正しい対応をしよう!蜂(ハチ)駆除・対策の基本を解説

2019年10月21日

正しい対応をしよう!蜂(ハチ)駆除・対策の基本を解説

私たちにとって身近な蜂ですが、刺されると激しい痛みが生じるだけでなく時としては命の危険にさらされる恐れもあります。蜂の生態や刺されてしまったときの対処法、駆除方法などをしっかりと身につけておきましょう。

目次

「蜂(ハチ)」について

人を刺す蜂は「怖い昆虫」の代表格のような印象を受けますが、蜜を作ってくれたり、草木につくケムシなどを食べてくれる益虫でもあります。蜂はむやみに人を襲ったりするわけではなく、人が自分たちの巣に近づいたり触れたりすると巣を守ろうとして人を攻撃します。

日本に生息している蜂(ハチ)

蜂にはさまざまな種類がいますが、日本国内で見かけることが多いのはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。スズメバチはオオスズメバチやキイロスズメバチなど16種、アシナガバチはセグロアシナガバチやフタモンアシナガバチなど7種、ミツバチは二ホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がそれぞれ生息しています。

蜂(ハチ)の生態

蜂は春ごろから活動を始め軒下や樹木など雨風をしのげる場所に巣を作ります。スズメバチとアシナガバチの巣の寿命は1年限りです。同じ蜂でもその生態や特徴には違いがあります。

スズメバチ アシナガバチ ミツバチ
主な種類 ・キイロスズメバチ
・コガタスズメバチ
・オオスズメバチ
・セグロアシナガバチ
・フタモンアシナガバチ
・コアシナガバチ
・ニホンミツバチ
・セイヨウミツバチ
体長 17~45ミリ 11~26ミリ 12~20ミリ
体色 キイロスズメバチ:
黒色に黄班
コガタスズメバチ:
黒褐色で腹部の各節に黄帯
オオスズメバチ:
橙色の頭と黒の胸部、
黄橙色の腹部
セグロアシナガバチ:
黄橙色の斑紋
フタモンアシナガバチ:
鮮やかな黄色の斑紋
コアシナガバチ:
黒色の体に黄色い斑紋
黒っぽい胴体に
はっきりした縞模様
毛が全体に密生
活動時期 5~11月ごろ 4~10月ごろ 一年中
巣の特徴 初期:
徳利を逆さまにしたような形
成熟期:
バレーボールのような形
小規模で、
大きくても手のひら大
何年も同じ巣を使う

大型の蜂であるスズメバチ。日本に生息しているもののうち、人を刺す代表的なものはキイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチの3種です。種類によっても異なりますが、体長は17~45ミリほど。オオスズメバチがスズメバチの中では世界最大種です。体色は、キイロスズメバチは黒色に黄班があり、コガタスズメバチは黒褐色で腹部の各節に黄帯があり、オオスズメバチは橙色の頭と黒の胸部、黄橙色の腹部となっています。活動時期は5~11月ごろで、軒下や屋根裏、樹木、換気口、壁の内部に巣を作ります。巣の形は、初期は徳利を逆さまにしたような形、成熟期はバレーボールのような形です。巣の利用は1年限りで、翌年は別の巣を作ります。一つの巣には1000匹ほどのスズメバチがいます。一般的に、巣を作る時期である6~7月は、直接巣に刺激を与えない限りは人を刺すことは少ないとされています。一方、9~10月にかけて巣は最も大きいサイズとなり、また、新たな女王バチを守ろうとスズメバチたちは極めて攻撃的となります。

アシナガバチは、セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コアシナガバチの3種が日本の人家の近くに生息しています。スズメバチと比較すると性格はおとなしめで、巣を刺激しない限り攻撃はしてきません。体長は11~26ミリ程度。セグロアシナガバチが黄橙色の斑紋、フタモンアシナガバチは鮮やかな黄色の斑紋を、コアシナガバチは黒色の体に黄色い斑紋を持ちます。ふらふらとした飛び方が共通した特徴です。巣の大きさは小規模で、大きさは最大でも手のひら程度で、一つの巣あたりの蜂の数は50匹程度です。巣の色は灰色をしており、植え込みや軒下、ベランダの風通しが良い場所に作られます。活動時期は4~10月です。

蜜の採取や花粉の媒介のために飼われていることが多いのがセイヨウミツバチです。体長は12~20ミリ程度で黒っぽい胴体にはっきりした縞模様が特徴です。毛が全体に密生しています。一年中活動をしています。巣は軒下や屋根裏に作られ、ミツバチの巣は何年も続き、一つの巣の中には数千から数万匹が生息しています。攻撃性は低くおとなしい性質ですが、刺激すると集団で攻撃してくることがあります。小さな体ですが毒性が低いわけではなく、人間が刺されると時としてショック症状が起きることもあります。

蜂(ハチ)の見分け方

蜂によって習性はさまざま。正しく対処できるよう、蜂の見分け方を覚えておきましょう。

蜂(ハチ)の見分け方

ミツバチは毛が全体に密生していることから見分けがつきやすい蜂といえます。最も間違えやすいのがスズメバチとアシナガバチです。どちらも細身で腰がくびれています。見分けるポイントは、後ろ足の長さと飛び方です。後ろ足が長く、ふらふらと飛んでいたらアシナガバチとみてよいでしょう。比較的直線的に飛んでいたらスズメバチとみることができます。

蜂(ハチ)の巣の見分け方

蜂の巣も見分けることができます。スズメバチの巣は、初期は徳利を逆さまにしたような形、成熟期はバレーボールのような形から判別可能です。アシナガバチの巣は、シャワーヘッドのような形状で、六角形の部屋がいくつも並んでいます。ミツバチの巣は、六角形の部屋が並び、平らで低く垂れ込めたような形状です。

蜂(ハチ)による害

蜂による害は、刺されることだけにとどまりません。自宅やベランダなどの軒下に巣を作られてしまい日常生活へ支障をきたすこともあります。

針で刺される

蜂に刺されると、蜂の毒によってずきずきと激しく痛くなったり、赤く腫れたりします。また、一度刺されると体の中に蜂の毒への抗体ができ、再び刺さたときにアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)を起こす可能性があります。アナフィラキシーショックは蜂に刺されてから15分以内に起こり、全身の蕁麻疹や悪心などのほか、症状が重くなると意識障害が起きます。最悪の場合、命を落とすこともあります。ただちに病院に行って治療を受けなければいけません。

自宅やお店に巣を作られる

蜂はエサが豊富で天候の影響を受けず天敵に襲われる危険性がないところならどこでも巣を作ります。いつの間にか自宅や店舗の軒下に蜂が巣を作っていたという経験がある人もいるはずです。蜂に襲われる危険が増し巣の近くを通るたびに警戒をしなければいけなくなります。

蜂(ハチ)・巣を見つけた場合に注意すること

蜂の巣を見つけた場合、混乱してどう行動すべきか分からなくなることもあるかもしれません。自分の身を守るために、蜂や巣を見つけた場合に注意することを確認しておきましょう。

蜂(ハチ)を刺激しない

まず蜂と遭遇してしまったらむやみに刺激するのは危険です。手で追い払うような激しい動きをすると蜂は一気に興奮状態となります。危険を察知すると警戒フェロモンを出すこともあり、仲間が一気に数十匹集まってきてしまいます。大きな音や激しい動きに反応して攻撃することもあります。このため蜂が近づいてきたら、走らず、大きな声を出さず、静かに身を低くしてゆっくりとその場を去ってください。

巣に近づかない

蜂の巣にむやみに近づくのは避けましょう。近づいてしまうと蜂を刺激することになりかねません。巣から2メートル以内には近づかないようにしてください。もし偶然蜂の巣をそばで見つけてしまった場合は、まずは伏せてじっと動かず、ゆっくりと少しずつ真後ろに下がって退避してください。

巣に振動を与えない

どんな形であっても巣に振動を与えてはいけません。比較的攻撃性が低くなる巣をつくる時期であったり、おとなしい性格のミツバチであったりしても、戸の開閉やどたばた歩くことで巣に振動を与えると一気に攻撃してくる可能性があります。

蜂(ハチ)に刺された場合の対処方法

蜂に刺された時は、刺された場所から20m以上離れるか静かに室内などに退避して、まずは安全を確保します。ミツバチの場合は、患部の毒針をピンセットなどで抜いて、専用の吸引器で毒を取り除いてください。刺された箇所については、周囲をつまんで毒をしぼり出しながら5~10分間程度、流水でよく洗い流します。アナフィラキシーショックによって急激に症状が悪化する危険性もあります。必ず救急車を呼んでください。

蜂(ハチ)・巣の駆除・対策方法

スズメバチとアシナガバチは春になると巣を作り始めます。自宅や店舗などで巣が作られる可能性が高い場所をあらかじめ確認して定期的に点検するようにし、巣を見つけたときは被害にあう前に駆除しましょう。

巣作りをさせない

過去に蜂に巣を作られた場所は、蜂にとっては格好の営巣場所を意味します。蜂が巣を作りそうなところに駆除剤を噴射しておくほか、蜂の飛来を防ぐためにテープやシートで覆うなどの対策がおすすめです。また庭の木は短く刈り込んでおきましょう。蜂は花や果物などの甘い香りがあると集まってきます。蜂が好むものは置かないようしましょう。

巣を作られたら、業者に駆除を依頼する

巣を作られてしまったら専門の業者に駆除を依頼しましょう。自分で駆除が可能なレベルだと判断しても蜂に刺されたら最悪の場合、死亡してしまいます。時間がたつと巣はどんどん大きくなってしまいます。巣を見つけたら迷わず専門業者に相談してください。

プロによる対策で蜂(ハチ)を駆除しましょう!

掃除用品・掃除サービスのダスキンは軒下や屋根裏などに巣を作った蜂の駆除サービスを行っています。社内ライセンスを取得したプロのサービススタッフが対応し、専用の機材で安全に蜂の巣を取り除きます。電話受付後、ただちに訪問・調査を実施しスピーディーに対応します。もちろん巣を除去した後、蜂が戻ることないように確認するアフターフォローも万全です。蜂の被害にお困りでしたらぜひダスキンにお声をかけてください。

  • ハチ駆除サービス

    軒先や屋根裏などに住みついてしまったハチや巣の除去。防護服や専用資器材などを使用して駆除した後、ハチの巣を除去。戻りバチ対策にトラップも設置します。

  • 事業所用 ハチ駆除サービス

    防護服、専用資器材などを使用してハチの巣を除去、戻りバチ対策にトラップも設置します。

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