った回路の板)をダメにしてしまうこともあります。
③ 給湯器の使用年数が10年を超えている
☞ お使いの給湯器が設置から10年以上経っているかどうかも、非常に重要な判断基準です。
⇒ 10年を超えた給湯器のリモコンに不具合が出た場合、それはリモコン単体の問題ではなく、給湯器全体が寿命を迎えているサインである可能性が高いでしょう。たとえ今回リモコンだけを交換しても、数ヶ月後には給湯器本体が故障する…という「もぐら叩き」状態に陥るリスクがあります。
長期的な視点で見れば、給湯器本体ごと最新の省エネ機種に交換する方が、経済的で、何よりも安全・安心です。
【賃貸の方へ】連絡先は業者ではなく管理会社・大家さん
☞ 賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、リモコンの不具合が起きた時の対応は、持ち家とは全く異なります。ご自身の判断で業者に連絡すると思わぬトラブルに発展することもあるため、正しい手順を知っておきましょう。
⇒ ここでは、賃貸物件にお住まいの方が損をせず、スムーズに問題を解決するための3つの鉄則を解説します。
鉄則① 費用は大家さん負担が原則
☞ まず、最も気になる費用について。結論から言うと、修理や交換にかかる費用は、原則としてすべて大家さんの負担です。
⇒ なぜなら、大家さんは「部屋の設備を問題なく使える状態で提供する義務」を負っているためです。給湯器やリモコンは、快適な生活に不可欠な「設備」です。長年の使用による劣化(経年劣化)が原因の場合も、大家さんに相談しましょう。
鉄則② 勝手に業者を手配するのは絶対にNG
☞ 「良かれと思って…」と、ご自身でインターネットで探した業者を呼んでしまうのは、絶対にやめてください。
⇒ これは賃貸トラブルで最も多い失敗例。大家さんに無断で修理や交換をしても、その費用を支払ってもらえない可能性が非常に高いのです。どの業者に依頼し、どの機種に交換するかを決める権利は、あくまで設備の所有者である大家さんにあります。
鉄則③ 連絡先は管理会社へ
☞ 故障を発見したら、まずは物件を管理している管理会社に電話するのが一般的です。契約書や、部屋に貼られた緊急連絡先シールで番号を確認しましょう。
連絡する際は、以下の3点を簡潔に伝えるとその後の対応がスムーズです。
● 物件名、部屋番号、そしてご自身の名前
● リモコンの具体的な症状
(例)「台所のリモコンが真っ暗です」「お風呂のリモコンに『111』と点滅しています」
● ご自身で試したこと
(例)「ブレーカーは確認しましたが、問題ありませんでした」
まとめ 症状別チェックリストで原因を特定し、正しく対処しよう
☞ 給湯器リモコンのトラブルでは、まずご自身で「考えられる原因」を絞り込み、適切に対処することが大切です。
⇒ この記事の知識を使えば、慌てずに一つずつ確認作業を進めることで意外と簡単に解決できるかもしれません。ご自身の状況に合わせて「何を」「どの順番で」確認すれば良いのか、症状別にチェックリストをまとめました。
● リモコンが「つかない」場合
☞ 画面が真っ暗で何の反応もないなら、まず以下の3ステップで確認を進めてみてください。
1.リモコンの設定は?
⇒ 運転スイッチが「切」になっていませんか。あるいは、一定時間で画面が消える節電モードの可能性もあります。複数のリモコンがあるなら、別の場所で「優先」設定になっていないかも見てみましょう。
2.電気は来ている?
⇒ 次に、家の「分電盤」、いわゆるブレーカーを開けて、「給湯器」のスイッチが落ちていないか確認します。屋外にある給湯器本体の電源プラグが、何かの拍子に抜けていないかも要チェックです。
3.天気の影響は?
⇒ 台風や落雷の直後ではありませんか。もしそうなら、天候が回復してから再度電源を入れ直してみると復旧することがあります。
● リモコンが「点滅する」場合
☞ 画面がチカチカ点滅している場合は、給湯器が何らかの異常を検知して、それをエラーコードとして表示していると考えられます。
1.まずはエラーコードを記録
⇒ 点滅している2桁か3桁の数字をスマホで撮影するかメモに残しましょう。
2.次にリモコンをリセット
⇒ 運転スイッチを一度「切」にし、1分ほど待ってから再度「入」にしてみて、エラーが消えるか確認します。
3.エラーの意味を調べる
⇒ リセットで直らないなら、この記事のメーカー別一覧で、エラーコードが何を示しているのかを確認し、原因を推測します。
● 専門家に相談すべきタイミング
☞ 上記のチェックリストをすべて試しても状況が改善しない。あるいは、次のような症状が見られる場合は、安全のためにも専門業者による点検が必要です。
● ブレーカーが何度も落ちる
● リセットしてもエラーが消えない、またはすぐに再発する
● リモコンのボタンが壊れている
● 給湯器を10年以上使っている
⇒ 給湯器のトラブルは、慌てず、しかし迅速な対応が求められます。この記事があなたの不安を少しでも和らげ、安全で納得のいく解決へのお役に立てれば幸いです。
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監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。





