蟻道(ぎどう)は、シロアリが地面と木部を繋げるために作り出す道のことです。
また、光や日光を嫌い、適当な湿度を保つために、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂を詰めたり、すきまを埋めたりします。これを、蟻土といいます。
蟻道や蟻土はいずれも土やシロアリ自らが出す分泌物、食物片等を練り合わせたものです。
蟻道はコンクリート・処理木材・ブロック・鉄など、様々な材質の表面に構築されます。
通常は、直径1~5cm程度の大きさで、地面からその上にある木材まで植物のように伸び上がったり、木材から下の地面までツララのように垂れ下ったりしていることもあります。
たとえ家の外側が鉄でできていても、シロアリは蟻道を作って木の部分までやってくるため、シロアリ被害は木造家屋だけに留まらないのです。
蟻道や蟻土は、建物内にシロアリが生息しているかどうかの手掛かりとなります。
例えば、畳をあげてみると、畳の裏や床板に蟻道や蟻土が見つかるケースもあります。畳の縁や端が不自然に沈んでいる時など、一度、畳をあげて見てみることをおすすめします。普段は気を配らないような基礎部分を観察してみてください。
蟻道や蟻土が見つかったからと言って必ずシロアリがいるとは限りませんが、
放置せずにシロアリの存在を確認するようにしてください。